成田以外の国内空港にも就航します!

767を貨物機に改修

JAL日本航空)グループが13年ぶりに導入する貨物専用機が、2024年2月19日より運航を開始します。これと同時に、就航空港などの計画も発表されています。

JALはかつて多数の貨物専用機を運用していましたが、経営破たん後の2010年に貨物専用機を全て手放し、以降は、需要変動が大きい航空貨物事業において、旅客機の貨物スペースと、他社の貨物専用機のチャーター運航による事業経営を実施してきました。

今回の「JALの貨物専用機」の復活は、物流業界の「2024年問題」を受け需要が高まる国内貨物輸送の役割を担う新たなビジネスモデルの構築によって、需要や市場状況による事業リスクを抑える狙いがあるとのこと。今回の貨物専用機は、宅配大手「ヤマト運輸」などと提携し、宅配貨物の輸送を担う目的で導入されます。

機体は同社の旅客機ボーイング767-300ER」を改修したもので、国内では、成田・中部空港の2つを拠点とし、台北(桃園)、ソウル(仁川)、上海(浦東)の3つの海外空港に就航します。

同社は貨物専用機の運航により「安定的かつ柔軟な供給を確保し、航空輸送力を強化します。また、成長する需要をベースにしたネットワーク戦略を展開することで、お客さまのニーズにお応えするとともに、持続的な物流インフラの発展に貢献してまいります」とコメントしています。

JALのボーイング767貨物機のイメージ(画像:JAL)。