夕方になると、とっぷりと日が暮れてしまうこの頃。気付くと暗くなりはじめていて、つい帰りを急いでしまいます。しかし、10月以降の夕暮れ時の交通事故が増加する傾向があるため要注意です。

政府広報オンラインでは歩行者とドライバーが夕暮れ時の交通事故を避けるための対策を紹介しています。ぜひこの機会に交通安全のポイントを知って、未然に事故を防ぎましょう。

ダイヤマークは「この先に横断歩道あり」の表示!

夕暮れ時には特に歩行者が注意すべき点がいくつかあります。

1つは、道路横断に関する交通ルールの遵守です。夕暮れ時の事故を避けるためには、横断歩道が近くにある場所では必ず横断歩道を使うこと、道路を斜めに横断しないことが大切です。

また、停車中の車両の前後を横断しないことも重要です。特に「歩行者横断禁止」と表示されている箇所の横断は絶対に避けましょう。

なお、夕暮れ時や夜間には、歩行者がドライバーからどれだけ見えやすいかが重要です。暗い色の服装は見えにくくなりがちなので、明るい色の服を選ぶことや、反射材やライトを活用すると、ドライバーに自分の存在を早めに知らせることができます。

次に、ドライバーへの注意点です。夕暮れ時の信号機がない横断歩道での死亡事故は、時速40km/hから60km/hでの事故が多いようです。つまり、横断歩道手前での減速が不十分。ドライバーは、歩行者優先を第一に運転しましょう。

ということで、ここで問題です。

信号機が見える場合は「この先に横断歩道があるんだな」と分かりますが、信号機がない横断歩道はどのように予測するのでしょうか。

正解は路面の「ダイヤマーク」です。この路面に描かれたひし形のマークは、近くに横断歩道または自転車横断帯があることを示しています。このマークを見たら、横断する人が近くにいるかもしれないと思い、減速するようにしましょう。

最後に、夕暮れ時は人の目が暗さに慣れていないため、事故が起きやすい時間帯となっています。早めのライトの点灯や、速度を控えめにすることで、事故リスクを減らしていきましょう。

小さな子供とは手をつなごう

交通事故に遭わないよう、歩行者が対策をしたり、ドライバーが注意をすることは必要不可欠です。

しかし、小さいお子さんの場合はより注意が必要です。交通ルールを正しく理解していなかったり、視野が狭いことで急な飛び出しや横断をしてしまうこともあります。

また、背が低いことでドライバーからも見付けにくいため、より危険です。

お家で交通ルールを教えることに加え、なるべく手をつないで歩くようにしましょう。

歩行者としても、ドライバーとしても、交通事故に巻き込まれないよう、互いに理解し合い、注意深く行動することが大切です。皆さんも、この秋、安全運転・安全歩行を心がけて、事故のない日々を過ごしましょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
政府広報オンライン
※写真はイメージ