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 半分青で半分赤、半分メスで半分オスという雌雄モザイクの激レアなロブスターがアメリカ、メイン州の漁師によって引き上げられた。

 その確率はなんと5000万匹に1匹の割合だという。

 雌雄モザイクとは、1つの個体にオスの特徴とメスの特徴を持つ部分が、明らかな境界を持って混在している状態のことで、特に昆虫に多く見られ、鳥類、爬虫類甲殻類にも稀に発生する。

【画像】 体の中央から色が違う雌雄モザイクのロブスターが引き上げられる

 ロブスターは稀に体の色が異なる個体が発生する。青いロブスター、黄色いロブスターなどがあるが、その中でも特に珍しいのが体の半分が青色で、半分が赤色の雌雄モザイクのロブスターだ。

 その発生確率は5,000万匹に1匹と言われている。ジャンボ宝くじの1等の当選確率が1,000万分の1であることを考えたら、どれほど珍しいかわかるだろう。

 そのロブスターが メイン州の沖合でロブスター漁師を営むジェイコブ・ノウルズさんによって引き上げられた。

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 このロブスターの体の色が半分から違う理由は、雌雄モザイクだからだ。

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 雌雄モザイクは、一つの個体にオスとメスの両方の特徴や生殖器官が備わっている現象のことで、胚発生の段階で遺伝的または染色体的な変異によって起こるといわれている。

 なのでこのロブスターは2つの色を持つだけでなくオスとメス、2つの性別を両方持っているのだ。

ボウイと名付けて飼育することに

 メイン州では、もしロブスターが卵を持つメスだった場合は、捕獲せずに尾びれに切り込みを入れて海へ返さなくてはならない。

 もう一度別の誰かが捕獲しても、切込みを確認してすぐにリリースできるようにするためだ。

 幸いこの個体は切込みが入っていなかったし、メスが卵を保有していなかった。

 ノウルズさんは5世代続くロブスター漁師で、大西洋の海の生き物をTikTokやインスタグラムで数百万人のフォロワーに披露している。

・合わせて読みたい→ある意味不死者。常時テロメラーゼを作り出すことで老化せずに大きくなるロブスター(※ただし永遠の死からは逃れられない)

 あるユーザーが、このロブスターのことを、左右の目の色が違うオッドアイで知られる有名なロックシンガーにちなんで「デビッド・ボウイ」と名付けるべきだと投稿した。この投稿に約5万のいいねが集まったことから、ロブスターは「ボウイ」と命名された。

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ボウイは現在海の中のケージで飼育中

 ボウイは現在、海の中に設置した特注の巨大なケージの中で飼育されており、ノウルズさんが定期的に様子を見に行っている。

 『GPB news』が伝えたところによると、ニューイングランド水族館の生物学者ジョーダン・ベイカー氏は、このロブスターを、珍しい色のロブスターが数匹飼育されている同水族館に寄贈して欲しいと考えている。

 このような珍しいロブスターは、漁師たちによって水族館に寄贈されることがある。

 だが、ノウルズさんがこのロブスターを水族館に寄贈するかどうかは不明だ。こういった珍しい種は自然界に返すより飼育した方が長生きできるといわれている。

 常時テロメラーゼを作り出すことのできるロブスターは、理論上は不老不死と言われており、これまで140年生きた個体も確認されている。

 雌雄モザイクのロブスターの寿命はいったいどうなるのか?研究者ならぜひとも調査してみたいところだろう。

written by parumo

 
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半分赤で半分青、2つの色で2つの性別を持つ雌雄モザイクのロブスターが捕獲される。5000万匹に1匹のレア度