株式会社メルカリは、2023年11月24日(金)の「グリーンフライデー」(※1)に合わせ、「Discover RE:Use」(ディスカバー・リユース)をテーマに、リユースを活用したサステナブルなファッションの楽しみかたを提案する、グリーンフライデープロジェクト2023 「新作ゼロのサステナブルファッションショー」(以下、本プロジェクト)を渋谷キャストにて開催しました。

※1:グリーンフライデーとは、大規模セールが行われるブラックフライデー(11月第4金曜日)に代表される過剰消費に対抗し、モノを大切に長く使うなど、地球環境に優しい持続可能な消費を啓蒙する目的で行われている取り組みです。先行して取り組みが進む欧州では、ブラックフライデーと同時期に、不要な衣服の交換会やモノを修理して使い続けることを教えるワークショップなどが実施されています。

今年で4回目となる本プロジェクトでは、開催趣旨に共感いただいた株式会社ゴールドウイン(THE NORTH FACE)・株式会社ティンパンアレイ(RAGTAG)・株式会社ベイクルーズ(CIRCULABLE SUPPLY)の3社にご協力いただきました。

  • 第一部:参画企業各社によるサステナブルな社会の実現に向けた取り組みとプロジェクトの実施背景

当日は、ファッションショーに先立ち、株式会社メルカリと取り組みにご協力いただいた株式会社ゴールドウイン、株式会社ティンパンアレイが推進するサステナブルな社会の実現に向けた取り組みやファッションショーの開催背景に関する説明会を行いました。

説明会の冒頭では、環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室 兼 循環型社会推進室からいただいた応援メッセージを紹介しました。

次に、株式会社メルカリ 執行役 SVP of Management Strategy 河野 秀治が登壇しました。株式会社メルカリが創業10周年を迎えるにあたって新たに策定したグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」(※2)についてふれつつ、循環型社会の実現に向けた取り組みの重要性や、サステナビリティの観点からみた「メルカリ」の実績(※3)を解説。加えて、よりサステナブルな消費のありかたを提案するために、これまで実施してきたグリーンフライデーの取り組み(※4)を紹介しました。

本プロジェクトについて河野は、循環型社会の実現はメルカリ単体でできることではなく、メーカーや小売店などの一次流通と二次流通の連携を強めて、取り組みの輪を広げていく必要があるという点を強調し、「今年のグリーンフライデープロジェクトでは、THE NORTH FACE、RAGTAG、CIRCULABLE SUPPLY、3つのブランドさまにご協力いただきました。一次流通市場を中心に事業を展開する企業と二次流通市場で事業を展開する企業の枠を超え、サステナブルなファッションの楽しみかたを提案することで社会全体の『捨てる』を減らし、循環型社会の実現を推進していきたいと考えています」と共同開催の背景について説明しました。

※2:2023年2月1日 株式会社メルカリ プレスリリース「メルカリ、『次の10年』の成長に向けた、新たなグループミッションを公開」(https://about.mercari.com/press/news/articles/20230201_mercari10th/

※3:株式会社メルカリ「FY2023.6 Impact Report」(https://merc.li/8NQedvgQa)P22,P23|フリマアプリ「メルカリ」の利用により衣類の使用年数が平均3.2年増加、4.3万トンの衣類破棄を回避

※4:メルカリのグリーンフライデーの取り組みの詳細についてはこちらをご覧ください

2022年度 https://about.mercari.com/press/news/articles/20221124_mercari_bozai/

2021年度 https://about.mercari.com/press/news/articles/20211005_sustaina-store2021/

2020年度 https://about.mercari.com/press/news/articles/20201113_mercarigreenfriday/

