レゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、2023年10月に20代~50代の既婚者男女4,000人にセックスレスに関する実態調査を行いました。日本で最大規模かつ最新のセックスレスに関する調査です(2023年11月時点)。今回はその第1報を紹介します!

セックスレスはもはや日本の社会問題です。セックスレス夫婦の割合は年々増加しており、多くの調査では5~6割に達するとの結果が出ています。

今回、レゾンデートル株式会社(東京都新宿区)では、男女4,000人を対象とした夫婦のセックスレスに関するアンケート調査を2023年10月に実施しました(調査名「夫婦のセックスレスに関する実態調査」)。現時点で、日本最大かつ最新の調査になります。

調査の結果、20代~50代既婚者の66.2%が配偶者とセックスレス傾向(セックスレスと回答+ややセックスレスと回答)にあると判明しました。このうち完全なセックスレスと回答した割合は43.9%にも上ります。驚くことに20代~40代に絞っても大きな違いはありませんでした。

今後、数回にわたり様々な角度から夫婦のセックスレスの実態を解明していきます。



<結果のポイント>
●20~50代の既婚者の66.2%が「配偶者とセックスレス傾向」と回答
→このうち「ややセックスレス」という回答を除いた「完全なセックスレス」の割合は43.9%
→20~40代に限定すると64.5%がセックスレス傾向、うち37.6%が完全なセックスレス

●女性よりも男性の方が「配偶者とセックスレス」と回答する割合が高い
→20~50代の既婚男性の70.1%、既婚女性の66.2%がセックスレス傾向と回答
→このうち「完全なセックスレス」と回答したのは、既婚男性46.0%、既婚女性41.7%
→年代別でもすべての年代で女性よりも男性の方が「セックスレス」と回答する割合が高い

●30代から配偶者とセックスレス状態の既婚者が急増
→セックスレス傾向の割合は20代で約5割、30代になると7割に上る
→「完全なセックスレス」も20代男性25.2%・女性16.4%が30代になると男女とも約4割に
→40代既婚者は7割超、50代は約8割がセックスレス傾向

●子どもありの既婚者の方がセックスレス状態の割合が高い
→子どもありの既婚者の71.4%がセックスレス傾向、子どもなしは61.2%で10ポイントの差

●セックスレス状態でない夫婦の方が仲は良い
→回答者全体では60.1%が「夫婦仲が良い」「やや良い」と回答
→セックスレス傾向の既婚者は57.2%が「良い」「やや良い」と回答
→セックスレス状態でない既婚者は66.0%が「良い」「やや良い」と回答



<調査概要>
・調査タイトル:夫婦のセックスレスに関する実態調査 第1報
・調査期間:2023年10月23日~25日
・調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/
・調査報告の掲載先:https://healmate.jp/survey/
・発表日:2023年11月27日

<調査対象者について>

次の通り男女、各年代とも均等なサンプルになっています。

・20代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・30代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・40代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・50代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
※( )内は全体(4,000人)に占める割合

回答者は全都道府県に分布しており地域的な偏りはありません。回答者数に占める割合も、例えば北海道4.2%(日本の人口に占める道民の割合は3.9%)など人口構成割合と似た傾向を示しています。









1)既婚者のなかでセックスレス状態の人はどれくらい?

日本性科学会の定義(1994年)では「性的接触が1か月以上ないカップル」をセックスレスとするそうですが、1か月は期間が短すぎて実情に合っていないように思えます。仕事や育児などで疲れていたり、体調が思わしくなかったりすれば、1か月以上性的接触(※)がないケースはざらでしょう。

※挿入を伴わない性的コンタクトを含む。

そこで、本調査では本人の認識を重視し、「ややセックスレス」「セックスレス」と回答した人をセックスレス傾向、「セックスレス」と回答した人を完全なセックスレス状態と分類しました。

では、20~50代の既婚者4,000人のなかで「自分は配偶者とセックスレス」と認識している人はどのくらいでしょうか?








◆男女別の割合の違い
続いて、男女の割合の違いをみてみましょう。

男性の方が女性よりも「自分は配偶者とセックスレス状態にある」と認識している点が興味深いです。後ほど紹介する性的満足度の調査でも明らかになっていますが、女性の方が性的満足を求める程度が低い傾向にあります。男性の方が「配偶者との性的接触が足りない」と感じる割合が高く、それが「セックスレス」の認識の男女差に反映していると推測できます。








◆年代別の割合の違い
続いて、年齢による違いを男女別にみていきます。

男女とも30代でセックスレス傾向の割合が急に高くなっています。男性では、20代:53.4%→30代:71.4%となり、完全なセックスレス状態の人が25.2%から41.8%に急増するのが注目です。それ以降は40代:74.8%、50代:80.8%と上昇は緩やかになります。

女性も20代:51.0%→30代:67.8%と急増し、特に完全なセックスレス状態の人が16.4%から39.2%と、倍以上に拡大するのが注目です。男性よりも40代から50代の上昇が急ですが、閉経などの生理的な現象による性欲減退の影響が大きいでしょう。








2)セックスレスだと夫婦仲は悪い?

セックスは最高のコミュケーション、あるいは愛情表現などといわれます。そうだとするなら、セックスレス状態だと夫婦仲は悪い傾向があるのでしょうか。回答者全体に夫婦仲を尋ねてみると良い+やや良いが60.1%になり、仲の良い夫婦が多いようです。回答者は年代がばらけた全国4,000人ですから、一般的な傾向をあらわしているでしょう。

では、セックスレスではない既婚者と、セックスレス傾向の既婚者で分けると、図の結果になりました。

本リリースで紹介した以外の結果は(https://healmate.jp/survey/)をご覧ください。子どもの有無によるセックスレス傾向の違い、既婚者の性的満足度などのデータを含んだ詳細な報告を掲載しています。

◎調査の目的
私どもレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開を行うシステム開発です。現代の夫婦関係のあり方や多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、今回の調査を企画しました。







配信元企業:レゾンデートル株式会社

プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