●「チキンラーメン」と「モスバーガー」が初コラボし気になるメニューを発表。自宅で実際に作って食べてみた

 気が付けば、あとひと月でクリスマス(早)。ということで、主役になるであろうチキンメニューのチェックを兼ねてサイトを見て回っていたのですが…、とあるお店のトップページで検索の手がピタッと止まりました。そのサイトは、人気ハンバーガーチェーン『モスバーガー』。湯気の立つラーメンの上に大きなチキンが乗り、「ハイパー即席鶏鶏メシ モスチキンラーメン。誕生」の一文が記された画像です。何ですかこれ???

 ざっくりとその概要を確認してみると、どうやら「『モスバーガー』の人気メニュー「モスチキン」を『日清食品』の看板袋麺「チキンラーメン」に乗せて食べる「モスチキンラーメン」が美味しいよ!」とのこと。さらに東京・渋谷の『モスバーガー 恵比寿東店』を“モスチキンラーメン発祥の店”とし、試食サイズの「モスチキンラーメン」を無料でふるまうというイベントを11月23日と24日の2日間限定で行っていた模様です。気が付くのが遅れて食べ損なったのが心底悔しいから、というわけではありませんが、何やってんですか『モスバーガー』さん……。

 とはいえ、よくよく考えてみたらこの「モスチキンラーメン」、再現するのは難しくなさそう。何せ、“チキンラーメンの上にモスチキンを乗せるだけ”です(笑)。そこで、さっそく最寄りの『モスバーガー』にて「モスチキン」を購入。幸運にもストックが残っていた「チキンラーメン」を使って、自作にチャレンジ&実食してみたいと思います!

 チキンラーメンは鍋で作って直で食う&具材は卵とネギ派の筆者ですが、今回はビジュアル的な面はもちろん、公式サイトの仕様をできるだけ再現することも考慮に入れて、入れる具材は卵なしの刻みネギのみ(小ねぎがなかったため長ネギの青い部分を使用)、そして丼を用意。調理は鍋で、「モスチキン」はスープが冷めないよう、レンジで温め直してからインすることにしました。

W鶏がクセになる!?「モスチキンラーメン」を食べてみる

「モスチキンラーメン」完成の図。ビジュアルはまんま「揚鶏麺」です
「モスチキンラーメン」完成の図。ビジュアルはまんま「揚鶏麺」です

 でき上がった「チキンラーメン」に刻みネギと「モスチキン」を入れて、まずは麺を一口。普通にチキンラーメンですね(笑)。ギリでお湯が通りきっていない、 “ちょい堅”状態の麺が好きなん筆者。やはり最初の一口目が最高です。

 そして肝心要の「モスチキン」。取り敢えず、スープに浸かっていない部分をパクリサクサクの衣、程よく押し返す歯応えがありながらジューシーで柔らかな鶏肉の食感。こちらも美味しいです。そしてスープに使った部分をパクっ。スープがしっかり染みながら、衣も肉も塩気に大きな変化はナシ。単純にスープの旨みが上乗せされた分、より美味しさがアップしました。どちらも強めのテイストなのに、全然ぶつかり合わない。チキンラーメンの具材にチキンが、ここまで相性がいいものだとは思いませんでした。実際に食べてみなけりゃわからないものです。

公式が推奨する「チリディップソース」は旨いのか?

「チリディップソース」をイン。見た目はアレですが、入れたらラーメンが途轍もなく美味しくなりました!
「チリディップソース」をイン。見た目はアレですが、入れたらラーメンが途轍もなく美味しくなりました!

 実食はここでは終わりません。モス公式が「かけるとうまい、すご~くうまい。」と推奨していた「チリディップソース」の出番です。実はこれ、「スパイシーモスバーガー」にサンドされている旨辛系ソースなんですが、本当にかけちゃって大丈夫なのか? 容器から直接スープへ落とし、麺と一緒に食べてみます。何だこれすんげえウメえぞ! ソースの味とスパイシーな風味&辛味が、麺はもちろんのことスープともめちゃくちゃに合う! そして当然ながら「モスチキン」に乗せて食べてもこれまた抜群に合います。

 いやこれはビックリ、むしろこっちを全面に推した方がよかったんじゃないかと思うくらいの美味しさです。器の中の麺とモスチキン、モスチキンの旨みとソースが溶け込んで角が取れ、丸みのある味わいになったスープを存分に堪能して完食。ごちそうさまでした!!

まとめ

 結論から申し上げますと、「モスチキン」と「チキンラーメン」の組み合わせは、ズバリ”美味しい”の一言。どちらも長い歴史があるメニューだけに、灯台下暗し的なやつで今に至るまで好相性に気が付かなかったのかもしれませんね。そしてそれ以上に衝撃的だったのが、「チキンラーメン」と「チリディップソース」のフュージョン。騙すつもりは毛頭ありませんが、騙されたと思ってぜひお試しを。マジで飛びます(笑)。

 今回のメニュー再現で使用した各品は、ほぼ常時入手が可能。普段から食べ慣れている人ほど組み合わせの妙を実感でき、また調理に失敗することもまずないと思われます。ちなみに1杯作るのにかかる費用は税込で500円ほど(「チキンラーメン」約100円、「モスチキン」320円、「チリディップソース」90円、プラス光熱費)。これを高いと感じるか、逆に安いと感じるか……。それはアナタ次第です。皆さんも「モスチキンラーメン」を作って、美味しい味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(調理・撮影・文◎河西まさあき)

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