『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(2021)に続く「お終活」シリーズ第2弾となる、高畑淳子主演映画『お終活 再春!人生ラプソディ』より、メインビジュアルが解禁。併せて、キャスト15名とそれぞれのコメントが発表された。

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 「人生百年時代」を迎え、人生を謳歌するための新しい「お終活」を提唱し、シニア世代に笑顔と勇気を与えた前作『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』から3年。パワーアップした第2弾のテーマは青春ならぬ「再春」。まだまだ長い人生、過去に諦めた夢にもう一度挑戦してみませんか、と背中をそっと後押しするメッセージが込められている。

 キャストは前作同様、主要キャストの高畑淳子剛力彩芽、松下由樹、水野勝、橋爪功のほか、西村まさ彦、石橋蓮司が続投。そして今回新キャストとして大原家に変化をもたらすのが、名優の長塚京三と、宝塚トップスターから女優へ転身して活躍中の凰稀かなめ。さらに、藤原紀香、大村崑、LiLiCo、窪塚俊介、勝俣州和橋本マナミが出演している。

 大原千賀子(高畑淳子)、真一(橋爪功)の一人娘・亜矢(剛力彩芽)が、いよいよ結婚目前に。喜びあふれる大原家だが、真一の認知症疑惑という新たな問題が発生。その一方で、千賀子は若い頃に習っていたシャンソンの恩師の娘・丸山英恵(凰稀かなめ)との出会いがきっかけで、再びレッスンに通いだす。音楽ライブプロデューサーでもある英恵から「ステージでシャンソンを歌わないか」と勧められ、大張り切りの千賀子だが、コンサート目前に開催が危うくなる。はたして、千賀子はステージで歌えるのか。そして大原家の行く末は…。

 このたび、メインビジュアルが解禁されたほか、キャスト15名と監督のコメントが発表。

 メインビジュアルは、華やかな衣装に身を包み歌う千賀子(高畑)と野球のユニフォーム姿の真一(橋爪)をメインに、多彩なキャストが集結したにぎやかなビジュアル。上には「笑って、泣けて、役に立つ”人生百年時代ゴキゲン・ムービー!」「さぁ、お楽しみは、これから。」というコピーが添えられている。

 前作に引き続き大原千賀子を演じた主演の高畑淳子は「また『お終活』ができる!と嬉しかったのですが、今度はシャンソンを歌うと言われて、これは困ったなぁ」と心情を吐露。

 夫・真一役の橋爪功は「新しい『お終活』メンバーの方ともご一緒できて楽しかったです。私達の世代だと大村崑さんは喜劇の大スターだから、色々とお話させていただきました」と喜び。

 前作同様、一級葬祭ディレクター役の松下由樹は「親世代のことだと捉えがちな〈終活〉ですが、私たち40代、50代の世代が、前向きによりよく生きていくために、知っておくというのは重要」と力説する。

 新メンバーの長塚京三は「この作品はみんな楽しく一緒に生きていこうねという『生きる』ことへのスタンスが明るくて好きです。いろいろな世代の方がそのように生きているのを楽しんで頂けたら」とコメント。凰稀かなめは「脚本を読んで涙が止まらなかった。とても家族に会いたくなる映画」と語る。

 藤原紀香は「前作は自身の中でも『終活』について新たなイメージができましたし、両親にもこの映画を勧めました。二作目では『介護』について深く学べ、たくさん笑い、元気になる作品でもあるので、今回のご縁を賜り、心からうれしく思っています」と、作品への参加を喜ぶ。

 今年92歳となる大村崑は「橋爪さんは、ご一緒して、思ったより喜劇役者で、お互いアドリブでやりあって、やり易かったし、喜んでます」と充実した撮影現場を振り返る。

 LiLiCoは「普通の主婦の役で、割と見た目も地味なので、普段のLiLiCoとは結構違うかなぁと(笑)。日本にきておばあちゃんと暮らしていたので介護もしていました。日本だと『介護』『老後』といったものを暗く捉えがちですが、明るく考えてもらえるきっかけになればうれしいです」とメッセージを寄せた。

