現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。11月13日最終話を迎えた『台北編』では、しゅうま(呉愁真)×ゆあんの“しゅうゆあ”カップルが新たに誕生した。

参考:【写真】しゅうゆあカップルの撮り下ろしカット

 『台北編』最大の衝撃といえば、このふたりのカップル成立だろう。誇張抜きで、ゆあんが告白を受け入れる1秒前まで、ふたりが幸せに結ばれるなど、視聴者の多くが信じてはいなかったはずだ。それもそのはず。前日夜には、ゆあんから「友だち感が強い」との指摘があり、しゅうまは号泣からの放心状態に。翌日に告白ができるメンタルとは、到底思えないレベルの落ち込みようだったからだ。一体なにが、ゆあんの心変わりを誘ったのか。取材冒頭から直球で、驚きの逆転劇について質問をぶつけてみた。(一条皓太)

・「自分の本心を歌という別のかたちで届けられて本当によかった」(しゅうま)

ーー今回はまず、率直な感想を伝えさせてください。あの状況から付き合えるって、どんな逆転劇なんですか?

しゅうま:そうですよね(笑)。僕自身はゆあんちゃんをずっと好きでいたけれど、結局のところ正直な気持ちをぶつけられたのは最終日になってからだし、2日目のディナーで何度も繰り返された“友だち感”も、会話のなかでずっと感じていました。あの日も最後まで、ゆあんちゃんはひろむ(富口大夢)に対する想いが強かったようだし、だからこそ最後のアピールタイムで、自分の本心を歌という別のかたちで届けられて本当によかったです。

ーディナーでは、ゆあんさんがひろむさんとの2ショットで席を立ったあと、しゅうまさんが放心状態になる場面もありましたよね。その際、たかと(矢口昂歩)さんが献身的に励ましてくれていたシーンが印象に残っています。

しゅうま:本当によき友だちを持つことができたなと思っています。毎日ではないですが、いまはときどき連絡を取ったり、一緒にインスタライブをして楽しんだりしています!

ーーとはいえ、ゆあんさんに対する想いが強いぶん、悲しみもやはり一層に強かったはず。それでも最後まで諦めなかった理由は?

しゅうま:正直にいうと、2日目の夜にはほとんど諦めていたんですよね。ただ、自分の一途さを信じて、最後まで想いを伝えきりたいと思いました。そこから、最終日に歌った自作曲「U & I」の歌詞やメロディを、悩みながらも考え始めたんです。その日の夜はほとんど眠れなかったし、起きてからもずっと作業をしているくらいでした。

ゆあん:実は、私もその夜は、しゅうまが告白してくれても、お断りしようと決めていたんです。でも、振ったら絶対に傷つけちゃうし、いろいろな考えが頭を巡ってしまって。だから、私も全然寝られなかった(笑)。

ーー改めていま、幸せなおふたりの姿を目の前にできてよかったと、ほっとしています。そういえば、ゆあんさんはディナーの際に「もっとドキドキさせてほしい」と、アドバイスめいた言葉を投げかけていましたが、その“ドキドキさせる仕方”には具体的なイメージがあったのでしょうか。

ゆあん:う~ん、しゅうまからもう少しハッキリした言葉が聞きたかったのかな。あとそれ以上に、その日の夜までの2ショットにはなかったような、もっと別のアプローチを見てみたかったんですよね。

ーーなるほど。言葉とは別、という軸では、歌は大正解だったんですね。告白の瞬間にはどのようなことを考えていたのでしょう。

ゆあん:実は、しゅうまの告白にOKを出すのは決めていたんですけど、同時にひとつドッキリを仕掛けようと思ってて。私が告白序盤、振るような雰囲気を出してみたんですよね。案の定、しゅうまの顔が死んでた(笑)。

しゅうま:本当にそう。告白を待っているときのゆあんちゃんが、遠目に見ても気まずそうな顔をしていて。そんなの絶対に信じるし、見た瞬間に「終わった」って思うじゃないですか。

ゆあん:あの表情もわざとだったから(笑)。

しゅうま:だからこそ、告白して手を握られたときは本当に驚いて。過去の『今日好き』を観ていても、すぐに手を握られないときは、振られちゃうパターンが多いじゃないですか。自分もそうなんだって思ったんです。

ーーゆあんさんから今回の旅で「ワガママをたくさん聞いてほしい」という発言もありましたが、そうした相手を振り回すところもなぜか憎めないし、むしろ男子としては好きになってしまうポイントですよね。

ゆあん:それならよかった(笑)。

しゅうま:最後まで本当に大変な旅でしたが、気まずい表情をされていたぶん、手を握ってくれたときの安心感は桁違いだったのでよしとします。本当に膝から崩れ落ちるかと思ったけどね(笑)。

・「私のLINEはしゅうまのTwitterじゃないから!」(ゆあん)

ーー『今日好き』の旅に参加して、学校など日常生活に変化はありましたか?

