いわゆる「当たれば飛ぶ」タイプのスラッガーであるレイエス。その去就は今オフの話題となりそうだ。(C)Getty Images

 日本球界でも注目を集める“大砲”が好調を維持している。今年9月にソフトバンクDeNAによる獲得調査報道が出た元ロイヤルズフランミル・レイエスだ。

 実績はメジャーでも十分のスラッガーだ。18年5月にパドレスメジャーデビューを飾ったレイエスは、ガーディアンズに移籍した21年シーズンには115試合に出場して、30本塁打、85打点、長打率.522、OPS.846をマークしていた。

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 ただ、近年はミート力の課題を克服しきれず大不振に。ロイヤルズとマイナー契約で巻き返しを誓った23年シーズンには、5月と8月に2度のDFA(事実上の戦力外)になるなど成績は振るわず……。自慢の怪力も鳴りを潜めていた。

 とはいえ、レイエスは28歳で腐る年齢ではない。それを裏付けるように現在ドミニカ共和国で実施されているウインターリーグですこぶる好調でもある。出場30試合で打率.301、7本塁打長打率.558、OPS.912を記録。今冬の同リーグでは本塁打と打点で二冠王に君臨している。

 ウインターリーグは「打高投低」にあるとはいえ、アピールは十分。状態も低迷期と比較にならず、最高潮にあると言っていい。

 ちなみに今年9月に自身のX(旧ツイッター)でレイエスの日本行きの可能性を伝えたドミニカ共和国のラジオ局『Z101 Digital』のエクトル・ゴメス記者は、「キャリアの復活を期して、日本に行く可能性が高い」と指摘。そして、日本での再生に期待を寄せていた。

「レイエスが、もう一度、プロ野球選手としてプレーできるのは、日本か韓国しかないのかもしれない。しかし、彼には28歳にしてメジャーで成功した実績がある。日本で適切な指導を受ければ、最高のスラッガーのひとりになれるだろう」

 獲得が囁かれたソフトバンクDeNAはともに、助っ人スラッガーが今オフの補強ポイントのひとつ。レイエスの獲得競争がどう転じるかを興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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