イングランドサッカー協会(FA)は28日、イングランド女子1部のFA女子スーパーリーグ(FAWSL)と2部のFA女子チャンピオンシップ(FAWC)が、FAから独立した新たな体制に移行することを発表した。

イングランド女子のトップディビジョンとして2011年に幕を開けたWSLは、春秋制から秋春制への移行、2部制の導入などを経て今日に至る。

現在はFAの管轄となっているが、2024-25シーズンからはWSLとWCに属する計24クラブを株主とした新組織に管理権が引き継がれ、独立した運営体制となる。

デイリー・メール』によれば、この新たな協定によって、WSLのクラブは各部門の総収入の75%を獲得することになるほか、放送と商業に関する議決権も所有することになると伝えている。

新組織はまだ正式には設立していないが、NewCoという仮称が充てられ、最高責任者(CEO)にはナイキの元取締役であるニッキー・ドゥセ氏が就任することが発表された。

ドゥセ氏スポーツおよび金融の分野に20年以上携わり、経営管理、商業、マーケティング、製品管理にわたる広範な知識を持ち、最高レベルのチームを戦略的に主導し育成してきた実績がある。

WSL、WCの会長を務めるドーン・エイリー氏はFAを通じ、「NewCoの提案に関し、24クラブ満場一致の支持を得られたこと、そしてニッキーを任命できたことを嬉しく思います」と、新機構設立の決定やドゥセ氏の就任に祝辞を送っている。

「彼女は、女子サッカーの力がポジティブな変化とより公平な社会を生み出すという先見の明と、強い熱意とを持ち合わせている人物ですし、女子サッカーには経済的な可能性を実現する大きな機会があることを認識しています。世界が注目するリーグへの、彼女の独創的な貢献を楽しみにしています」

2022年の母国女子ユーロの大成功のみならず、FAWSLも注目を集めるイングランドの女子サッカー。さらなる発展が期待できそうだ。

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