自由契約選手となった安楽。彼の問題は大きな広まりを見せている。(C)CoCoKARAnext

 日本球界を震撼させた騒動の余波が広がっている。

 11月30日楽天球団は、本拠地・楽天モバイルパークで森井誠之球団社長が出席する会見を実施。後輩選手へのパワハラ騒動で自宅待機となっていた安楽智大投手について、自由契約とする方針を示した。

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 複数の後輩選手から球団フロントへの訴えがあり、発覚した今回の騒動。「アホ」「バカ」などの罵声を浴びせる行為や、ロッカールームで下半身露出の強要、罰金という名目で一部選手に対して支払いを強要した驚きのハラスメントが次々と明るみとなっている。

 30日の会見で森井社長はパワーハラスメントについて「ほぼ事実」と断言。反省の弁を繰り返しているという本人への聴取も実施し、自由契約とする判断を下した。

 2014年のドラフト1位投手で、済美高校時代には「超高校級」を評された剛腕投手の問題行為には、海外メディアも驚きを隠せない。韓国の日刊紙『朝鮮日報』は、日本国内での一連の報道を受け、「安楽の後輩選手へのいじめとパワーハラスメントは日本で衝撃を広げている。ここまで問題が『事実』として明るみになった以上は、事実上の解雇は避けられないことだった」と驚きをもって報じている。

 また、韓国メディア『My Daily』も「問題となっている行為はいずれも衝撃的な内容だ」と報道し、「有力投手の行動は残念ながら退団を避けられない段階にまで達している」と断じている。韓国においても厳しい論調が目立っている印象だ。

 12月1日に正式に自由契約選手として公示された安楽。3年連続で50試合以上に登板など、中継ぎエースとして存在感を示していた右腕の行動は、いまや球界のみならず、社会的な問題として広まりを見せている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「衝撃的な内容だ」安楽智大のパワハラ問題に韓国紙も驚き隠せず 右腕の行為に広まる波紋「事実上の解雇は避けられなかった」