日本ハム時代は4度の盗塁王に輝いた(C)CoCoKARAnext

 今季限りで楽天を戦力外となり、ヤクルトへの入団が決まった西川遥輝外野手と同じくソフトバンクを戦力外となった嘉弥真新也投手、増田珠内野手の入団会見が11月28日に行われた。

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 西川は、2010年に日本ハムドラフト2位入団。在籍時は4度の盗塁王、4年連続のゴールデン・グラブに輝くなど一時代を築いた。しかし21年オフに球団からノンテンダー通告を受け、楽天に移籍。今季は打率.181、1本塁打、2盗塁という成績に終わり、オフに自身2度目の戦力外通告を受けていた。

 球団公式HPには西川選手の以下のコメントが掲載されている。「まだ野球ができることがとても嬉しかったですし、やってやるぞという気持ちですね」と意気込むと、自身の強みに関して「たくさん塁に出て、たくさん点を稼ぐ選手が多くいますので、得点力を上げられるようにやっていきたいです」と来季を見据えた。また「もう一花咲かせられるように頑張りたいです」と、率直な心情を明かしている。

 今季5位に沈んだチームにとっても経験豊富なベテラン加入は大きな力となりそうだ。

 塩見泰隆など足を使える選手もいるが、より機動力を生かす意味でも過去4度の盗塁王に輝いた西川の足、また後輩選手への技術伝達含め、期待される役割は多い。実際に今季まで在籍した楽天では初の盗塁王に輝いた小深田大翔を含め、多くの若手の盗塁増に側面で支援を果たしたともいわれるだけに、〝コーチ役〟にも期待が高まる。

 チームへの大きな役割は何よりも自身のパフォーマンスだろう。打率3割超えとなったのは日本ハム在籍時の2020年シーズンの・306が最後。21年は・233、22年は・218、23年は・181と年々下降線をたどっているため、ここで体を作り直し、復活を遂げられるか。

 チームには同年代のキャプテン、山田哲人もいる。背番号は「3」を託されるなど、チームからの期待の大きさも伝わってくる。

 再びV奪回を目指すチームの欠かせないピースとなれるか、新天地での姿にも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

新天地でもう一花咲かせられるか ヤクルト入団が決まった西川遥輝に期待される「2つの役割」