リラックスした表情で収録に臨んだ中谷。(C) CoCoKARAnext

 日本ボクシング界が誇る「愛の拳士」のさらなる成長が楽しみだ。

 ボクシングの現WBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人(MT)が11月30日に、都内でWOWOWエキサイトマッチSP」の収録に参加。今年9月に行ったアルヒ・コルテスメキシコ)との防衛戦を振り返った。

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 終始リラックスモードで慣れない番組撮影に臨んでいた中谷は、収録後の囲み取材で「映像は何度も見返しているんですけど、改めてフルラウンドを見返すと反省点ばかりっていう感じですね」と吐露。危なげないパフォーマンスで判定勝ちを収めた同級6位コルテスとのタイトルマッチを振り返り、「相手から離れる際の自分のバランスがあまりよろしくなかった。いい経験になりました」と苦笑いを浮かべた。

 気になる今後の戦いへの考えを求められた中谷は、「調整自体は身体が大きくなってきているというのもあって、難しくなってきているというのが正直なところですね」と強調。そのうえで、ひとつ上の階級となるバンタム級への意欲を語った。

「今は上(の階級)を見据えてトレーニングもしている。どのチャンピオンも実力があるので、その相手に勝っていけるよう意識をして練習している」

 中谷が意欲を示したバンタム級戦線は熾烈を極めている。WBA王者には井上拓真(大橋)が君臨し、さらにWBC王者はアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)、IBF王者はエマヌエル・ロドリゲスプエルトリコ)、WBO王者はジェーソン・モロニー(オーストリア)がそれぞれベルトを保持している。

 番組内で「次は年明け早々にやりたい。階級はベストなパフォーマンスを披露できるところでやりたい」と冷静に語った25歳。さらなる高みを目指す男の歩みはまだまだ止まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

バンタム級転向に意欲! “愛の拳士“中谷潤人が階級上げを語る「調整は難しくなっているのが、正直なところ」