【全力推し活日記9】今回のTM NETWORKのライブレポは、11月23日の広島公演と11月25日の倉敷公演です。2023年のツアー最後の地方公演ということもあり一緒にライブに行く友人とのここ数日の会話は、「あそこのお店行きたい」、「あれ食べたい」、「あれ見たい」ばかり。“ライブ”と“観光”、どっちが目的なのかわかりません。※TM NETWORKとは、小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さんの3人組音楽ユニットです。

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●「誕生祭」は幸せな気持ちになれる日



 SNSをしていると、””XXX誕生祭”というハッシュタグをよく目にします。「誕生祭」とは、推しがこの世に生を享けた尊い日を祝う行動のことです。

 例えば、公共の場にサイネージ広告を出したり、推しについてお茶しながら語ったり、推しの曲縛りでカラオケをしたり、朝から推しのBlu-rayの鑑賞会をしたり等など「誕生祭」の祝い方はいろいろ。

 9月は木根さん、10月は宇都宮さん、11月は小室さんの誕生月。毎年SNSでは0時ジャストから、お祝いのメッセージがハッシュタグとともに次々と投稿され、3人それぞれのお名前がX(旧 Twitter)のトレンドに入るほど盛り上がります。メッセージだけじゃなくメンバーのイラストなどの創作物の写真をアップされる方も多くいらっしゃいます。

 倉敷公演の2日後の11月27日は小室さんの誕生日。きっとこの記事が公開される日は、以下のハッシュタグでいっぱいになっていることでしょう。

 #小室哲哉さんの誕生日は11月27日

 #小室哲哉誕生祭

 #HappyBirthdayTK

 推しへの愛に溢れた投稿は、見ているだけでこちらも幸せな気持ちになれます。


●2022年の小室さんの「誕生祭」



 22年の小室さんの誕生日はちょうどライブがあったのですが、まだコロナ禍ということもあり、フォトジェニックを求めて推し活プランのあるホテルに友人と宿泊。夜通しTM NETWORKのかっこよさについて語り合いました。

 私が利用したのは、「ホテルヴィラフォンテーヌ 東京六本木」のバルーンデコレーションとチェキ10枚がついた「記念日プラン」。ホテルによってはプロジェクターがあったり、好きな色のバルーンや、デコレーションケーキが選べたりと推し活プランは様々。推しへの愛を語りたいならゆっくり過ごせるホテルがおススメです。

 さあ、23年の小室さんの誕生日は何しようかな?

 ここで改めてではありますが、私は基本「箱推し(=グループ全体のファン)」です。ただしメンバーの中で誰が好き?と尋ねられると「哲担(=小室哲哉さん担当)」と答えます。ですので、私のお仕事カレンダーは、TM NETWORKデビュー日の4月21日と、小室さんの誕生日の11月27日の2日間は、毎年予定がなくても「休み」と書かれています。


●「近いは正義」 広島と倉敷のライブレポ



 ※両会場ともに小室さんの感想ばかりです。ご容赦ください。

広島公演(11月23日

 広島は30周年のツアー以来9年ぶりです。9年前は赤いマフラータオルを巻いたファンが多く”さすが広島カープの地”と思ったのですが、今回はそれほどでもなかったかな。

 ここの会場は列ごとに段差があり、かつ座席の列がカーブして扇型になっているため、ほぼ端っこ席だった私でも3人がよく見えました。さらに扇型のおかげで、ステージを横から見るような感じで、今まで観てきた正面からとは違う別のアングルで楽しむことができました。

 前回の札幌に続いて、広島でもショルダーキーボードが登場。こちらの会場には両端に花道があります。私はちょうど花道に近い座席だったので、もしかしたら小室さんがショルダーキーボードを持って花道に来るのではと期待して開演前にステージをチェックしたら、機材が花道への導線を塞いでいました。

 あーあ、残念とあきらめていたら、なんと小室さんが狭い間を通って花道にやってくるではありませんか!うぉぉぉぉ、近い(推定2m)!うぎゃーーー、かっこいい!一気にテンションMAX。もう幸せすぎます。

 突如花道に現れた小室さんにファンは大興奮&大歓声。広島のライブもかっこいいTM NETWORKを堪能することができました。

倉敷公演(11月25日

 私は哲担ですが箱推しなので、ライブの時はボーカルの宇都宮さんばかりを目で追ってしまうのですが、届いたチケットを開封した時、「倉敷は小室さんだけを見る!」と強く決心しました。

