広島県に眠るご当地グルメを色々調べてみた!

 広島といえば、お好み焼きもみじ饅頭、カキ、尾道ラーメンなど、全国的に有名なグルメが多数ある、グルメ県。ですが、全国的に知られているグルメはほんのごく一部なのです。そこで、今回は広島生まれ広島育ち、現在東京在住のライターである筆者が、今まであまり紹介されてこなかった、広島でしか食べられない限定グルメを厳選してご紹介します。

【その1】広島愛にあふれた広島ブランド『むさし』の巨大な「山賊むすび」

 おむすびの店といえば『むさし』。広島県民の常識です。『むさし』の代表的なメニューが、写真の「山賊むすび」です。普通のおむすびの二倍はあろうかというボリュームで、ご飯の中に、シャケと昆布がぎっしり詰まっています。食べ応え抜群なので、これ1個で食事を済ませる人が多数派かもしれません。

 さらに「山賊むすび」の包み紙からも広島愛を感じることができます。表面には「みんな大好き 野球はカープ むすびはむさし」の文字が。そして裏面には広島の観光マップと広島弁辞典がプリントされているのです。おむすびをほおばりながら、広島グルメをたっぷりと味わってください。

【その2】広島発祥のたこ焼き店『大八』の大粒たこ焼き

 広島は、お好み焼きを初め、粉物も美味しいことでも知られています。その中でも広島県民にとってもたこ焼きといえば、『大八』です。このたこ焼き、まず一粒が普通のたこ焼きよりも一回り大きいです。中はトロトロで、生地自体には余計な味付けはなし、ですがこのシンプルな味が、中に入っているタコをより引き立てています。しかも、タコがとても大きくて、2センチくらいにブツ切りされたタコがゴロンと入っているので、初めて食べると「おぉっ!」と驚くこと間違いなしです。

 このたこ焼きに付いているのが、『大八』特製ソース。広島を代表するソース、オタフクソースのような、甘めでコクのあるこのソースをかけ、足りなければオタフクソースを追加して食べるのが広島流。付属の青のりをかけてもかけなくても美味しいです。

【その3】広島の『きんつば』はこんなにでっかい! 濃厚なあずきの風味と甘み

 広島県民の中でも、特に年配の方から絶大な支持を得ている和菓子、それが『きんつば』です。『きんつば』は京都発祥のお菓子ですが、広島育ちの『きんつば』は、ダイナミックといえるほど大きいです。薄皮の中はあずき入りの羊羹……と、ここまでは同じですが、縦おおよそ7センチ、横おおよそ5センチもあり、とてもじゃないけれど一口で食べるのは無理。お茶を飲みながら、じっくり時間をかけて食べるべきなのが、広島の『きんつば』です。容赦のない甘さなので、甘党には是非おすすめしたいグルメです。

【その4】給食にも出る! 広島ではメジャーな『チチヤス牛乳』

 学校給食で出るほどメジャーな牛乳が、「チチヤス牛乳」です。筆者が子どもの頃はビン牛乳がメインでしたが、最近は紙パックが主流です。給食だけでなく、普通にスーパーなどでも売っています。おそらく広島県民に「牛乳といえば?」と問いかけると、「チチヤス牛乳!」という答えが返ってくるのでは? そのくらい、広島では広く知られた牛乳です。味は、さっぱりしていて、ゴクゴク飲める感じです。それが広く受け入れられている要因かもしれませんね。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。今回紹介したのは、ほんの一部。広島ならでは、現地でしか味わえないグルメはまだまだあります。旅行や出張で広島に行った際はこの記事を参考にして、広島でしか食べられない・買えないグルメを探してみてください。

(撮影・文◎吹上恵美子)

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