ラ・リーガ第15節が3日に行われ、バルセロナアトレティコ・マドリードが対戦した。

 共に勝ち点「31」で並ぶ4位バルセロナと3位アトレティコ・マドリードによる注目の上位対決。バルセロナは直近のリーグ戦では低調なパフォーマンスが続いてしており、前節はラージョ・バジェカーノと1-1のドローに終わった。対するアトレティコ・マドリードは公式戦4連勝中と好調を維持。現在は1試合未消化ながらバルセロナを得失点差で上回り3位につけている。激戦必至の一戦で勝ち点「3」を手にするのはどちらのチームになるだろうか。

 序盤はバルセロナが立て続けにチャンスを作る。開始直後の1分、前線でボールを奪うとハフィーニャがペドリとのパス交換でボックス内へ侵入し、右足で狙うもシュートは枠の左へ。3分と6分には立て続けにボックス内のロベルト・レヴァンドフスキに良いボールが入るも先制点には至らず。13分にはオーバーラップしたジュール・クンデが右からクロスを供給し、中央でフリーのレヴァンドフスキが合わせたが、ボレーシュートは枠を大きく外れた。

 28分、ハフィーニャが右から中央へ持ち運び、ボックス内左へ走り込むジョアンフェリックスへラストパス。ワンタッチでDFを剥がすと、飛び出してきたGKヤン・オブラクをあざ笑うかのようなループシュートを沈め、“レンタル元”相手に先制ゴールを奪った。1点ビハインドアトレティコ・マドリードは33分・マリオエルモソがボックス内でシュートを放つも枠を捉えられず。36分にはマルコス・ジョレンテのクロスからチャンスを作り、最後はアントワーヌ・グリーズマンが左足で狙ったが、シュートはフレンキー・デ・ヨングにブロックされた。

 バルセロナは44分に決定機。前線でボールを奪ったレヴァンドフスキがボックス内のイルカイ・ギュンドアンへ繋ぎ、マイナスの折り返しにJ・フェリックスが合わせたが、シュートはGKオブラクの好セーブに阻まれた。前半はこのままホームチームの1点リードで終了する。

 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督は後半開始と同時に3枚替えを敢行し、状況の打開を図る。しかし、思うようにボールを前に運べずにいると、58分には自陣でボールを失いハフィーニャにポスト直撃のシュートを放たれる。冷や汗をかいたアトレティコ・マドリードはその直後、M・ジョレンテが大きくサイドを変え、ボールを受けたサムエウ・リーノがボックス内へスルーパス。しかし、グリーズマンのシュートは枠の左へ外れた。

 その後も攻勢を強めるアトレティコ・マドリードは80分にボックス手前左でFKを獲得。途中出場のメンフィス・デパイが右足で直接狙うも、枠を捉えたシュートはGKイニャキ・ペーニャが好セーブ。ピンチを凌いだバルセロナは86分、カウンターからレヴァンドフスキにチャンスが訪れるも、シュートは枠の左へ外れ追加点を奪うことができない。90+4分にはアンヘル・コレアにチャンスが訪れたが、シュートはGKペーニャセーブされた。

 試合はこのまま1-0で終了。完封勝利を収めたバルセロナが1試合消化の少ないアトレティコ・マドリードを抜き、暫定3位に浮上した。次節は10日に行われ、バルセロナはホームでジローナと、アトレティコ・マドリードはホームでアルメリアと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 1-0 アトレティコ・マドリード

【得点者】
1-0 28分 ジョアンフェリックス(バルセロナ

オブラクから決勝ゴールを奪ったJ・フェリックス [写真]=Getty Images