FTISLANDの『FTISLAND AUTUMN TOUR 2023 〜F-R-I-E-N-DS〜』が、11月23日の東京・東京体育館でファイナルを迎えた。これは10月12日の仙台・東京エレクトロンホール宮城からスタートさせた5都市5公演のホールツアーで、10月4日にリリースした日本20枚目のシングル『F-R-I-E-N-DS』収録曲や韓国新アルバム『Sage』収録曲の日本初パフォーマンスに加え、今まで固くなにライブで演奏しなかった楽曲を含む懐かしの曲たちも現在のFTISLANDテイストにアレンジして披露した公演。新曲「F-R-I-E-N-DS」で表現した、「強い絆で結ばれた仲間」へ向けた、これまでの思い出を綴ったアルバムのような構成に、前に向かって進むFTISLANDの決意が見えた。

ゆったりとしたSEと共にイ・ホンギ(Main Vocal)、イ・ジェジン(Bass & Vocal)、チェ・ミンファン(Drums)がステージに登場。いつもなら勢いのあるロック曲から始まるオープニングだが、今回のツアーはバラード曲「Time」からスタート。2曲目の「Dancing on」で加速を付けると、3曲目の爽やかな「DOOR」でこれから始まる旅を予感させた。

「Hey,Yo,Primadonna(FTISLANDファンの総称)!」とファンに呼びかけたホンギ。「今日が今回の「F-R-I-E-N-DS」の最後の旅。いい思い出を一緒に作ろう。今日はみんなに言いたいことを話と音楽で伝えるために、いろいろな曲を持って来た。『まさかこの曲を歌うとは!』って曲もある。噂できいてるでしょ?(笑)」と会場を盛り上げ突入したのは、「ライブでやらない宣言」をしていた“まさかの曲”「Polar Star」。ホンギ不在の「2019 FNC KINGDOM」でプレイされたが、ホンギがライブで歌うのは何年ぶりだろうか? この曲でニコニコしながらドラムをたたいていたミンファンが印象的だった。そこからは、ライブテッパン曲へ。「YOU DON'T KNOW WHO I AM」で会場とのコール&レスポンスを楽しんだ後は、ジェジンのスラップベースが映える「PUPPY」でホンギが「TOKYO!飛べ~!」と会場にジャンプを促す。新アレンジが新鮮な「FREEDOM」では「久々にやってみる?」と問いかけて、客席とタイミングを合わせて大ジャンプを決めて会場を一体感で熱くした。

トークパートではホンギが、「新作をリリースして皆さんが喜んでくれたこと、いろいろなところをライブで回れるのは、感謝しかないです。本当にありがとうございます。3人になって、けっこう不安だったんです。3人で行けるのかなって。でも、ライブするときはそれがバレちゃダメだから、ずっと隠してきたんです。今春のツアーで、そのままのFTISLANDを応援してくれる皆さんがいて、“行けるな”と実感できた。今まで一緒にやってきたやつらとの思い出や曲たちも、FTISLANDの一部。それを持って、3人で頑張っていきたいと思います」と決意を語ると、会場からは大きな拍手が起こった。

そして、「今までのアルバムを聴くと、いろいろなジャンルをやっていた。最近はずっとロックばかりだったから、昔を振り返って初心に戻ってみようと思った。やっぱりエモーショナルな曲もFTISLANDの持ち味。忘れちゃダメだなと反省の気持ちをもって今から歌ってみようと思います」といって、ホンギとジェジンのハーモニーが美しいインディーズ時代の名曲バラードsoyogi」をしっとりと歌いあげた。バラードセクションでは、壮大なピアノのイントロが加えられたアレンジになった「CRYING IN THE RAIN」も久々に。ロックの勢いで押すだけではなく、こういうエモーショナルな曲をしっかりと歌えるのがFTISLANDだと再確認できた。

歌い終わるとジェジンが「ロックのパワフルなホンギ兄さんの声もいいけれど、バラードを歌ってるときの『あの人、死んじゃうんじゃない?』って思うくらい(感情移入して)辛そうに歌っているのが好き」とホンギを絶賛。ホンギも「今回のライブのために昔の曲を聴いたら、めっちゃいい曲多いなと思った。昔の曲を聴いて、ぜんぜん違う自分に会った気持ちになりました(笑)。韓国で昔の曲をリメイクしたんだけど、「soyogi」と「CRYING IN THE RAIN」は、昔の自分をリメイクした気持ち。日本ではこれからもライブがあると思うので、いろいろな僕らをどんどん見せますね」と語った。