 前作から脚本・監督を務める香月秀之は「『人生百年時代に、長い人生をどうしたら楽しく過ごせるのか?』がテーマです。大原家と、まわりに存在する人たちの人生“ラプソディ=狂詩曲”、親近感や距離感などの雰囲気を楽しんでほしい」と語っている。

 映画『お終活 再春!人生ラプソディ』は2024年春全国公開。

 キャスト・監督コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

高畑淳子(大原千賀子役)

 第2弾のお話を頂いて、また、『お終活』ができる!と嬉しかったのですが、今度は、シャンソンを歌うと言われて、これは困ったなぁと思いました。

 私が演じる千賀子は、お家の事を一生懸命やってきた主婦で、そんな千賀子が青春時代にやりたかったことに挑戦する。こういったトライはとてもいいことだと思うし、皆さんのいい応援になると思います。歳をとると出来なくなる事が増えたりしてもどかしい部分もありますが、本作をご覧になって「歳をとることも悪いことがばかりじゃない!」と、楽しんで、そして 発散して頂けたら嬉しいです。

■橋爪功(大原真一役)

 香月監督は、作品を一緒に撮っていて気持ちいいです。いつもの『お終活』レギュラーメンバーに加えて、新しいメンバーの方ともご一緒できて楽しかったです。私達の世代だと大村崑さんは喜劇の大スターだから、色々とお話させていただきました。香月監督の映画は、悪人が決してでてこない、そこが素晴らしいです。

剛力彩芽(大原亜矢役)

 前作の時から、監督が続編の話をされていたので、実現して嬉しいです。『お終活』ファミリーの中に入って、相変わらずの雰囲気で、大先輩方が楽しんでいるのを見習いたいなと思いました。年齢を重ねていくのは、怖いことじゃないし、暗く考えることではなくて、最後まで楽しくどう生きていくかというのを、楽しく考えることだと思います。大切な人と考えるきっかけになる映画になればいいなと思います。

■松下由樹(桃井梓役)

 前作で自分自身が持っていた「終活」のイメージがガラッと変わりました。「終活」というと、親世代のことだと捉えがちですが、私たち世代、40代、50代の人たちが、前向きによりよく生きていくために、知っておくというのは重要なことだと思いました。

 前作から引き続いて演じた桃井は葬祭ディレクターという役職なので、誰もが直面する「死」に対していかに寄り添っていくかということを改めて考えさせられました。映画館で、ちょっぴり泣けて、そして本当に役に立つ、ストレスを発散するように大きな声で笑って、楽しんでください。

■水野勝(菅野涼太役)

 前作で演じた菅野は葬儀社の新入社員だったのですが、本作で後輩もできて成長ぶりも感じられつつも、相変わらずドジな部分もあったりして、懐かしく感じながら演じました。

 今回は「再春」というテーマで青春時代の夢に挑戦しよう、という作品なので、もう一度何か頑張りたい方の背中を押せる内容になってます。今生きている今日という日が、一番若い日なので、やりたいことがあるならぜひチャンレジしましょう! 僕も自分自身に言い聞かせています!(笑)

■長塚京三(五島英樹役)

 ある程度の年齢になったら、何をやってもいいというか、楽しくやろう、苦しい事も楽しくやろうと思います。楽しく死んでやろう!といったような、この作品のもつ「生きる」ことへのスタンスが明るくて好きです。みんな楽しく一緒に生きていこうね、ということに尽きると思います。いろいろな世代の方がそのように生きている様を見て、楽しんで頂ければと思います。

凰稀かなめ(丸山英恵役)