 チケットに書かれた席番は「1列XX番」。

 なんと23年のツアー2回目の最前列!前回は木根さん側でしたが今回は小室さん側。3人だけのステージ、最前列、小室さん側、小さいホール…もうニヨニヨが止まりません。

 開演時間が近づくにつれて、顔が赤くなり体温が上昇しているのがわかります。会場が暗転しライブがスタート。オープニング曲が流れ登場する3人。小室さんが正面のシンセサイザーの前に立った瞬間思わず出た言葉は「近っ」。人生で一番興奮した最高のライブのスタートです。

 髪をかきあげながら落とした目線の先にあるシンセサイザーのペダル。

 手のひらでグリッサンド(滑らせるように音高を上げ下げる奏法)しているときの手の角度。

 コーラスを歌わない時でも歌詞を口ずさみながら、楽しそうに演奏する表情。

 コーラスする度に、微妙に調整したくなるマイクスタンドの角度。

 宇都宮さんと木根さんの絡みタイムは、ひたすら鍵盤だけを見て演奏していたけど、その終盤に2人を一瞬チラ見したり、少し前かがみで両腕を前後に振りながらファンをあおっている楽しげな表情や、空気感がしっかり感じられる”近い”は正義以外なにものでもありません!

 倉敷の小室さんは終始ノリノリで、このツアーで一番荒ぶった演奏でした。さすがにキーボードの上に乗ることはありませんが、前腕部で何度も力強く鍵盤を叩いたり、大きく屈伸しながら全身をつかって演奏したり。自然にこちらも体の揺れが大きくなります。

 腕を高く振り上げジャケットをひるがえしながら、カッコよくワンエイティー(180度回転)を決め、流れるような動きで背後のキーボードを弾く小室さん。その華麗な”くるり”に若かりし頃の小室さんの姿(CAMP FANKS!! ‘89)が突然フラッシュバック。”くるり”が披露される度に「フゥーーーーー!」と雄叫び声をあげる私(周りの人、うるさくてすみませんでした)。回数を重ねる度に、洗練される”くるり”はもうー最高でした!

 そしてもう一つ神レベルで最高だったのが、目の前でのショルダーキーボード演奏。もうこれも本当にヤバかった!

 ショルダーキーボードを抱え、ステージ前方に歩いてきた小室さんが最初に立ち止まったのは、私の目の前!(思い込みかもしれませんが) その距離なんと約1m!そしてそのまま演奏を始めました。

 近い、近い、近い!どこ見たらいいの?かっこいいお顔?それともかっこいい音を奏でてるその指?どっちも観たい!!!ほんの数十秒の出来事ですが、生きていてよかった、幸せすぎると感じた時間でした。

 目の前の演奏に悶絶必死した倉敷公演。

 何度も小室さんと目が合いました。確実に目が合いました。(思い込みかもしれませんが)

 ステージを去る時に私に向かって手を振ってくれました。(たぶん思い込みかもしれませんが)

 そんな風に思わせてくれる力があるから「近いは正義」。終演後も興奮冷めやらず、友人と「ちょーーーよかったね」「今までで一番だったね」と、帰りの新幹線で打ち上げをしながら帰路に着きました。


●最後に



 9月から始まった23年のツアーも来週11月29日、30日の東京国際フォーラムの2公演を残すのみ。

 今までは1500-2500席規模のホールでしたが、東京国際フォーラムは5000席。同じツアーだけど、ステージの大きさが違うので、個人的には倉敷で一区切りした感じです。楽しい遠征もこれで最後かと思うとちょっと寂しい気持ちにもなった帰り道でした。

 まあ、2か月後の1月には全国7都市ツアーが始まるんですけどね。

広島の思い出

 広島から倉敷の移動は観光列車「etoSETOra」に乗車。広島から尾道まで3時間かけて海岸沿いを走り、オーシャンビューとスイーツを楽しみました。ゆったりした時間はオトナの旅って感じでした。

倉敷ではなく尾道の思い出

 倉敷は数年前に観光したので今回は尾道で遊ぶことに。1日目は自転車で尾道を、2日目は車で市まなみ海道を。おだやかな瀬戸内を眺めおいしい食材を堪能しました!

 今回初めてカーシェアリングタイムズカーを利用したのですが、めっちゃ便利。レンタカーと違って、書類の手続き等がないからすぐに乗れるし、スマホで車の空情報が検索できるので気軽に使えます。空港で借りて空港に返すならレンタカーだけど、街でちょい乗りする程度ならカーシェアリングがいいですね。(フリーライター:まるたに しず)

■Profile

まるたに しず

都内近郊在住。パソコン周辺機器メーカーで20年以上、広報PR業務に従事。現在「いつまでもいると思うな、“推し”と“親”」をモットーに自分らしく毎日を過ごしています。趣味は、ライブ観賞とスノーボード。最近ダイエットのためキックボクシングを始めました。(Xアカウント:@marutani1974
推しの誕生祭は幸せな時間。みんなでお祝いしよう!(筆者撮影)