続いて、THE NORTH FACEを展開する株式会社ゴールドウイン 管理本部 ESG経営推進室 勝田 悦弘氏が登壇。勝田氏は「事業活動を通じて、サステナブルな社会構築を行うことで企業価値を高められるという前提に立ち、日々の活動を行っています」とゴールドウインにおける環境改善活動について説明した上で、2008年から開始している「GREEN IS GOOD」の取り組み(※5)や、2021年に発表した長期ビジョン「PLAY EARTH 2030」のなかで定めた環境改善活動における3つの重要課題とそれらの解決に向けて進めている具体策(※6)を紹介。さらに、直近の活動として、約2年でサイズアウトしてしまうとされるキッズウエアを買い取り、クリーニング・リペア・リメイク・アップサイクルを施した製品を再販する新ブランド「GREEN BATON」(※7)の立ち上げについてふれ、「これからもこのような活動を通じて、お客さまとともに、サステナブルな地球環境を目指していきたいと思っています」と話しました。

また、「モノを大切に長く使うといった、地球環境に優しい持続可能な消費を啓発する『グリーンフライデー』のコンセプトと、あらゆる価値を循環させるというメルカリのお考えが、ゴールドウインの理念や目指すべき方向性とマッチするということもあり、今回のプロジェクトに参加させていただくことになりました」と参画の背景をお話しいただきました。

※5:株式会社ゴールドウイン「GREEN IS GOOD」(https://greenisgood.goldwin.co.jp/)|グリーンマテリアルの使用、店頭や協賛するスポーツイベントでの衣料回収、リセール事業、リペア事業などを展開

※6:株式会社ゴールドウイン 環境重要課題の特定について

https://corp.goldwin.co.jp/sustainability/environment)|地球環境の改善に向け、環境負荷低減につながる素材の使用を高めること、再生エネルギーへの転換を進めること、ファッションロスの削減などの対策を実施

※7:2022年7月19日 株式会社ゴールドウイン プレスリリース「≪廃棄されることが多いサイズアウトした子ども服を循環させる、当社初のリセール事業≫手から、手へ。バトンのようにつなぐ、サステナブル・レーベル「GREEN BATON」始動」(https://corp.goldwin.co.jp/info/page-29823


説明会の最後では、株式会社ティンパンアレイ 商品グループゼネラルマネージャー兼ECグループゼネラルマネージャー 桜庭 邦洋氏が登壇。ティンパンアレイは、ミッションに「ファッションを通して一人ひとりの願いを叶え続けること」、ヴィジョンに「おしゃれになることをあきらめない世の中」を掲げ、お金が足りなくて欲しいモノを買えない、ファッションに自信がなくて新品が買いづらいという方に寄り添い、より買いやすいモノを提供するためにデザイナーズブランドのユーズドセレクトショップRAGTAGを展開。サステナブルな社会の実現という観点では、年間70万点、1日あたり2,000点の商品買い取り、再販を行う事業を通じてリユースの促進に貢献していると、事業と社会貢献の関連性を説明しました。

これに加えて、桜庭氏は「お客さまに合意いただいた上で、RAGTAGでお値段がつけられなかった服の引き取りなども行っています」と話し、引き取った服を素材として、新たな服を生み出すリメイクブランド「be released」の展開(※8)や国内コレクションブランドのデザイナーたちが新たなプロダクトを発表する「world creator project」(※9)の実施など、「処分品活用」に関する取り組みを紹介しました。

今回のプロジェクトに参画した背景として桜庭氏は「サステナブルなファッションを楽しむというテーマ自体が、そのまま私たちのビジネスであると感じました。サステナブルなファッションを楽しむ人を増やしていくことがティンパンアレイが目指していることでもあるので、このプロジェクトを通じてより多くの方に楽しむ機会を提供したいという思いで賛同させていただきました」とお話しいただきました。

※8:be released WEBサイト(https://www.ragtag.jp/s/brand/bereleased/

※9:2022年11月28日 株式会社ワールド プレスリリース「注目の人気デザイナー達と商品を企画 『world creators project』を始動」(https://corp.world.co.jp/news/brand/2022/1684/