 パート1の素晴らしい『お終活』メンバーのなかに自分が入る、ということに驚き、そしてわくわくしました。最初、脚本を読んで、涙が止まりませんでした。撮影現場では高畑さんと橋爪さんからそれぞれご一緒するシーンでのアドバイスを頂けたことも嬉しかったです。笑いあり、涙あり、最後にホロっとする作品になっていて、とても家族に会いたくなる映画だと思います。

西村まさ彦(菅野敬一役)

 高畑さん、橋爪さん、石橋さんという諸先輩方とご一緒するシーンで、先輩たちのエネルギーを肌で感じられてすごく励みになりました。シニア世代、僕はあえてヴィンテージ世代といわせてもらってますが、その方々が人生を全うするために夢と希望を持ち続け、自分の生と向き合うことはとても大事です。それが本作にはちりばめられていると思います。

■石橋蓮司(山田一夫役)

 普段の俺と同じ事を言わされて、自分たちのドキュメントのようなもの。橋爪さん相手に長い愚痴を言っていたらそれが台詞になってしまった。日常をやっていたらもうちゃんと『お終活』になっていた(笑)。高畑さんとも家が近所で、楽しくお話できて、気楽にやらせてもらっています。この映画は、皆さんにも必要なことが描かれてますから、楽しんで勉強になります。

■藤原紀香(カオリ役)

 前作を観て、自然に涙が溢れました。なんと素敵な映画なのだと! 「終活」について、自身の中でも新たなイメージができましたし、両親にもこの映画を勧めました。二作目では「介護」について深く学べ、たくさん笑い、元気になる作品でもあるので、今回のご縁を賜り、心からうれしく思っています。誰もがいつかは向き合うことになるこのテーマを、新しい目線で伝えてくれる愛すべきこの作品。老若男女、多くの皆さまに観ていただきたいと思います。

■大村崑(木村役)

 出演させてもらって、幸せでした。橋爪さんも、ドラマでよく拝見していたんですが、ご一緒して、思ったより喜劇役者で、お互いアドリブでやりあって、やり易かったし、喜んでます。

LiLiCo(理佳子役)

 前作が好きだったから、オファーは嬉しかったです。普通の主婦の役で、割と見た目も地味なので、普段のLiLiCoとは結構違うかなぁと(笑)。そこも皆さんに楽しんで頂けたらと思います。私自身は、日本にきておばあちゃんと暮らしていたので介護もしていました。日本だと「介護」「老後」といったものを暗く捉えがちですが、明るく考えてもらえるきっかけになればうれしいです。

■窪塚俊介(高橋役)

 この映画に参加させていただき、勉強になりました。エンターテインメントのなかで、要所要所に自分がいつか直面する事がちりばめられているので、笑いながら勉強できる、老若男女が楽しめる映画になっていると思います。

勝俣州和(佐伯役)

 橋爪さんとご一緒のシーンが多かったので、橋爪さんのグランドで自由にやらせて頂いたという感じで、本当に楽しかったです。勉強になる、笑えて泣ける、温かい映画だと思いますので、映画館にぜひお越しください。

橋本マナミ(美沙役)

 高畑さん他皆さんとの共演を楽しませていただきました。「終活」は、自分一人だけでなく、家族として考えていくことが大事なのかなと思いました。クスっと笑えるシーンがたくさんある映画なので、皆さんに楽しんで頂きたいです。

■香月秀之(監督・脚本)

 前作では熟した青春を描いたが、今回は再び青春をやったらどうなるかという意味の“再春”を描きました。人生百年時代に、長い人生をどうしたら楽しく過ごせるのか?というのがテーマです。

 『お終活』チームに、新たな豪華キャスト陣が加わって頂き、感謝しています。新メンバーの方たちが、すぐに旧メンバーになじむように心掛けて演出をしました。皆さん、すぐに打ち解けていたようです。大原家と、まわりに存在する人たちの人生“ラプソディ=狂詩曲”、親近感や距離感などの雰囲気を楽しんでほしいです。

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』メインビジュアル (C)2024年「お終活 再春!」製作委員会