プレミアリーグ第14節が3日に行われ、マンチェスター・シティトッテナムが対戦した。

 前節はリヴァプールと1-1のドローに終わり、2試合連続で勝ち点を取りこぼすこととなったマンチェスター・シティ。首位アーセナルを追走するためにも、今節は3試合ぶりの白星を掴みたいところだ。対して暫定6位トッテナムは序盤戦こそ絶好調を維持していたものの、直近のリーグ戦では3連敗。強敵とのアウェイゲームと言えど、勝ち点が欲しい一戦となる。

 試合は序盤から激しい展開に。6分、トッテナムは相手CKを跳ね返すと自陣深い位置からカウンターを発動。ブライアン・ヒルが繋いだボールをデヤン・クルゼフスキが前方右のスペースへ送り、走り込んだソン・フンミンがボックス内へ持ち込み右足でネットを揺らした。対するマンチェスター・シティは9分、右からのFKをアーリング・ハーランドが頭で逸らすと、ソン・フンミンに当たったボールがそのままゴールに吸い込まれ、すぐさま同点に追いついた。

 その後はマンチェスター・シティが主導権を握る。13分、前線でのボール奪取からハーランドに決定機が訪れるもシュートは惜しくも枠の右へ。29分には左から持ち込んだジェレミー・ドクがクロスバー直撃のシュートを放つなど圧力を強める。すると31分、バイタルエリアで細かくボールを繋ぎ、ドクのパスを受けたフリアン・アルバレスがボックス内左へ侵入。倒れ込みながら横へ繋ぎ、最後はフォーデンが難なくネットを揺らした。ホームチームが完璧な崩しで勝ち越しに成功する。

 マンチェスター・シティは35分にアルバレスのシュートがポストを叩くなど相手ゴールに迫っていく。対するトッテナムは時折ソン・フンミンを起点としたカウンターで良いシーンを作るも、同点ゴールを奪うまでには至らず。前半はこのまま2-1で終了した。

 後半開始直後の46分、最前線でボールを奪ったマンチェスター・シティは、ハーランドの落としを受けたベルナルド・シルヴァが左足を一閃。アウトサイドに掛かったシュートは枠を捉えたが、GKグリエルモ・ヴィカーリオのスーパーセーブに阻まれる。対するトッテナムは69分、ソン・フンミンのパスを受けたジオヴァニ・ロ・チェルソがボックス手前中央から左足を振り抜くと、鋭いシュートが左ポストを叩いてからネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 追いつかれたホームチームは75分、ボックス内右に抜け出したリコ・ルイスの折り返しロドリが合わせたが、右足のシュートは枠を捉えられず。それでも81分、前線でボールを奪取したロドリがボックス内右へ走り込むハーランドへ展開すると、グラウンダーの折り返しを最後は途中出場のジャック・グリーリッシュがゴール左下隅に流し込み、再び勝ち越しに成功した。

 90分、トッテナムは左に開いたブレナン・ジョンソンがゴール前にクロスを送ると、ファーサイドから走り込んだクルゼフスキがヘディングで押し込み、土壇場で同点に追いつく。試合はこのまま3-3で終了し、両者が勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。次節、マンチェスター・シティは6日にアウェイでアストン・ヴィラと、トッテナムは7日にホームでウェストハムと対戦する。

【スコア】
マンチェスター・シティ 3-3 トッテナム

【得点者】
0-1 6分 ソン・フンミントッテナム
1-1 9分 ソン・フンミンオウンゴールマンチェスター・シティ
2-1 31分 フィル・フォーデンマンチェスター・シティ
2-2 69分 ジオヴァニ・ロ・チェルソ(トッテナム
3-2 81分 ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ
3-3 90分 デヤン・クルゼフスキ(トッテナム

【動画】白熱の一戦は両者譲らずドロー決着!
マンCとトッテナムの一戦は両者譲らずドロー決着 [写真]=Getty Images