しゅうま:校内で話しかけられる数が圧倒的に増えましたし、すれ違うたびに顔を見られますね。それこそ、僕は入学当初から頑張って同学年の友だちをつくってきたタイプだったので、もう学年全員が「今日好き、観るよ!」って言ってくれたくらいで。本当にうれしかったです。

ゆあん:私もそう。初めて話す子に遠くから「手、振ってください!」ってお願いされることもあったな。でも『今日好き』メンバーになったことで、学校でもたくさん話しかけてもらえるからこそ「お互いに天狗にならないように気をつけようね」って、たびたび話し合っています。

しゅうま:ゆあんちゃんはそうやって、考えていることや僕が直すべきところを、迷うことなくすべて伝えてくれるところがすごいです。

ーーお話を聞いていて、とても素晴らしい心掛けだと思いました。今後さらに仲よくなる上で、大切だと考えていることはなんですか?

ゆあん:相手に求められたことを、しっかりと行動に移す。

しゅうま:思いやりを持つこと。そして、好きなキモチを積極的に言葉にすること。

ーー今度は、実際にお付き合いをするなかで、お互いをとくに「かわいい」と感じたシーンを教えてください。

しゅうま:旅が終わった後、『台北編』メインビジュアルの撮影があったんです。そのときはカップル成立してすぐだったので、ふたりともテンションが上がりっぱなしで。ゆあんちゃんの方から近くに寄ってきてくれたとき、本当にかわいかった。

ゆあん:私はとにかく「好き」ってたくさん言ってくれるところ。旅が終わってからも、変わらず伝えてくれています。

ーーとても大切なことですね。さて『台北編』オンエアにあたり、『今日好き』公式Instagramでは、おふたりのMBTI診断の結果が紹介されていました。実は、おふたりはまったく同じENFPに分類されるようで。この性格は、いわゆる“コミュ力”が高く、楽観的で心も広い性格とのことでした。

しゅうま:そうなんですよ。この間、『今日好き』公式アカウントの投稿を遡っているときに、ゆあんちゃんと同じタイプなんだと気がついて。でも、あまり性格が似ているとはいえないよね。例えば、僕は自分の考えを積極的に伝えないけれど、ゆあんちゃんは真逆だし。

ゆあん:うん。あまり似ていないかも(笑)。

ーー普段のLINEなどでも、しゅうまさんが聞き手の役割なんですか?

しゅうま:そうですね。

ゆあん:いや、ちょっと待って。逆です!

しゅうま:たしかに、僕が結構、日常での出来事をゆあんちゃんに送っちゃうんですよ。このあいだは、友だちと公園でおでんを食べながら喋っているとき、制服のズボンにおでんの汁を豪快にこぼしてしまって。その報告をしたところ……。

ゆあん:「ふ~ん」だけ返しました(笑)。

しゅうま:僕が逆の立場でも、同じ反応になると思います。

ーーゆあんさんとのLINEを、ご自身のX代わりに使うのはやめましょう(笑)。

ゆあん:その表現はおもしろすぎる(笑)。でも、たしかに。私のLINEはしゅうまのTwitterじゃないから!

しゅうま:そのつもりはないけどごめん! 気をつけます……。

ーー最後になりますが、2023年のうちにしたいことは?

しゅうま:制服ディズニーに行きたいです。あとは、人生初のユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行ってみたいです。ゆあんちゃんの地元が大阪なので案内をしてほしいし、逆に僕の住んでいる東京だと、お台場を一緒に回って歩きたい。公園を散歩したり、ショッピングをしたりと、これからやりたいことがたくさんあります!

(文=一条皓太)

しゅうゆあ(写真=梁瀬玉実)