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日本では、東北地方を中心にクマ出没に関するニュースが続いている。環境省のまとめによると、今年は9月末時点でクマによる人身被害の件数は全国で105件に上り、過去最悪のペースで発生しているそうだ。一方で、「ベアカントリー」と言われるほどクマの生息数が多いアメリカでは、人間がクマに襲われるケースは滅多にないという。そんなアメリカで、クマが自動車に侵入して車内をめちゃくちゃに破壊するというアクシデントが起きた。米ニュースメディア『CBS News』などが報じた。

米コロラド州デンバー郊外のリトルトンで、10月15日にアメリカグマが出没した。「コロラド州公園野生生物局(Colorado Parks and Wildlife)」は、同地区で施錠せずに停めていた自動車にアメリカグマが侵入し、外に出られなくなってしまったクマを解放した際の動画を公開した。

動画には、車内に閉じ込められたアメリカグマが助手席にいる様子が映っている。コロラド州公園野生生物局の職員が車のドアを開けて「ここから出ていけ、さあ」と追い立てると、クマはすばやく外へ出て小走りで去った。途中、名残惜しそうに車のほうを振り返り様子をうかがったが、すぐに森の奥へ逃げていった。

職員は続いて、クマが逃げた後の車内の様子を撮影したが、座席シートのカバーが引き裂かれて中のクッションがボロボロになっている。その他にも、ダッシュボードの広範囲に爪で掻きむしられた跡が残っているなど、車内の至るところが荒らされており、かなりのやりたい放題だったことが分かる。助手席の下にはチョコレート菓子「M&M’s」の赤い袋が落ちており、アメリカグマが食べた可能性がある。そして車内の後部座席には、アメリカグマの糞も残されていた。

車内をめちゃくちゃにした挙句、糞まで残していったアメリカグマに対して、車の運転手は怒りがおさまらなかったことだろう。

しかしコロラド州公園野生生物局によると、空腹のアメリカグマが車内に残された食べ物の匂いを嗅ぎ取り、車に侵入することは十分にあり得るそうだ。また、アメリカグマは食べ物の匂いだけではなく、日焼け止めやリップクリームなどの香りがついているアイテムにも反応を示すという。

車の運転手の中には、ドアを閉めてさえおけば問題ないと考える人も多いかもしれないが、アメリカグマはとても賢いため、ドアの取っ手も難なく操作することができてしまう。特にアメリカグマは、空腹の際にありとあらゆる食料源を探索するために知恵を絞って行動するので、注意が必要とのことだ。

住居やキャンプ場、車などの近くで食料を見つけた場合には、再度食べに戻ってくることもあるため、用心しなければならない。クマが車に侵入するのを防ぐには、香りのあるものをなるべく車内に放置せず、ドアや窓をしっかりと施錠することが大切だ。

なお、コロラド州公園野生生物局の方針では、アメリカグマが人間に対して攻撃的な行動をとった場合、発見次第、安楽死をさせなければならないという。

今回のニュースを見た人々からは、「車は全損しているようだけど、保険でカバーされるのかな?」という疑問の声や、「M&M’sの他に、フライドポテトとお飲み物も一緒にいかがですか?」といったジョーク交じりのコメントもあがっている。

画像は『CPW NE Region 2023年11月21日付X「Look at what a bear can do to a car when they’re hungry and smell food left inside」』『New York Post 2023年6月17日付「Massive bear breaks into Colorado home, devours pork chops: video」』『Mel Mel 2023年9月24日付TikTok「Damn bears ate our dinner tonight」』『9News 2023年10月26日付「Bear attack in Colorado hotel caught on camera」(Credit: St. Regis Aspen Resort)』『CNN 2023年6月3日付「Bear destroys 60 cupcakes after breaking into Connecticut bakery」(Courtesy Taste by Spellbound)』『Jim’s Ky outdoors 2022年8月19日付TikTok「When bears like your pizza more than you,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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