ひろゆき氏

実業家のひろゆきこと西村博之氏が1日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。日本維新の会に期待を示す一方で、大阪万博に固執する同党の姿勢に苦言を呈した。

 

■前日に続き…

前日のポストで、「日本は自民党的なやり方を変えないと失われた30年が40年になる」「現状は自民党公明党の微調整の歴史が今の没落した日本」「日本は微調整でどうにかなる状況ではなく、根本的に変える必要があると思ってる」など、自公政権に危機感を示していたひろゆき氏。

こうした状況を変えるべく、政権交代を目指して新党を結成した前原誠司衆議院議員に理解を示したが、この日は同ポストに「離党せずに団結して自民に危機感をもたせるべきって考えじゃないの?」との疑問が寄せられた。

 

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■自公政権への危機感を重ねて強調

ひろゆき氏はこの質問を引用する形で、「野党が自民党と協議をして、自民党案をより良くしても国民は『自民党でいいじゃん』となって、失われた40年へ突き進む」と真意を回答。

「なので、自民党公明党の考えだけだとマズイというのを国民に知らしめる必要があるということだと思います」と、自公政権への危機感を重ねて強調した。一方で、現行の小選挙区制度の特性も加味してか、「ただ、少数派閥が乱立する方が自民党にとって有利と言うのは同意」ともしている。

 

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■「大阪万博に固執して…」

すると今度は、悪い野党だと国民は消去法自民党へ投票し、政策を提言する野党だと自民党の手柄にされるという現状分析を行うフォロワーが登場。野党がいきなり政権交代をするのは難しいとして、「維新のように地方で手柄を積んで信頼を得ないと政権交代は不可能だろうね」と指摘する。

同ユーザーは「その為にも万博成功してほしい」と結んだが、ひろゆき氏は「維新に期待してるのは同意ですが、だからこそ大阪万博に固執して失敗を認めない政党になったら、過去の利権政治と一緒だと思います」とチクリ。

予定より大幅な開催費用の増大、会場の建設問題などを抱えながら、万博に固執する府政与党・維新の会の姿勢を皮肉った。

 

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■見せ物がないとの皮肉も

同ポストの後半では、「期待のできる企画の話はなく『大阪を元気に』とか『浪漫』とか言ってる時点で目玉の見せ物が木の輪しかないんだろうな」との皮肉も展開。続くポストではバク転も行える自律走行ロボの動画を引用し、こうした企画を万博で行ってはと提言した。

前日に続く日本政治への危機意識に、フォロワーからは「五輪 国立競技場の予算が増えていったときのデジャヴを感じました」「維新自体も失敗は認めて撤回・改善してほしい」「クーデターか何かが起きない限り、現状の政治を変えることは難しいだろう」といった反応が寄せられている。

ひろゆき氏、大阪万博に固執する維新の会に警鐘 「失敗を認めない政党になったら…」