またか! いや、やっぱり…。

 中国北部で、子供の肺がレントゲンで真っ白になる「謎の肺炎」が流行し、子供を連れた親が病院に殺到している。

 世界保健機関(WHO)は11月22日、新興感染症アウトブレイクモニタリングする国際感染症学会の新興感染症監視システム「ProMed」から「中国北部の複数の地域で、子供が未診断の肺炎のクラスター感染」報告が上がってきたことを受けて、より詳しい情報を中国に求めたと発表した。

「ProMed」は「この流行がいつ始まったのかはまったく分からない。これほど多くの子供たちに、これほど急速に感染が広がるのは異例」と言及。さらに同時多発的に「広範囲でクラスターが発生」しており、学校での集団感染の可能性を示唆した。

 中国当局はWHOの要請に対し、新型コロナの規制解除に伴いインフルエンザが流行していると、11月26日までに発表。さらにマイコプラズマ、RSウイルス新型コロナウイルスといった既知の病原菌が重複感染しているとして、「謎の肺炎」を否定している。

 福島第一原発処理水の10倍ものトリチウムを海洋放出し、SARS武漢肺炎も隠蔽していた中国当局の発表など信用するに値しないが、もしSARS武漢肺炎のように、コロナウイルスが殺人ウイルスに突然変異したり、未知のウイルスによるアウトブレイクなら子供だけでなく、体力のない高齢者も肺炎にならないとおかしい。

 現時点の限られた情報からは、大人には感染歴があって、子供はかかったことのないマイコプラズマなどの「病原体」の可能性が高い。マイコプラズマは韓国でも流行しており、レントゲンを撮ると白い陰影が出る。発熱後にゴホゴホといった、しつこい咳が続くのが特徴だ。特に未就学児童から大学生までは、喘鳴と鼻水がひどくなることも。あるいは発疹が出ることもあり、高熱と発疹を伴う他の感染症と診断がつきにくい。子供は咳による呼吸困難や夜間の急変を伴いやすいので、早めの病院受診が必要となる。

 中国の「謎の肺炎」で懸念されるのが、従来の抗生物質が効かない「薬剤耐性のマイコプラズマ」と「薬剤耐性の結核」の可能性があること。処方薬の転売がはびこる中国では「耐性菌」ができやすい。国別の外国人観光客訪問数で韓国に抜かれ、日本の海産物不買運動を続ける中国。当局に忖度などせず「謎の肺炎」の原因が判明するまで、日本は直ちに中国人観光客の入国制限をすべきだろう。

アサ芸プラス