またトークでは、「先日韓国で『2023 League of Legends World Championship』(eスポーツの世界大会)のライブステージ『2023 WORLDS FAN FEST』にFTISLANDが呼ばれました。僕らが昔やったワールドツアーを見た大会の偉い人が、韓国で(ゲームのテーマ曲)「Warriors (ft. Imagine Dragons)」をカバーできるバンドはFTISLANDしかいないって指名してくれたんです。俺らが韓国のバンド、そしてロックバンドとして(世界に)認められたと思ったので、みんなに言いたかった。韓国でFTISLANDの印象、ちょっと変わったかも!」と嬉しそうに報告する場面もみられた。

後半は、日本の新シングル「F-R-I-E-N-DS」と、韓国で9月にリリースした新ミニアルバム『Sage』の楽曲を中心に構成されたが、そこに昔の曲が効果的に挟み込まれていたのが面白かった。

Shadows」から始まったのは、近年のFTISLANDを象徴するハードなロックを固めたセクション。韓国新曲の「Broken」で勢いに乗ると、「Pray」でFT節全開に。ホンギの「叫べー!」という号令で、客席の手が一斉に上がり大きな歓声が聞こえた。

ホンギも「今日、初めて僕らのライブを見ている皆さん、こういうところがFTISLANDです」と誇らしげ。音楽で盛り上げた後は、トークでも盛り上げる。現在放送中の『PRODUCE 101 JAPAN』で、韓国人でありがながらボーカルトレーナーを務めているホンギは、ライブでファンによく問いかける「ナニ? ナニ?」が、練習生の間で流行っていることを報告。

「今年は、ライブが多くて楽しい」と言うホンギは、「今年一生懸命やったのは、ライブ、ジム、ゴルフ。この3つ頑張ったら成長しました。ライブの勘が戻ってきたし、ジムで筋肉ついたし、ゴルフのスコアもよくなった」と話しだし、メンバーたちも今年頑張ったことを報告。ミンファンは、「ライブ、食べること、飲むこと。」と言う。ジェジンは、「ライブ、仕事の準備、勉強」と発表。「ギターを始めた」という発言に「俺も初めて知った」と驚くホンギに、「1週間前から始めた」というジェジンの落ちも。

「今回のツアーは、本当に時間が過ぎるのが早い。みんなが良い反応をしてくれるから。今年は日本、韓国でのライブ、アジアツアーをやって、やっぱり僕らが一番好きなのはライブだと思った。そのためにも、そして皆さんと遊ぶためにも、この3人で何があっても音楽をやります。そしてFTISLANDの名前を守ります」と宣言。

最後のセクションのスタートは、そんなFTISLANDの原点ともいえる日本メジャー1stアルバム『FIVE TREASURE ISLAND』に収録された「ハルカ」から。ホンギも「忘れてないよね?」と客席に問いかける。この曲もライブでやるのは、本当に久しぶりだ。ホンギとジェジンのボーカルのかけあい、そして客席とのかけあいも懐かしい。その後は、「Not Enough」、「True Romance」と新曲を続け、新旧のFTISLANDを堪能。本編の最後を飾ったのは、ツアータイトルにもなっている「F-R-I-E-N-DS」。「みんな、友だちになってくれてありがとうございます。これからも一番の仲良しになってください」というホンギの言葉があったが、ファンを「友だち」と呼ぶ彼らの思いが曲に乗って伝わった。

アンコールの冒頭に披露したのは、韓国アルバム『Sage』収録曲の「Rising Star」。英語詞のこの曲は、FTISLANDがオーディション番組『THE IDOL BAND:BOY'S BATTLE』で彼らがプロデュースしたバンドのために作った曲。このオーディション番組で優勝してデビューしたのが、この日のオープニングアクトを務めたHi-Fi Un!cornだ。「「Rising Star」やるっていったらHi-Fi Un!cornも“めっちゃ楽しみです”って言ってた。」と言うホンギ。2曲目の韓国アルバムのタイトル曲「Sage」は、「初めて日本の作曲家さんの曲を韓国のタイトル曲に。でも聴いた瞬間にこれだと思って、ジェジンと2人で俺らのことを歌詞にした」というスケールの大きなロック曲。

