nohoによる漫画『となりの妖怪さん』がテレビアニメ化され、2024年4月より放送されることが決定。併せて、ティザービジュアル、ティザーPV、原作者nohoによるアニメ化決定描き下ろしイラストが解禁となった。さらに、声優キャストとして結川あさき、比嘉良介、梶裕貴の参加が発表された。

【動画】『となりの妖怪さん』アニメ化決定! ティザーPV

 本作は、妖怪と人と神様がふつうに暮らす“ふしぎで優しい日常”を描く。スタジオはライデンフィルム。監督は山内愛弥監督が務める。

 ティザービジュアルには、青く澄んだ初夏の空にもくもくと広がる入道雲と新緑が輝く山峰を背に、日差しを浴びながら田んぼ道を散歩する3人のキャラクターが登場。

 あどけない表情でこちらを見つめるのは、猫として20年生きて、突如猫又に進生し、「自分が妖怪になった理由」を探して思い悩むぶちお。その後ろには、ひとりで問題を抱え込みがちで、むーちゃんこと杉本睦実を優しく見守る脱力系カラス天狗・ジロー。幼い頃行方不明になった父親に対して複雑な思いを抱えている好奇心旺盛で元気いっぱいな人間の女の子・杉本睦実。草むらを歩くむーちゃんのはつらつとした表情からは、ジローの隣を歩くのが楽しくて仕方ない様子が伝わってくる。

 ティザーPVは、拓海の家の飼い猫・ぶちおが、猫又に進化した場面からスタート。袋に隠れている理由を問われたぶちおは、少し緊張したかすれ気味の声で「僕が恥ずかしがり屋だからです…」と一言。今まで普通の猫として生きていたぶちおが、初めて人間の言葉を発するシーンが早くも登場となった。

 その後はむーちゃんの語りで、本作の舞台である妖怪と人と神様が普通に暮らす、とある山あいの風がよく吹く町・縁ヶ森町の日常を垣間見ることのできる映像が、ノスタルジックに展開されていく。山を歩く巨人・デイタラボッチや、どこか懐かしい田舎の風景や祭りの様子も描かれている。

 そして、今回ティザーPVで初めてキャラクターボイスがお披露目されたのは、杉本睦実役の結川あさき、カラス天狗のジロー役・比嘉良介、猫又のぶちお役の梶裕貴

 杉本睦実(通称・むーちゃん)を演じる結川あさきは、むーちゃんの魅力を「大切なものと真っ直ぐに向き合う姿は変わらないまま、物語が進むごとに、さらに強く優しく成長していく」と力強く語った。そして、「きっと『推し妖怪』ができるのではないでしょうか!」と、ほかの妖怪の登場も予期させる。

 脱力系カラス天狗・ジローを演じる比嘉良介は。自身が演じるジローのことを「なんとも不思議なキャラクター」と愛情持って表現。この作品を通して「となりにいてくれる人への感謝と言葉を伝える事の大切さ」を感じてほしいと願いを込める。

 猫又のぶちおを演じる梶裕貴は、自身が演じるぶちおに「大好きです!」と夢中な様子。本作を「ファンタジーな空気感を纏いつつ、現実もちゃんと見据えている」作品と表現し、「心重ねて作品世界に没頭し、笑って泣いて、癒されてください」とアピールした。

 原作者nohoによる応援イラストでは、ジローの家でむーちゃんとぶちおがテレビに映るアニメ映像を鑑賞している様子が柔らかなタッチで描かれている。

 無邪気に画面に映るぶちおを指差すむーちゃんと、反対に朗らかな表情で見つめるジロー。そして、照れくさそうに頭をかくぶちおの愛らしい姿が印象的な1枚だ。床には、原作コミックのほか、今回のテレビアニメの台本らしきグリーンの冊子、ぶちおの設定画も描かれた紙が置かれており、3人も今回のアニメ化を楽しみにしていることが伝わる。

 nohoによると、「ぶちおは、アニメ放送に緊張して出されたお菓子を食べることができない」とのこと。

 アニメ『となりの妖怪さん』は、2024年4月放送開始。

※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■杉本睦実(むーちゃん)役:結川あさき

①原作を読んだ感想

妖怪さんと、人と神様が共に暮らしているのがごく普通な世界のお話ですので、妖怪さんたちが持つ能力なども当たり前に日常に溶け込んでいます。

そのため、日常で起こるちょっとしたトラブルでさえも、妖怪さんが一緒にいるとまた違った新鮮さがあり、新しい妖怪さんが登場する度にどのように暮らしているのだろうと想像が膨らみました。

