カズレーザー

開催まで500日を切るなか問題山積の大阪万博について、メイプル超合金カズレーザーが3日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でコメント。算出されている経済効果に疑問を呈した。

 

■費用が膨れ上がり続ける万博

万博は当初予算からの大幅な増加が問題になっており、番組によると日本館建設費等で約837億円、シャトルバスルート整備費で約1,600億円が現時点で見込まれている。

会場建設地は当初の1,250億円から2,350億円とほぼ倍にまで膨れ上がっており、万博のシンボルとして建設される1周2kmの木造リングは、日除けや雨避けの用途で350億円かかるとして存在意義を疑問視されている。さらに、予算は今後も増額の可能性もあるとのことだ。

 

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■「税収が上がる。そのぐらい」

一方で万博には経済効果も見込まれているが、カズレーザーは「経済効果ってのはもちろんあると思うんですけど、みんなデカい額を言うじゃないですか? 言ったもん勝ちなところがあって」と冷静に指摘。

「(国民)全員、我々の万博から得るメリットって…」「言ったら現地にいないので。建設業界とかが動いて、そういうのも含まれて国のお金がいっぱい動く、その結果税収が上がる。そのぐらいな気はするんですよ。最終的には」と続け、さまざまに試算されている経済効果の金額を疑問視した。

 

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■「大阪府が融資とかして…」

さらに続けて、「てことは、また国の税金をいくらか投入します、でも、多分これくらい税収が1人頭上がります、その1人あたりのちっちゃい額をちゃんと説明してもらえば、めちゃめちゃわかりやすいとは思うんですよ」との提言も。

また、経済効果には「で、経済効果もちろんあると思うし、投資先としては結構有望だと思うんですよ」と一部認めながらも、「でも、そんなに有望だったら、国の税金使わないで大阪府が融資とかして、リターンで大儲けしたほうが俺は良いと思うんですけど。そうはならないんですか?」と疑問を呈した。

これに杉村太蔵が「大阪単体だけではなかなか厳しいかもしれないですね、財政的には」と答えると、カズレーザーは「関西圏でもっとやって、うまみを関西圏で貰ったほうが嬉しいと思う」「国全体でリスクヘッジするのは何でなんだろうってどうしても思います」と国費負担を疑問視している。

 

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■終了すれば不祥事も忘れる?

ここで、麻雀プロでグラビアモデルの岡田紗佳から、大阪万博良いニュースを聞かないとのコメントが飛び出すと、カズレーザーは「マイナスのニュースってのは必ず、前の東京オリンピックもそうだし、関西万博もそうだし、ずっとマイナスのニュースは多かった」とコメント。

しかし、「でも、忘れちゃうから『終わったら良かったね』になりがちってのはあると思います」と、終わってしまえば忘れ去られると指摘した。

これに哲学者の斎藤幸平氏は「東京五輪はなんなかったじゃないですか」と反論したが、カズレーザーは「それはもう、昔のシステムは伝わんない、通用しないってのはあると思います」と答えている。

カズレーザー、大阪万博の経済効果を疑問視 「みんなデカい額を言う」