また、ホンギが今回のツアーで懐かしい曲をセットリストに入れたことを「僕らの名前で出したものは僕らの一部。愛して、それを聴いて好きになった人もいるから、これからはいろいろな曲をやります」と語ると、ジェジンが「大人になったな~」と言って会場を笑わせる。ホンギは「いつまでもワガママなホンギでいられないよ(笑)。これからは、自分のことを楽しむヤンチャになりたい」と語った。

そして、「最近、メンバー3人でいろいろな話をする。やっぱり音楽が一番好き、これからどうやって僕らの世界を作っていくかって話をするのが楽しい。楽しみながら前に進みたい。もっとライブしたいし、もっと皆さんと遊びたい。ツアーを回れることに感謝しています。これからも、僕らの友だちでいてください!」と最後に感謝を伝えて新曲「つづきの旅」と、特別にツアーファイナルでのみ披露された曲「Stay what you are」でこの日のライブを締めた。

改めて自分たちを見つめ直し、自分たちの足跡にプライドと自信を見出した彼ら。「ライブが好き!」というFTISLANDと、そんな彼らと一緒に音楽で遊ぶ友だちPrimadonnaとの楽しさで満ちたライブだった。

FTISLANDはこの後、12月16日、17日に千葉・幕張メッセ 国際展示場で開催されるFNCのファミリーコンサート『2023 FNC KINGDOM - The Greatest Show -』に出演。『PRODUCE 101 JAPAN』出演中のボーカルのイ・ホンギは、12月23日パシフィコ横浜国立大ホールで『LEE HONG GI SOLO FANMEETING 2023 ~MY JINGLE BELLS~』を開催。韓国では12月30日、31日にCOEXオーディトリアムでバラードコンサート「FTSODE」で年を締めくくる。2024年は1月マカオを皮切りに、2月にバンコク、台北、クアラルンプール、3月に香港でアジアツアー「2024 FTISLAND LIVE『HEY DAY』IN ASIA」を開催予定。これからもライブで輝くFTISLANDに期待したい。

FTISLANDFTISLAND AUTUMN TOUR 2023 ~F-R-I-E-N-DS~」 Setlist

【2023.11.23 at 東京体育館】

1.Time

2.Dancing on

3.DOOR

4.Polar Star

5.YOU DON’T KNOW WHO I AM

6.PUPPY

7.FREEDOM

8.soyogi

9.Nowhere

10.CRYING IN THE RAIN

11.Shadows

12.Broken

13.Pray

14.ハルカ

15.Not Enough

16.True Romance

17.F-R-I-E-N-DS

En1.Rising Star

En2.Sage

En3.つづきの旅

En4.Stay what you are

Text:坂本ゆかり

Photo by YOSHIHITO KOBA, TATSUKI KOSHIBA

FTISLAND AUTUMN TOUR 2023 〜F-R-I-E-N-DS〜

■会場・公演日時

<仙台>東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)

2023年10月12日(木)18:00開場 / 19:00開演

<神戸>神戸国際会館 こくさいホール

2023年10月21日(土)16:30開場 / 17:30開演

名古屋愛知県芸術劇場

2023年10月24日(火)18:00開場 / 19:00開演

<福岡>福岡市民会館

2023年10月28日(土)16:30開場 / 17:30開演

<東京>東京体育館

2023年11月23日(木・祝)14:00開場 / 15:00開演

FTISLAND 20th SINGLE 『F-R-I-E-N-DS』情報

FTISLAND

2023年10月4日(水)Release

20th SINGLE 『F-R-I-E-N-DS』

https://ftislandjp.lnk.to/F-R-I-E-N-DS

CD収録内容(4形態共通)

[CD]

1. F-R-I-E-N-DS

2. True Romance

3. つづきの旅

初回限定盤A】(CD+DVD)

WPZL-32088 価格 ¥2,970(税込)

[CD](全形態共通)全3曲収録

[DVD]

