●下町情緒の残る葛飾亀有で有名な老舗和菓子屋『葛飾伊勢屋 亀有本店』。お土産におすすめの人気和菓子食べてみた

 葛飾区で地元民に愛されてきた『葛飾伊勢屋 亀有本店』は、昭和40年に開店した和菓子屋で、今ではメディアにも登場する人気ぶり。売れ筋トップの「豆大福」や名物「焼き団子」、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とのコラボ商品「両さんどら焼」もあり、亀有で和菓子を買うならここでという人も多いのだそう。

 常磐線亀有駅南口から徒歩約3分の商店街 「ゆうろ~ど亀有」に『伊勢屋』はあります。ショーケースには和菓子の他にお赤飯おむすびも並び、商品名が書かれたPOPチラシがそこかしこに貼られ、昔ながらの和菓子屋さんといった風情。店内奥には甘味処もあります。

売れ筋ベスト2はこれ!こち亀作者公認の和菓子を実食

 ショーケースに並ぶ商品の多さに買うものを悩んだら、POPが参考になります。“売れ筋No.◯”と書かれているので、選びやすいですよ。今回は、伊勢屋を代表する人気商品と押さえておきたい「こち亀」商品を買って帰りました。

No.1は売り切れ御免の「豆大福」

「豆大福」170円
「豆大福」170円

 早い時間に行かないと売り切れてしまう日もある、1番人気商品が「豆大福」。赤えんどう豆が入った餅と北海道産小豆を使用した自家製つぶし餡を使用しています。

 弾力のある餅に、口の中でとろけるつぶし餡は甘さ控えめです。しょっぱさのある赤えんどうが歯応えをプラス。全ての素材がお互いを引き立て合っていて、売上トップなのも頷けます。

No.2の「焼き団子」は店頭で焼いた出来立てを販売

[食楽web]
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「焼き団子」は、みたらしのタレの甘じょっぱさがたまらない魅惑の和菓子。歯応えある餅にタレがたっぷりかかっているのを見ているだけで幸せな気持ちになるのは、おかしなことでしょうか。

 甘辛のタレは、口の中で甘さの後にしょう油が香り、パックに残った分も指で舐め取りたい誘惑に駆られます。伊勢屋の「焼き団子」は、1つが大きく食べごたえが特徴です。小腹が空いたときに、1本か2本食べればお腹も大満足。

「焼き団子」140円
「焼き団子」140円

 店頭で焼いており、タレがいっぱい詰まった容器にくぐらせて、バットに並べています。所々に焼き目が付いた真っ白な団子を潜らせると、しょう油色のとろりとしたタレをたっぷりとまとった「焼き団子」が生まれます。

 店舗前での作業は一種のエンターテインメントを見ているよう。次々に出来上がる照り輝く団子に心奪われて立ち止まる人もよくいます。注文した時にショーケース分で足りないと、店員が「何本!」と焼き係に声をかけ出来立てをすぐ用意してくれますよ。

秋本先生公認「両さんどら焼」は漫画にも登場!

「両さんどら焼」220円
両さんどら焼」220円

『伊勢屋』は漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に店舗や店主が登場するほど縁があり、作者で亀有出身の秋本治先生公認の“こち亀コラボ商品”を販売しています。その1つが「両さんどら焼」。

 こち亀の主役の両さんの焼印が押されており、ぐわっと口を大きく開けた両さんの笑顔を見ると元気が湧いてきますね。お土産に喜ばれること間違いなし。

 皮はふわふわでしっとり、自家製つぶ餡は甘過ぎず、小豆の味を感じられていくらでも食べられそうです。どら焼は、栗が1粒入った「栗どら」もあり、お好みでどうぞ。

亀有で下町散歩を楽しんだら、お土産を買いに伊勢屋へ寄ってみて

 小腹が空いた時やお茶の時間に、和菓子と飲み物をいただくと、あんこや餅の味わいに心が癒され、“日本人でよかったなぁ”と思うことがあります。あんこや餅を“旨い”と思うのは日本人のDNAに組み込まれた何か特別なものなのでしょうか。亀有は、ショッピングモールがあり買い物も楽しめ、こち亀像が多く観光も出来る街。亀有散歩を満喫した後に、伊勢屋の甘味処で休憩してお土産を買って帰る休日があってもいいですよね。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

店名:葛飾伊勢屋 亀有本店

住:東京都葛飾区亀有3-32-1
TEL:03-3602-4221
営:8:30~19:40
休:不定休(主に月1回火曜日)

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