ヒントは女子中距離界のホープ、田中希実です」

 11月26日、女子駅伝実業団日本一を決する「クイーンズ駅伝in宮城」が行われた。戦前の予想を「積水化学の2年ぶり2回目の優勝」としていたスポーツライターが、積水化学の時代がしばらく続くであろうとした理由が、この言葉だ。続けて、

「2位のJP日本郵政グループに1分25秒差をつけた積水化学ですが、区間賞を取ったのは意外にも、女子駅伝の名門・名城大学を卒業したばかりの第2区・山本有真だけ。第5区の走者で、1万メートルとハーフマラソンの女子日本記録を持つ新谷仁美ですら2位でしたから、いかに積水化学の総合力が高いかを物語っています」

 積水化学の今後の安泰を象徴していると思われる要因のひとつに、昨年の「クイーンズ駅伝」第1区があるという。

「優勝した資生堂の第1区・木村友香は、あの田中希実を2位に退け、区間賞を獲得しました。今年5月に開催されたドーハ世界選手権女子5000メートル代表で、日本記録を持つ実力者です。当時の田中は豊田自動車識機に所属しており、その後、ニューバランスへ。『田中に勝った山本』のインパクトは大きかった。その木村は8月1日、積水化学に移籍しました。今大会の戦前予想では『山本が資生堂から移籍した積水化学が盤石でしょう』との声がありましたが、コンディションの問題か、フタを開ければエントリーすらされていなかった」(前出・スポーツライター)

 ちなみに第2区の山本、最優秀選手に輝いた第3区・佐藤早也伽、第6区のアンカーでゴールテープを切った森智香子など、積水化学は美女揃い。ファンの声が過熱するのもムリはない。来年の大会は、はたして…。

(所ひで/ユーチューブライター)

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