1984年の誕生以来、ランクルの普遍的価値「信頼性・耐久性・悪路走破性」を追求し続けてきたランドクルーザー70が国内再々導入

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トヨタ ランドクルーザー70が11月29日に発売され、国内再々導入となり、大きな話題となっている。ランドクルーザー70は2004年に国内販売を終了したが、2014年に期間限定で復活、その後もファンから要望は高まり、ついにカタログモデルとして完全復活することになった。

2024年にはランドクルーザー250の発表がすでに決定。日本国内でランドクルーザーシリーズが勢揃いすることに2024年にはランドクルーザー250が発表されることもすでに決定しており、ランドクルーザー300とあわせて、日本国内でランドクルーザーシリーズが久々に揃うことになる。いまなぜランドクルーザーなのか、日本再導入が発表されたランドクルーザー70はどんなモデルなのか、詳しく見てみよう。

ランドクルーザーの中でも、70シリーズは元祖的存在

ランドクルーザートヨタBJ型として1951年8月1日に誕生し、その直後に、自動車として初めて富士山6合目の登山に成功。次第に、その信頼性・耐久性・悪路走破性は広く知られるようになり、過酷な条件下であっても「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として世界からも高い評価を受け、現在までに約170の国と地域で、累計1130万台のランドクルーザーが人々の命や暮らしを支えてきた。

「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として世界で高い評価を受けてきたランクル70。画像はコスタリカの農場そんなランドクルーザーはその歴史の中で、それぞれの地域や人々のニーズに応じて進化。悪路走破性と耐久性を重視したヘビーデューティで元祖的存在の「ランドクルーザー70」、フラッグシップの「ランドクルーザー」(ランドクルーザー200/300)、ライトデューティタイプの「ランドクルーザープラド/250」の3つの系譜に分化して成長してきた。

中でも、ランドクルーザー70は1984年の誕生以来、約40年間ランドクルーザーの普遍的価値「信頼性・耐久性・悪路走破性」を変わることなく絶えず追求し続けてきた貴重なモデルで、悪路走破性や耐久性に優れ信頼度の高いラダーフレームやパートタイム4WDといったタフな造り、シンプルで武骨なデザインといった本格的なオフロード設計を変えることなく、生産が続けられてきた。

日本国内では需要が時代を追うごとに高級・豪華な路線にシフトする中で、2004年に販売を終了したが、熱狂的なファンからの再販売を期待する声は大きく、ランドクルーザー70のデビュー30周年となる2014年、およそ1年限定で再販売された。(この再販モデルは今なお中古車市場で高い人気を維持している)

パワートレーン、操縦安定性、デザイン、安全性能をアップデート

こうした経緯の中で、今回再々販売されることになったランドクルーザー70だが、今回は期間限定ではなく継続販売の通常モデルとして設定されたことがまず大きなニュース。

道具としての機能性と圧倒的な安定感を創出するランクル70らしいシルエットを継承

伝統を受け継ぎつつ、時代性をとらえてデザイン細部をアップデート国内再々導入に伴い、信頼性・耐久性・悪路走破性といったランドクルーザー70らしさはそのままに、パワートレーン、操縦安定性、デザイン、安全性能がアップデートされているのも注目点だろう。

最高出力204ps/最大トルク500nmの2.8Lディーゼルターボエンジンを採用パワートレーンは、2014年の再販モデルで搭載されていた4L V型6気筒「1GR-FE」型ガソリンエンジンではなく、ランドクルーザー70にふさわしい走破性を実現するために、最高出力204ps/最大トルク500nmの2.8Lディーゼルターボエンジンを選択。トランスミッションも5速MTから6速ATに変更されている。

ランクル70は1984年の誕生以来、ランクルの普遍的価値「信頼性・耐久性・悪路走破性」を絶えず追求

ランクル70は1984年の誕生以来、ランクルの普遍的価値「信頼性・耐久性・悪路走破性」を絶えず追求また、悪路走破に欠かせない電動デフロック、ビークルスタビリティコントロール(VSC)、アクティブトラクションコントロール(A-TRC)、ヒルスタートアシストコントロール(HAC)、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)といった駆動力、制動力制御システムも装備。快適な乗り心地をしてサスペンションの改良も行われ、オフロード走破性を維持しながら、オンロードでの乗り心地も向上されているという。

シンプルな1グレード構成、魅力的な価格で早くも大注目

外装は、水平/垂直を基調とし、道具としての機能性と圧倒的な安定感を重視しながら、最新のトレンドを盛り込みながら細部をアップデート

外装は、水平/垂直を基調とし、道具としての機能性と圧倒的な安定感を重視しながら、最新のトレンドを盛り込みながら細部をアップデート外装は、水平/垂直を基調とし、道具としての機能性と圧倒的な安定感を重視しながら、最新のトレンドを盛り込みながら細部をアップデート。

内装はオフロード走行に配慮した機能的レイアウトを継承し、シンプルな操作性、多様化する用途に対応しつつ、上質感のある素材が使用されている内装はオフロード走行に配慮した機能的レイアウトを継承し、シンプルな操作性、多様化する用途に対応しつつ、上質感のある素材が使用されている。

オフロード走行に配慮した機能的レイアウトを継承しつつ、上質感のある素材を使用安全性能向上ももちろん重要なポイントで、先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」やバックモニターを採用。「トヨタセーフティセンス」には、プリクラッシュセーフティ、コンライト、ドライブスタートコントロールなどが含まれており、オフロード走行はもちろん、駐車時、シフト操作時の安全安心にも配慮されている。

国内再々導入されるランドクルーザー70は「AX」の1グレードで、車両価格(税込)は¥4,800,000。なお、2014年登場のモデルは1ナンバー登録だったが、今回のモデルは3ナンバー登録となる。サブスクリプションの「KINTO」でも取り扱われ、月々¥45,760から手軽に乗ることができる。

「トヨタ ランドクルーザー70 AX」 スペック

【トヨタのランクルが完全復活】元祖的存在「ランドクルーザー70」のアプデ版が魅力的な価格で早くも大注目!

●全長×全幅×全高:4,890×1,870×1,920mm
●ホイールベース:2,730mm
●車両重量:2,300kg
●エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ縦置
●総排気量:2,754cc
●最高出力:150kW(204PS)/3,000-3,400rpm
●最大トルク:500Nm(51.0kgf・m)/1,600-2,800rpm
●トランスミッション:6速AT 駆動方式 パートタイム4WD
●メーカー希望小売価格:¥4,800,000(税込)

文/近藤暁史 写真提供/トヨタ自動車

【トヨタのランクルが完全復活】元祖的存在「ランドクルーザー70」のアプデ版が魅力的な価格で早くも大注目!