セビージャのDFセルヒオ・ラモスが、チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ敗退の失意を語った。29日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 CL・グループB前節終了時点で2分2敗の最下位に沈み、決勝ラウンド進出には後がない状況のセビージャは、本拠地『サンチェス・ピスフアン』で行われた第5節PSV戦に臨んだ。試合は24分にDFセルヒオ・ラモスが、47分にはFWユセフ・エン・ネシリがゴールを決めて、2点のリードを奪うことに成功。しかしPSVの反撃に遭い、後半アディショナルタイムの逆転弾で、スコアはまさかの2-3。痛すぎる敗戦となり、2シーズン連続でのグループステージ敗退が決定した。

 前半は圧倒しながらも、逆転負けを喫したセビージャ。試合の趨勢が変わったのは、66分のFWルーカスオカンポスの退場と口にしたS・ラモスは「僕たちが何度も確認し合ってきたのは、『チャンピオンズリーグは違う、ディテールが勝敗を左右する』ということ。今日は試合を支配し、アドバンテージを得ることができた。それでも、1人少なくなったことが、僕らを殺した。相手はサイドで打撃を与える方法を知っていたし、僕たちも彼らの縦への強さを知っていたのにね…」と悔しさを滲ませた。

 また白星が遠く、ディエゴアロンソ監督就任以降の公式戦9試合で、1勝4分4敗と状態は上向いていない。試合後、セビジスタからのブーイングが鳴り響いたことについては「今は話すのが難しい。ベストな解決策は結果を出すことだけど、その結果を出せていない。セビジスタの怒りは理解できる。ただ、前を向いて次の試合のことを考え続けなければならないのも確かだ。この大会を楽しめるチャンスは簡単には訪れないのだから、とてもつらいよ。今日、多くのものを失った」と吐露。さらに、「監督の進退? それは僕を通して決定されるものではない。唯一言えることは、この船に誰が乗ろうとも、選手たちの支持を得るということだ」と見解を示している。

 なお、ホセ・カストロ会長は「我々は彼が良い監督であり、うまくやっていると信じている」と擁護。ただ、昨シーズンはフレン・ロペテギ監督、ホルヘ・サンパオリ監督、ホセ・ルイス・メンディリバル監督と3人の指揮官をベンチに座らせ、今シーズンも、続投となったホセ・ルイス・メンディリバル監督を早々に解任している。すでに、けたたましく鳴り響いている“エマージェンシー”を、ディエゴアロンソ監督は止めることができるのだろうか。

CL敗退決定の失意を語ったDFセルヒオ・ラモス [写真]=Getty Images