セルティックは3日、敵地で行われたスコティッシュ・プレミアシップ第15節でセント・ジョンストンと対戦し、3-1で逆転勝利した。

直近のチャンピオンズリーグ(CL)のラツィオ戦に敗れてグループステージ敗退が決定したセルティック。これで公式戦2試合未勝利のフープスは、11位のセント・ジョンストン相手のアウェイゲームで仕切り直しの勝利を目指した。

この試合ではFW古橋亨梧がスタメンに入り、DF岩田智輝はベンチスタート。負傷のFW前田大然とMF旗手怜央は、DF小林友希と共にメンバー外となった。

開始直後にパルマの背後への飛び出しから古橋にいきなりの決定機。ボックス中央で絶妙なファーストタッチから左足を振るが、これは枠を捉え切れない。

電光石火の先制は逃したものの、以降も相手陣内で押し込む展開を作り出すなか、パルマとヤン・ヒョンジュンの両翼がポケットを取って際どいクロスを供給。これにオライリーや古橋が飛び込む形で幾度か良い場面を作り出す。さらに、25分にはターンブルが鋭いミドルシュートを枠の左上隅に飛ばすが、ここは相手GKの好守に阻まれる。

その後はボールを握るものの、徐々に攻めあぐねて相手のカウンターを受ける焦れる展開を強いられると、前半終了間際には先にゴールを奪われる。40分、右CKの場面で続けてのクリアミスでゴール前に混戦を作られると、最後はジェイシミに身体ごと押し込まれた。

結局、1点ビハインドで試合を折り返しセルティック。後半はヤン・ヒョンジュンに代えてマイキージョンソンハーフタイム明けに投入すると、54分には絶妙なラインブレイクでゴール前に抜け出した古橋にビッグチャンスも、ここは相手GKにうまく間合いを潰されて至近距離からの右足シュートをセーブされる。

この数分後にはオ・ヒョンギュを最前線に投入し、古橋をセカンドトップに配した布陣で前がかるセルティック。厚みのある攻撃でゴールの匂いをさせ始めると、67分にはボックス内でのオ・ヒョンギュを起点とした攻めからボックス中央でクリアボールに反応したマクレガーがゴール前の密集を破る強烈な左足ボレーシュートを左下隅に突き刺し、待望の同点ゴールを挙げた。

これで完全に勢いづいたチームは、日本代表FWのお膳立てから逆転ゴールを奪う。79分、カウンターからマイキージョンソンの絶妙なフリックパスに反応した古橋が冷静にボックス手前右に走り込むオライリーに丁寧な横パスを送ると、そのまま短く運んだデンマーク代表MFの強烈な右足シュートがゴール右上隅に突き刺さった。

逆転に成功したセルティックは85分に古橋を下げて岩田を投入。ここから逃げ切り態勢に入った。概ねゲームをコントロールしたものの、後半アディショナルタイムにはリスクを冒して攻めにきたホームチームにあわや同点という場面を作られる。だが、GKハートの好守で凌ぐと、この流れから仕掛けたロングカウンターをフォレストがきっちり仕留めてトドメの3点目とした。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、苦しみながらも敵地で逆転勝利のセルティックが公式戦3試合ぶりの白星を挙げた。

セント・ジョンストン 1-3 セルティック
【セント・ジョンストン】
ジェイシミ(40分)
セルティック
マクレガー(67分)
オライリー(79分)
フォレスト(93分)