「F-R-I-E-N-DS」 Music Video

「F-R-I-E-N-DS」 M/V Making Movie

「F-R-I-E-N-DS」 M/Vスペシャル・オフショット

初回限定盤B】(CD+DVD)

WPZL-32090 価格¥3,850(税込)

[CD](全形態共通)全3曲収録

[DVD]

FTISLAND ZEPP TOUR 2023 ~ROUTE23~」 at KT Zepp Yokohama Live Performance (前編)

Flower Rock」「BEAT IT」「シアワセオリー」「SATISFACTION」「FREEDOM」「PUPPY」「未体験Future」「A light in the forest」「In the Room」

【通常盤】(CD ONLY)

WPCL-13511 価格 ¥1,430(税込)

[CD](全形態共通)全3曲収録

Primadonna限定盤 】(CD+DVD+Goods)

WPZL-60046 価格 ¥4,400 (税込)

[CD](全形態共通)全3曲収録

[DVD]

FTISLAND ZEPP TOUR 2023 ~ROUTE23~」 at KT Zepp Yokohama Live Performance (後編)

Primavera」「Pretty Girl」「Go again」「Shinin’ On」「Sunrise Yellow」「AQUA」「Hourglass

「Stay what you are」「DOOR」「アリガト」

[Goods]

「F-R-I-E-N-DS」 オリジナル・アクリルスタンドフィギュア

※各仕様は予定となります。

■店舗別購入者特典

・セブンネット:アクリルチャームミニキーホルダー (ソロ3種より1種ランダム付与)

・楽天ブックス:缶バッジ(ソロ3種より1種ランダム付与)

・Amazon.co.jp:メガジャケ(それぞれのジャケ写を使用)

・そのほか:トレーディングカード(ソロ3種より1種ランダム付与)

・FNC JAPAN ONLINE STORE:ポストカード(全8種より1枚ランダム付与)

■2023 FNC KINGDOM ライブ情報

【公演名】 

2023 FNC KINGDOM - The Greatest Show -

【参加アーティスト】 

FTISLAND, CNBLUE, JUNG HAEIN, N.Flying, SF9, Cherry Bullet, P1Harmony, Hi-Fi Un!corn

【会場・公演日】

※公演に関する会場へのお問い合わせはご遠慮ください。

千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-10ホール

Day1: 2023年12月16日(土) 15:00 開場 16:00開演

Day2: 2023年12月17日(日) 15:00 開場 16:00開演

公演に関するお問い合わせ先:DISK GARAGE

https://www.diskgarage.com/form/info

【席種・料金】

■各FC先行受付

KINGDOM席:23,650円(税込) ※非売品オリジナルグッズ付き

一般指定席:15,950円(税込)

■FNCオフィシャル先行受付

KINGDOM席:24,750円(税込) ※非売品オリジナルグッズ付き

一般指定席:17,050円(税込)

■各FC先行受付&FNCオフィシャル先行受付 以外

一般指定席:18,150円(税込)

※FNC KINGDOMオリジナルペンライト付

※3歳未満入場不可  3歳以上有料

※チケット料金の他、手数料が別途かかります。

※入場時等、身分証や会員証を確認させていただく場合がございます。

【FNC KINGDOMオフィシャルサイト】

https://www.fnckingdom.jp/

■LEE HONG GI SOLO FANMEETING 2023 ライブ情報

【公演名】 

LEE HONG GI SOLO FANMEETING 2023 ~MY JINGLE BELLS

【会場・公演日】

※公演に関する会場へのお問い合わせはご遠慮ください。

<横浜>パシフィコ横浜国立大ホール

2023年12月23日(土) 昼公演 14:00開場 15:00開演 / 夜公演 18:00開場 19:00開演

公演に関するお問い合わせ先:DISK GARAGE https://www.diskgarage.com/form/info

【席種・料金】

■ファンクラブ先行:全席指定/オリジナルペンライト付 13,200円(税込)

■FNCオフィシャル先行:全席指定/オリジナルペンライト付 14,300円(税込)

■一般:全席指定/オリジナルペンライト付 15,400円(税込)

※未就学児童入場不可、小学生以上有料

※チケット料金の他、手数料が別途かかります。

※入場時等、身分証や会員証を確認させていただく場合がございます。

FTISLANDオフィシャルサイト】

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