②ご自身が演じる役柄について(印象など)

まだ幼いながらも、自分の大切なものが何なのかを理解していて、それを守るために行動できる優しい人だと思います。

大切なものと真っ直ぐに向き合う姿は変わらないまま、物語が進むごとに、さらに強く優しく成長していく、むーちゃんと素直に向き合いたいと思って演じさせていただきました

③ファンの方へ一言

ゆっくり流れる日常は穏やかで、みんなのやり取りに癒されます。

対して、時々発生するトラブルを前にした時の人間と妖怪さん、神様たちの連携は痛快です。

作中では、人間も妖怪さんもたくさんのキャラクターが登場し、それぞれに活躍する場面がありますので、きっと「推し妖怪」ができるのではないでしょうか!

是非、『となりの妖怪さん』をよろしくお願いいたします!

■縁火山次郎坊役(ジロー):比嘉良介

①原作を読んだ感想

妖怪と人と神様が一緒に暮らしている。という非現実感と、作品で起こる出来事やキャラクターの考えなどが、現実でもよくあることだというのが絶妙なバランスだなぁ〜と感じました!

②ご自身が演じる役柄について(印象など)

第一印象は穏やかで優しい感じで、“こういう柔らかな雰囲気の人になってみたいな~”と、

僕自身もジローに対してちょっとした憧れみたいなものがあったのですが...回を重ねる毎にだんだんと、“あれ?もしやあんまり参考にしない方がいいのかも?”というような考えになってきました(笑)

なんとも不思議なキャラクターでしたね。

③ファンの方へ一言

となりにいてくれる人への感謝と言葉を伝える事の大切さが、この作品に触れて自分が強く感じた事なので、その気持ちがお芝居を通じてこの作品のファンの皆様にも伝わると嬉しいです!

よろしくお願いいたします。

■ぶちお役:梶裕貴

①原作を読んだ感想

とても繊細で、あたたかい世界が広がっていました。でも、優しいだけじゃない。ネガティブな感情にも、真正面から向き合っている作品なんです。ファンタジーな空気感を纏いつつ、現実もちゃんと見据えているところが共感を生むのだろうなと感じました。心のデトックス。

②ご自身が演じる役柄について(印象など)

ぶちおの声質と役づくりについては、何通りもの可能性が想像できたので、どこに照準を合わせていくべきか、オーディションの時は非常に悩みましたね。猫又としては生まれたてでも、生き物としてのキャリアはあるわけで…そんな"子ども感"と"大人感"のバランスが大事なキャラクターなんだろうなと、アフレコが始まってからも常に試行錯誤しつつ作り上げていきました。でも何より…とにかく可愛らしい子ですよね!(笑)大好きです!

③ファンの方へ一言

実は、アフレコは全て完了しております。なので…ようやく皆様にお知らせできるタイミングがやってきて、とても嬉しいです! この作品には、たくさんの人間や妖怪たちが登場します。きっと、その中に一人は自分と似ているキャラクターが見つかるはず。ぜひ心重ねて作品世界に没頭し、笑って泣いて、癒されてください。放送をお楽しみに!

noho

担当編集さんから「アニメ化します!」の電話をもらった時は思わず「ウッソだ〜!」と笑いましたが、ウソじゃありませんでした…。原作者としてできるかぎり関わらせていただいて、制作陣の皆さんが作品の本質的な部分と向き合って、尽力してくださっているのを感じて、わくわくドキドキしています。これまでの応援と、アニメ化で繋がったいろんなご縁に感謝しながら、放送を楽しみにしています…!

アニメ『となりの妖怪さん』ティザービジュアル (C)noho・イースト・プレス/「となりの妖怪さん」製作委員会