浦和レッズラファル・ジャナスコーチが、武漢三鎮戦を振り返った。

29日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループJ 第5節で浦和は武漢三鎮(中国)をホームに迎えた。

今シーズンの明治安田生命J1リーグは残すところ最終節。浦和はアウェイで北海道コンサドーレ札幌との戦いとなり、ホームでの試合はこの試合が最後となる。

勝ち点4で並ぶ両者。負ければグループステージ敗退が決まるという展開の中で、浦和は難しい戦いを強いられる。序盤からペースは握るもののフィニッシュワークが上手くいかず、チャンスが作れない。それでも37分、PKを獲得するとアレクサンダー・ショルツが落ち着いて蹴り込み先制。しかし、その後にアクシデントが続く。

まずは43分、大畑歩夢がハムストリングを負傷してプレー続行不可能となり関根貴大と交代。さらに前半アディショナルタイムには髙橋利樹が相手選手に激しくぶつかられると、そのまま倒れ込み起き上がれず。一瞬意識が飛んだのか、周りの選手が騒然となり急いで処置がされた中、大久保智明と交代した。

後半も攻めあぐね続けた浦和は68分に同点ゴールを許すことに。勝ち点1では足りない中で、今季限りで引退を表明したホセ・カンテ、そして浦和の退団が決まったアレックス・シャルクを投入。それでもこのまま終わるかと思われた中、90分に“理不尽”が代名詞のホセ・カンテが劇的ゴール。2-1で浦和が勝利を収め、2位に浮上した。

マチェイ・スコルジャ監督が2試合のベンチ入り禁止処分を受けたことで、代役として指揮を執ったジャナスコーチ。しっかりと勝ち点3を獲得できたことを喜んだ。

「まず、勝利を収めることができて嬉しく思う。今月は負けが込んでいて、我々にとって非常にタフな1カ月となっていた。今月はアディショナルタイムで負けてしまうという試合が2つあったが、今日は試合終了間際にホセ(・カンテ)が点を取って勝つことができた」

「最後の最後まで、選手たちは勝ちたいという意欲を持って闘ってくれたので、感謝したい。今シーズンのホーム最終戦で、選手たちが最後の最後まで闘って、ファン・サポーターの方々に感謝を示そうとしている姿があった」

「今日は試合を通じて、ゲームをコントロールできていたと思うし、勝利に値したと思っている。ただ、本日の失点も(アレクサンダー・)ショルツが滑るという、少しつまらない形からの失点になってしまった。でも、勝てると信じてその後もプレーしていたので、選手たちには『お疲れ様でした』と言いたい」