大企業向け新規事業支援のキュレーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:根本隆之、以下当社)は、新規事業支援体制の更なる強化のため、2023年11月29日に山下 昌哉がCKTO(Chief Knowledge of Technopreneurship Officer:最高テクノプレナーシップ知識責任者に就任いたしましたことをお知らせします。

CKTO 山下 昌哉氏
  • 就任の背景

キュレーションズは今まで、成熟事業を持つ企業の新規事業創出の共創プロセスや大企業新規事業担当者コミュニティ「IntraStar」(当社 取締役CSMOの荒井が主宰)の運営サポートを通じて、各社において新規事業創出やそのためのマネジメントにおいて知識やノウハウが携わる個人に属人的にストックされてしまい、責任者や担当者の異動に伴って継承されていない状態に気づきました。

そうした知識、ノウハウといった情報は、各社で継承することで活用できることはもちろんのこと、企業を跨いでも存分に活用できる価値が非常に高く、新規事業マーケットでも求められる資産です。

今回、旭化成株式会社で、MRIリチウムイオン電池(LIB)の開発・事業化に従事し、2000年から電子コンパスの開発を始め、03年の事業化以降、世界トップメーカーとして市場拡大に貢献した山下氏が、製造業におけるイノベーション創出プロセスや人材育成の方法論について、同じような視座で課題感を感じていられることからもCKTOに就任頂くことになりました。

  • CKTO(Chief Knowledge of Technopreneurship Officer:最高テクノプレナーシップ 知識責任者)とは

キュレーションズにおけるCKTO(Chief Knowledge of Technopreneurship Officer:テクノプレナーシップ知識責任者)とは、製造業の視座でイノベーションを推進するテクノプレナーシップ(技術価値創出による起業家精神)のプロセスや人材育成の方法論について、企業を跨いだ形式知・集合知に整理することで、日本の製造業をさらに強化し、各社のイノベーションが促進されるようにマーケット全体の環境づくりを担います。

製造業においても新規事業への取り組みは様々な形で執り行われていますが、サービス業におけるデザイン思考の効果と比較して、まだまだ形式知化されているとは言い難い状況にあります。各社の取り組みを企業を跨いだ形式知・集合知し整理し、製造業各社におけるイノベーション・リテラシー向上を推進するナレッジマネジメントに尽力します。

  • 山下 昌哉氏よりコメント

市場のニーズ(不足)が明確で、それを満たすためのシーズ(技術)も不足していた高度成長時代は、技術力を磨いてスペックの高い製品を作れば事業として成長したのですが、今や明確な市場ニーズは見当たりません。

そういう時代の「新規事業」と「既存事業」の本質的な違いは、市場における「価値観」そのものを新しく生み出すことが必要かどうかの差だと思います。 既にある(高度成長時代から延長してきたような)「市場の価値観」上で優劣を競い、価値の拡大を狙う「既存事業」に対して、これから始める「新規事業」は、市場に「新しい価値観」を創出して社会実装することも同時に実行しなくてはならないのです。

具体的な数値で表現されることが多い「価値」ではなく、抽象的な概念である「価値観」を創出するのですから、新規事業の初期段階(企画ステージ)で、具体的な数値スペックの議論をすることに本来大きな意味はありません。にもかかわらず、特に製造業は、数値スペック(目標)を決めないと、モノづくりが始められないという常識(既成概念)の壁に支配されているので、往々にして製造業の新規事業テーマは、いわゆる「プロトタイピング」と「PoC (コンセプト検証)」の関係性で迷走しがちです。

幸いにも私は40 年以上製造業の新規事業開発に複数の異なる領域で従事して、成功も失敗も数多く経験したので、その知見を活かし、日本の(特に製造業の)新規事業創出に広く貢献していきたいと思います。

  • キュレーションズ 代表取締役 根本 隆之 コメント

新規事業とは新たな市場を創造すること。山下さんとお話をしていて共感しかありませんでした。

モノを大量に安く売る時代から、モノがインターネットにつながることが当たり前になり、さらに加速していく社会の中で、様々な企業が新規事業を起こす中でぶち当たる壁のひとつに「プロトタイピング」とその検証が上げられると思っています。

今までもキュレーションズでは、この「プロトタイピング」を「顧客起点」で、どれだけスピーディーに、どれだけ本質的に作るか、というところに力を入れてきました。

今回、旭化成株式会社で様々な成功をおさめてきた山下さんの経験や知見を活かし、弊社で培ってきたノウハウをブレンドし、企業内テクノプレナーをどんどん創出していけるようにしたいと思っています。
キュレーションズと山下さんの経験とノウハウを活用し、多くの企業の皆様がこれまで以上に活かせるような支援体制を構築し、技術を活用して作られる未来を皆様と共に目指して参ります。

  • 山下 昌哉氏 プロフィール

1982 年東京大学大学院物理工学専攻博士課程を修了し、旭化成工業( 現旭化成) 株式会社に入社。

MRI (磁気共鳴断層像撮影装置)・LIB(リチウムイオン電池) という二つの新規事業領域で、製品技術開発と世界市場拡大に従事。2000 年に自らの提案で電子コンパスの開発を始め、2003 年の事業開始以降、世界トップメーカーとして新規市場創出に貢献した。2008 年Android OS 、2009 年iOSのスマートフォンに旭化成の電子コンパスが標準搭載されたことで、事業としても急成長した。

2010 年から旭化成グループフェロー、2017 年から旭化成シニアフェロー。

2023 年9 月に41.5年間勤務した旭化成を卒業し、新会社「 e-Compass LLC 」を起業。「新規事業創造」における「思考プロセスのデザイン」をテーマに活動している。

2012 年全国発明表彰恩賜発明賞、2015 年春の紫綬褒章。

  • キュレーションズについて

キュレーションズは、大企業向けの新規事業創出支援ファームです。独自の顧客行動起点の事業創出モデルをベースに、事業創出専門家チーム、事業創出支援サービス、企業パートナーシップを掛け合わせることで、最短距離での新規事業創出を実現します。

また、大企業の新規事業創出を通じて、企業全体での“ビジネス・トランスフォーメーション”に貢献し、数十年先のあるべき未来を創造していきます。

ビジネスを加速させるためのノウハウ資料の提供やセミナーの無料開催もしておりますので、是非ご覧ください。ご取材もお待ちしております。

https://curations.jp/news/

  • 新規事業担当者コミュニティ「IntraStar」について

大企業・伝統企業もしくは成熟事業を持つ企業の新規事業人材が、苦労話や乗り越えた方法などの生の事例をgive firstの精神で共有しあい、互いにイノベーション(新規事業)の成功をサポートしあう共創コミュニティ。 

https://intrastar.jp/

  • 会社概要

商号  :キュレーションズ株式会社

代表者 :代表取締役 根本 隆之

所在地 :東京都渋谷区東1丁目8番4号 INO SHIBUYA 1F

事業内容:事業共創スタジオ事業

URL  :https://curations.jp/

配信元企業:キュレーションズ株式会社

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