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「愛は地球を救う」──。言わずと知れたチャリティー番組『24時間テレビ』(日本テレビ系)のキャッチコピーである。だが、同番組に寄せられた寄付金を着服した局員がいたことが発覚。

ネット上では、怒りの声があがっていて…。

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■『24時間テレビ』の寄付金を着服

11月28日日本テレビ系列テレビ局日本海テレビ」元幹部職員が、チャリティー番組『24時間テレビ』の売上金や寄付金を着服していたことが発覚。日本海テレビの発表によれば、幹部社員は同社の売上金など総額1,118万2575円を着服し、そのうち264万6,020円は『24時間テレビ』に寄せられた寄付金だったという。

幹部社員に関して、同社は「後輩らを連れてよく飲み歩き、スロットも好きだったといい、こうした金に使ったと、弊社は見ています」と綴っている。今回の件を受けて、11月27日付けで社員は懲戒解雇。

「公共の電波をお預かりする立場として、あってはならない事態を引き起こしました。まことに申し訳ありませんでした」と、謝罪のコメントを発表している。

 

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■羽鳥慎一との間に「亀裂」が…

チャリティー番組への寄付金を「ネコババ」した社員がいたことに関して、『24時間テレビ』出演者は厳しい反応を示している。2011年から今年まで同番組の総合司会を務めた元日本テレビアナウンサー・羽鳥慎一は、11月29日の『モーニングショー』(テレビ朝日系)で「単なる着服じゃ済まされない」「非常に悪質な事案」とコメント。

あるテレビ局関係者は、今回の件で羽鳥と『24時間テレビ』に亀裂が入ってもおかしくないと話す。

「普段温厚で声を荒げたりしない羽鳥さんが、『絶対許せない』と激怒しています。彼はチャリティー企画に人一倍熱心に取り組んでいたので、私的に利用した社員がいたことがショックだったようです。今後、番組を降りることになってもおかしくありませんよ」(テレビ局関係者)。

 

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■「性加害問題」も影響

「着服事件」に加えて、スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)の性加害問題も、『24時間テレビ』に暗い影を落としている。

「これまで、スマイルアップ所属タレントが番組のメインパーソナリティーを務めるのが恒例でした。ですが、性加害問題を受けて、スマイルアップのタレントを起用することに否定的な反応を示すスポンサーが多いです。今までのように、彼らが大々的にチャリティー企画の中心になるのは難しいと思います。今回の件もあり、番組の全体的な方向性を見直すかもしれません」(前出・テレビ局関係者)。

最悪の場合、『24時間テレビ』の存続に関わる可能性もあるという。

 

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■ネット上では怒りの声

ネット上でも、『24時間テレビ』に対して厳しい意見が続出。

「愛は地球を救うんじゃなくてテレビ関係者の懐を潤すの間違いだろ」「集められた募金もどのように活用されるのか分からないし、もう見たくない」「24時間テレビはもはや時代に合ってない」「番組の存在意義を含めて、今一度見直しが肝要だと思う」など、怒りの声があがっている。

お馴染みのキャッチコピー「愛は地球を救う」にも疑問符が付きそうだ。

 

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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。

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