ファッションショーでは、フリマアプリ「メルカリ」のお客さまがモデルとして登場。阪急うめだ本店のGREEN AGE(※10)の制作にも参画した人気ファッションスタイリストRIKU OSHIMA氏による「RAGTAG」「メルカリ」「CIRCULABLE SUPPLY」からセレクトした服や「THE NORTH FACE」のリユースアイテム、モデルの方々に持参していただいた服を活用したコーディネートを披露しました。

※10:詳細についてはこちらをご覧ください https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/greenage/

RIKU OSHIMA氏:CIRCULABLE SUPPLYでセレクトした、50’sのウールの古着のジャケットを主役に、私物のニットを合わせ、コーディネートを組んでみました。ファッションショーの翌日に20歳の誕生日を迎えるということで、今の時期に合うカラーリングで大人っぽさを演出し、古着が好きな方にも理解していただけるスタイリングに仕上げています。

RIKU OSHIMA氏:タンスの肥やしになっていたという私物のブルゾンとパンツを活用したコーディネートになります。身長の高さに合わせて、着丈の違うアイテムをレイヤードしてみました。ジャージパンツについてはミリタリーベースのコーディネートの外しとして、ブルゾンについては「ファッションは自由だ」という意味も込めて裏表逆に着用していただきました。

RIKU OSHIMA氏:姉弟で参加いただいた2人は、どちらもTHE NORTH FACEのキッズアイテムを主役にコーディネートを組みました。

お姉さんは、迷彩柄のアップサイクルのフリースに、グレートーンでベースを作り、国内ブランドのハーネスを合わせ、モードなムードに昇華し、キッズのファッションでは中々見ないエッジの効いたスタイリングに。

弟さんは、「品の良いお茶目な男の子」をテーマにTHE NORTH FACEのフリースのデナリジャケットが活きるよう、メルカリで購入したシャツとネクタイ、RAGTAGさまでセレクトした 海外ブランドのニットポロシャツを重ね、首元のレイヤードで遊んでみました。

  • 当日の様子

  • ファッションショーを終えて

モデルとして参加いただいた方にファッションショーの感想を伺いました。

また、参画企業の皆さまにも、ファッションショーを終えた感想を伺いました。

  • 登壇者のご紹介

株式会社ゴールドウイン 管理本部 ESG経営推進室

勝田 悦弘(カツタ ヨシヒロ)

JSFA(Japan Sustainable Fashion Alliace)など、サステナビリティ関連における外部との連携の窓口や情報取集を担当。社内環境関連PJメンバーとして社内外のパイプ役として活動。

株式会社ティンパンアレイ 商品グループゼネラルマネージャー兼ECグループゼネラルマネージャー

桜庭 邦洋(サクラバ クニヒロ)

2006年入社。店舗で販売員、バイヤー、店長経験後、EC部門に異動。その後、店舗統括も経験し、現在はEC部門統括に加え、仕入や商品MD、物流部門の統括も兼務。

株式会社メルカリ 執行役 SVP of Management Strategy

河野 秀治(カワノ シュウジ)

ライブドアの投資銀行部門、ゴールドマンサックス証券とSBIホールディングスによる合弁の投資ファンドを経て、戦略コンサルティング会社である経営共創基盤(IGPI)に入社。その後、起業も経験。さらにGunosyの経営戦略室長として上場を経験したのち、2018年7月メルカリ入社。2019年10月執行役員 SVP of Strategy、2020年9月上級執行役員 SVP Strategyを経て、執行役 SVP of Management Strategy(現任)。

RIKU OSHIMA氏

1991年生まれ。スタイリスト。高校を卒業し、渡英。2016年よりスタイリストとしての活動を開始。メンズウィメンズ問わずファッション、広告、アーティストや俳優へのスタイリング等、仕事は多岐にわたる。またここ数年はディレクション業にも注力している。

配信元企業:株式会社メルカリ

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