『アンサンブル』(志川節子/著)

株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上大崎 代表取締役社長:小宮英行)は、志川節子さんの新作長篇アンサンブル』https://www.tokuma.jp/book/b636947.html) を12 日1日(金)に発売することをお知らせ致します。

島村抱月、坪内逍遙、松井須磨子たちと出会い、作曲家への道を拓く!

「日本ならではの新しい音楽をこしらえたい」

童謡「シャボン玉」発表から100年。
国民的作曲家・中山晋平
知られざる波乱の人生。

何者でもなかった青年は
なぜ名曲を生み出すことができたのか。

十八歳で長野から出てきた中山晋平は、島村家の書生として「早稲田文学」の編輯(へんしゅう)補佐をしていた。しかし、師の抱月や編輯部員たちの文学談義はちんぷんかんぷん。知識も才能もない晋平は、どこか居心地の悪さを感じている。俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から新劇の発展に情熱を燃やす抱月に接するうち、晋平の心中に表現への希求が芽生えてきた。
カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」「てるてる坊主
100年経った今なお歌い継がれる名曲に秘められた想いとは。

  • 著者コメント

 島村抱月の出身地、島根県浜田市は、私の故郷でもあります。

 人気女優、松井須磨子とスキャンダルを起こして恋愛に走り、大学教授の地位も家庭も捨てて一座の興行主に成り下がった男、島村抱月。郷土の偉人といえばかならず名が挙げられるのに、そのじつ侮蔑と揶揄をもって人物が語られる。子供ながらに、疑問に思っていました。

 ほんとうに、スキャンダラスなだけの人物だったのか。

 ほんとうは、何をしたかったのか。

 彼の書生、中山晋平の視点を借りて抱月の真の姿に迫ろうと試みたのが、本書『アンサンブル』です。

 ――日本に新しい演劇を!

 高い理念を掲げる師、抱月に出会い、長野から上京した晋平の人生が動き始めます。

 ――日本に新しい音楽を!

 家庭の安定、仕事、進むべき道、創作、恋。

 もがき、迷い、悩んだ末に彼らがたどり着いた境地とは……。

 ぜひ、本書をお手に取っていただけると嬉しいです。

 ――志川節子

  • 著者プロフィール

志川節子(しがわせつこ

1971年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、2003年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞。江戸の商店街の人々を描いた『春はそこまで 風待ち小路の人々』が直木賞候補に。花魁を取り巻く人々の『手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩』、上野不忍池を舞台にした『花鳥茶屋せせらぎ』、江戸時代を舞台に花火が織りなす人間模様を描いた『煌』、日本の博物館の父、田中芳男を描いた『博覧男爵』。ご縁を取り持つ三十路の女“おえん”の『芽吹長屋仕合せ帖』シリーズがある。

  • 書誌情報

装画(版画)/羅久井ハナ

タイトル:アンサンブル
著者:志川節子
定価:1980円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:272ページ
発売:2023年12月1日(金)
ISBN:978-4-19-865717-8
徳間書店https://www.tokuma.jp/book/b636947.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198657173

【初出】

「読楽」2021年3月号~2022年9月号 *奇数月号掲載

  • 同著者、徳間文庫既刊情報

装画/大竹彩奈

タイトル:煌 (きらり
著者:志川節子
定価:770円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:368ページ
発刊:2019年7月
ISBN:978-4-19-894483-4
徳間書店https://www.tokuma.jp/book/b493712.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198944830

江戸の音が聞こえる。光がみえる。 花火で織りなす人生模様。

突然縁談を白紙にもどされたおりよ。どうしてあたしだけ? 相手は小間物屋「近江屋」の跡取り息子。おりよと父は近江屋へつまみ細工の簪を納めていたのだった。おりよは悔しさを押し殺し、手に残る感覚を頼りに仕事に没頭する。そもそも視力を失ったのは、あの花火のせいだった――(「闇に咲く」)。三河、甲斐、長崎、長岡、江戸を舞台に、花火が織りなす人間模様を描いた珠玉の時代小説

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