人気アニメ「東京リベンジャーズ」(毎週火曜深夜0:00-0:30ほか、テレ東ほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)の“天竺編”。11月28日に放送された第46話「The blue ogre」では、誰よりも優しいアングリー が覚醒! 先の読めない戦いに息を呑む展開となった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】何度だって立ち上がるタケミチ、東リベ第46話の場面カット(110枚)

東京リベンジャーズ「天竺編」とは

アニメ「東京リベンジャーズ」は、「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載された和久井健の人気コミックを原作としたタイムリープサスペンス。人生どん底のダメフリーター・花垣武道(CV:新祐樹)が突如目覚めたタイムリープ能力で12年前に戻り、中学時代の恋人・橘日向(CV:和氣あず未)が不良集団「東京卍會」に殺されるのを阻止しようと奔走する姿を描く。

実写映画化もされた人気作で、TVアニメは「8・3抗争編」「血のハロウィン編」が2021年4月から9月、「聖夜決戦編」が2023年1月から4月まで放送された。その続編となる「天竺編」が10月3日にスタート。「天竺編」では、“無敵のマイキー”こと佐野万次郎(CV:林勇)率いる東京卍會と黒川イザナ(CV:島崎信長)率いる天竺の間で勃発した、東京卍會最大にして最後の抗争“関東事変”が描かれる。

■アングリーの覚醒トリガーは?

少年院で出会った極悪の世代に押され気味の東卍メンバー。特に苦戦を強いられるのが、灰谷兄弟の蘭(CV:浪川大輔)&竜胆(CV:下野紘)と対峙する、“アングリー”ことソウヤ(CV:河西健吾)と八戒(CV:畠中祐)だ。

右腕に加え、左脚を折られたソウヤ。一方、竜胆に関節技をかけられた八戒は蘭に警棒で顔面を殴り続けられる。このままでは八戒が死んでしまう……。そんな時、いつもは怒った顔のソウヤが突然、声を挙げて泣き始めた。

それは双子の兄である“スマイリー”こと、ナホヤ(CV:河西健吾)がもっとも恐れていたことだった。なぜなら、ソウヤは泣くとリミッターが外れてしまうから。小学4年生の頃、中学生の集団からリンチに遭ったナホヤ。それを見ていたソウヤは泣き出したかと思えば、その場にいる中学生全員を重症で病院送りにしたという。

それ以来、死人が出ないように絶対泣くなとナホヤはソウヤに約束させた。しかし、ボコボコにされている八戒を前にして己を制御しきれなくなったソウヤ。ふらりと立ち上がった彼は、折れた足で灰谷兄弟に近づいていく。

泣いた青鬼(あいつ)は オレの100倍強(つえ)ぇ」と三ツ谷(CV:松岡禎丞)に語るナホヤ。リミッターが外れてしまったソウヤの反撃が始まる。

■東卍が優勢となったと思いきや……

ソウヤの強さを甘く見ている竜胆は、躊躇いもなく彼に近づきタックルを決める。しかし、その瞬間、一撃で倒される竜胆。あまりに一瞬のことで状況が読み込めずにいた蘭も瞬殺され、その場の空気が一変する。なにせ、灰谷兄弟はかつて都内最大の暴走族だった六本木“狂極”の副総長を死に至らしめた実績があるのだから。

そんな二人が負けたことで一気に怖気付く天竺のメンバー。一度ソウヤをぶっ飛ばしたことがあるモッチー(CV:稲田徹)が近寄っていくが、同様に瞬殺され、後に続くムーチョ(CV:小野大輔)までがバタバタと倒れていく。覚醒したソウヤはあっという間に天竺を半壊させてしまった。

極悪の世代はもはやイザナしか残っていない。ソウヤの活躍で一気に形勢逆転した東卍。武道がこの戦いで倒さなければならないイザナと稀咲(CV:森久保祥太郎)はもう目の前だ。「たとえ、ここで死んでも…絶対にオマエらを止めてやる……ッ!!」と心の中で息巻く武道。しかし、そこに息も絶え絶えに立ち上がったムーチョが短刀を手に向かってくる。

武道に斬りかかったムーチョを止めたのは意外な人物。武道の幼馴染である鶴蝶(CV:山下誠一郎)だ。「アンタまで天竺に染まるな」とムーチョを倒した鶴蝶だったが、武道を助けたわけではなかった。鶴蝶は「命を預けた男の行先が たとえ地獄であろうとついて行く あの頃のオレじゃねぇぞタケミチ 天竺四天王 筆頭 鶴蝶だ」と武道に宣言した瞬間、目にも止まらぬ早さで東卍メンバーを掃討する。

■何度だって立ち上がる武道に感動

再びの形勢逆転。東卍の主力メンバーが一瞬にして鶴蝶にやられ、残されたのは武道だけになってしまう。幼い頃は喧嘩の弱かった鶴蝶が、今や見違えるほどに強くなった。

そして知らない間に天竺という人殺しも厭わない集団の一員となってしまった鶴蝶。武道は何があったのかを問うが、鶴蝶は何も答えずその腹部にパンチをお見舞いする。鶴蝶にとって現在のヒーローはイザナであるためか、武道に対しても情なく殺せると告げる。ボコボコにされる武道を見て、ココ(CV:花江夏樹)は東卍の負けを確信するのだった。

しかし、何度だって立ち上がるのが武道だ。イヌピー(CV:榎木淳弥)が信じていた通り、血だらけになりながらも負けじと立ち上がって「小2(ガキ)のパンチじゃねぇか!」と鶴蝶を煽る武道。これ以上やったら死ぬというところまで来ても一切諦める素振りのない武道を止めるのは千冬(CV:狩野翔)。自分を心配する相棒の必死の訴えも「オレがいる限り東卍は…負けねぇんだよ」と跳ね除ける武道はいつになく殺気立っている。だが、そんな武道の額に稀咲はまさかの銃口を向けるのだった。

東卍と天竺の抗争も佳境を迎え、形勢が逆転し続ける第46話に視聴者からは「泣いて鬼と化したアングリーに驚愕した!」「カクチョーもめっちゃ強くて早いし 神!!」「千冬がタケミッチにこれ以上は死んじゃうからやめろって言ったのは場地さんのことがあったからだろうな」「稀咲、どこまでも卑怯な奴」といった声が挙がった。

島崎信長の崎は正しくは「たつさき」

■文/苫とり子

アニメ「『東京リベンジャーズ』天竺編」第46話が放送/(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会