2023年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)のクリスマス・イベント『NO LIMIT!クリスマス』 では、4年ぶりにクリスマス・ショーが開催される。

参考:【写真】4年ぶりとなるDJフロスティのクリスマス・ショー

コロナを乗り越え、この瞬間を待っていた人も多いのではないだろうか。今回はエンターテイナーたちと、900人のゲストが盛り上げるクリスマス・ショーに加え、“30メートル超え”のパーティ・ツリー点灯式も行われる。最後には統括ディレクター・平山剣ミカエル氏とプロデューサー・三好匠氏へのインタビューも行い、イベントに込められた想いについて語ってもらった。

・巨大なツリーでショーへのモチベーションを上げよう

 こちらは昼間のパーティ・ツリーの様子である。30メートル越えと謳うだけあり、見上げないと視界に入らないほどの高さなのだが、いったい夜にはどのような姿を見せてくれるのだろうか。

 夕方17時25分に点灯式がスタート。隙間なく光り輝くパーティ・ツリーは、心なしか昼間よりさらに大きさを増したように感じる。

 くるくると色が変化し、豊富なカラーバリエーションを見せてくれた。来場者もペンライトを振って点灯式を迎え、貴重な一瞬を楽しんだようだ。

・ついに幕を開けた4年ぶりのクリスマス・ショー

 いよいよ始まったクリスマス・ショーは、今回の『NO LIMIT!クリスマス』のテーマである「誰もがアツくなり“超興奮”するクリスマス」を体現するものとなっていた。

 ショーは、主人公の雪だるまフロスティがDJになるまでの物語をベースにつくられている。

 DJ・フロスティはターンテーブルやギターを手に、フロアを沸かせていく。バイオリニストや数々のエンターテイナーたちを引き連れ、ノリノリでパフォーマンスをしてくれた。また、曲やテンションに合わせてDJフロスティの表情が変化しているところも注目ポイントだ。エレクトリックな音楽が鳴り響き、まさしくパーティ会場と化していた。

 ほかのキャラクターたちも、昼間よりド派手な衣装に身を包みステージに登場した。ショーでは観客に向けて、2種類のダンスをレクチャー。一緒に踊って文字通り体を熱くしてくれた。

 最後には紙吹雪が空を埋め尽くし、『フロスティーズ・エレクトリック・スノー・パーティ』は終了。花火も打ち上がり、会場に来た観客全員が満足する1日となっただろう。

 最後に、今年の『NO LIMIT!クリスマス』 を担当した合同会社ユー・エス・ジェイエンターテイメント部シニア・プロデューサー三好匠氏と、合同会社ユー・エス・ジェイのNO LIMIT! クリスマスプロジェクト統括ディレクター 平山剣ミカエル氏にインタビューを実施した。

 平山剣ミカエル:今年の『NO LIMIT!クリスマス』のテーマは「We Wish YEAHMerry Christmas」です。クリスマスといえばロマンチックなイメージがありますが、今年はゲスト自らが入り込み、一緒に踊って思わず「YEAH!」と応えたくなるような、熱く盛り上がるクリスマスイベントにしました。パーティ・ツリーも、下からエネルギーが湧き上がるようなデザインに一新しています。ぜひ熱いクリスマスを楽しんでください!

 三好匠:『フロスティーズ・エレクトリック・スノー・パーティ』は、雪だるまフロスティが、DJになるストーリーとなっております。ハロウィンに引き続き、全員で踊ることができる振り付けを意識して制作いたしました。体をあっためて、寒さが吹き飛ぶようなステージを体験していただけたら幸いです。

 筆者は『NO LIMIT!クリスマス』を通して、終始お祭り気分を味わうことができたと思っている。たしかにクリスマスは、恋人同士がロマンチックな時間を過ごすイメージが強いが、誰ひとり余すことなくお祭り騒ぎができるクリスマスがあってもいいのではないだろうか。年々温度が上がっているように感じるUSJのシーズンイベント。次はどんなお祭りを見せてくれるのだろうか?

(文=はるまきもえ)

画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(画像はイメージです)