メイド・イン・ハワイの活性化をミッションに掲げるアパレルブランド、ラニーズ・ジェネラル・ストア(LANI’s General Store)。
アロハシャツやパラカ生地など、ハワイの王道ファッションを踏襲しながらも、モダンで洗練されたスタイルが特徴的です。
「LANI」はハワイ語で「天国」を意味し、衰退の一途をたどるハワイの縫製業の再活性化と、ハワイでつくるオリジナル衣類開発の使命から、ホノルルの縫製工場に併設したショップ、日本語で「天国の雑貨店」を2018年にスタート。
このコンセプトが、ラニーズ・ジェネラル・ストアの原点となりました。
 オーナーデザイナーのデニス・カネコさんは、ロサンゼルス生まれ東京育ち。
父親がアパレル業を営んでいた関係で、20代の時にハワイの老舗ファッションブランド、サーフ・ライン・ハワイ/ジャムズ・ワールド社(Surf Line Hawaii / Jams World)に勤務するチャンスに恵まれました。
その後、東京に戻ったデニスさんは、ハワイでの経験から服作りへの情熱とともにハワイへの愛が高まり、いつかメイド・イン・ハワイで自身のオリジナルブランドを立ち上げたいという夢を描くように。
チャンスがやってきたのは2017年。
ホノルルにあった縫製工場のオーナーから、廃業について相談を受けたデニスさん。
このオーナーから、ミシン、生地、機械類など全てを購入し、縫製をする職人さん込みで引き継ぐことを決意したのです。
そして、これを機に家族でハワイへ移住。
デニスさんの妻サチヨさんとともに、2018年にラニーズ・ジェネラル・ストアがスタートしたのでした。
 ブランドが軌道に乗り始めていた2年後の2020年、パンデミックが襲い、コロナ禍で、ビジネスが停滞。
ロックダウンが何度も行われる中、開催されていたのが地元の学校を会場にしたファーマーズマーケットでした。
ビジネスの苦境に立たされた地元企業たちが参加していたファーマーズマーケットは、イベントが軒並み中止になっていた状況の中、当時大変盛り上がり、デニスさんも出店し生計を立てました。
また、オンラインショップで縫製したマスクを販売するなどしてビジネスを繋ぐのでした。
その後、カカアコで毎週開催されるファーマーズマーケットから、ラニーズ・ジェネラル・ストアのシグニチャーアイテムの一つであるメンズシャツを扱いたいと声がかかり、出店するよ...