好調を維持していた久保もこの試合では精彩を欠いたようだ(C)Getty Images

 久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地時間11月26日(日本時間27日)のラ・リーガ第14節、ホームでセビージャと対戦。前半から2得点を挙げたレアル・ソシエダが2-1で試合を制し、前節に続き勝ち点3を積み上げた。久保はスタメン出場し、ドリブルなどでチャンスを作ったものの、得点に絡むことなく、後半39分に交代でピッチを後にしている。

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 試合開始早々に相手のオウンゴールで先制し、22分にもウマルサディクのミドルシュートで追加点を挙げたレアル・ソシエダ。後半に1点を奪われるも、終盤でセビージャは2人の退場者を出すなど荒れた展開となり、リードを守り抜いたレアル・ソシエダが、およそ2週間ぶりのリーグ戦で勝利を飾った。

 しかし、久保にとってはややほろ苦いゲームとなった。

 この試合でも序盤から右サイドを中心に積極的にボールを受け攻撃に参加した。前半43分には味方からのスルーパスに反応しシュートチャンスを迎えると、左足でゴールを狙ったがこれはキーパーのマルコ・ドミトロビッチが正面でキャッチ。

 後半31分にも敵陣右サイドの深い位置で、ブライス・メンデスとのパス交換からPA内に侵入、ゴール至近距離からシュートを放つも、ここでもキーパーのセーブに阻まれた。さらにその4分後にも、セルヒオ・ラモスのパスをカットしドリブルでセビージャゴールへ独走。今度こそ決定機を作ったかにみえたが、左足でコースを狙ったボールをドミトロビッチが横っ飛びで止め、ゴールならず。3度のシュートチャンスがあったものの、ゴールを割ることができなかった。

 後半ではしばしば、ドリブルで攻めあがるシーンもみられ、コンディションの良さも窺えたもののゴールが遠かった久保。現地メディアでも、決定機を得点に結びつけなかった点に言及している。

 スペイン紙『Diario Palentino』では、このゲームでのレアル・ソシエダの勝利を伝えるトピック中で、久保の後半2度目の決定機に触れており「この日本人サッカー選手は1対1で非常に弱いプレーをし、ドミトロビッチに簡単にセーブされ、試合を終了する機会を無駄にした」とダメ押し点を奪えなかったシーンを振り返った。

 また、サッカーサイト『MUNDODEPORTIVO』でも、選手個々への評価を綴っており、背番号14に対しては「決定的なチャンスが3度あったが、いずれもゴールとはならなかった」と指摘している。

 この日の勝利でレアル・ソシエダは順位を一つ上げ、5位に浮上した。しかし、久保個人については惜しいシーンを活かせなかったことで、現地の評価は決して高くはないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

久保建英は決定機を作るもゴールならず スペイン紙は「1対1で非常に弱いプレー」と辛口評価