11月23日~25日に、スペインバルセロナバルセロナ大学など5会場で、第十五回ワールドピースフォーラムが開催され、一般社団法人ユーラシア国際映画祭理事で映画監督の樽谷大助監督が招待を受けスピーチを行い、広島原爆の被爆者であり、折鶴をおって白血病で亡くなった少女“佐々木禎子”さんをモデルにした映画「サダコの鶴」(樽谷大助・増山麗奈共同監督)を上映しました。一般社団法人ユーラシア国際映画祭代表理事で映画監督の増山麗奈も同行しました。



ロシアウクライナの戦争、イスラエルハマスの戦争など世界中で紛争が激化する中、第十五回ワールドピースフォーラムでは、スペインカタルーニャ地方政治家、コロンビア、アメリカ、日本など各地からの登壇者が参加しました。
2015年ノーベル平和賞受賞者であり、チュニジアでの「アラブの春」での発展に寄与したウイド・ブシャマウイ氏は「立場を超えた人々が議論のテーブルにつくことが平和構築の一歩である」と発言。現在も続くガザ地区で子どもたちが犠牲になっていることも指摘され、平和を作るために何が必要なのかが盛んに議論されました。
国連平和大学(UPEACE)学長のフランシスコ・ロハス・アラベナ博士は積極的な平和構築のためには、「機能的な政府・公平な資源分配・自由な情報の流れ・諸外国との友好な関係・高い人的資本・他社の権利の受容・低レベルの汚職・健全なビジネス環境が必要だ」と語りました。




樽谷大助監督は、24日に開催された広島フォーラムの一環として、「武道・映画・ラリーを通じて世界平和を」と題されたスピーチを行いました。自身が戦国最強の武将本田忠勝の子孫であることを伝え、「武道は相手を倒すためではなく自分を律するためのものである」と語り、武道を通じた世界交流としてウクライナロシア双方の空手杯でプレゼンターを務めたことを報告しました。また映画「サダコの鶴」を通じて、広島の悲惨な核兵器の記憶を世界に伝え、G7広島サミットで各国首脳に配られた“折鶴のレプリカ”をアラブ首長国連邦のマジッド殿下や、ワールドピースフォーラムの代表ジョセフフェリックス・ベンツオリバー氏、ロシアアムールの秋映画祭のセルゲイ・ノヴォジーロフ氏世界の要人に寄贈してきた活動を報告しました。



また、ウクライナ難民とガザ在住のジャーナリストが参加する映画「戦争を止める砂時計」制作や分断する世界の中で、実際に映画制作を通じて様々な価値観を共有する場を提供してきたことを伝えました。

映画「サダコの鶴」の上映では、白血病や、経済的に困窮する中で戦争後も苦しむ少女禎子の姿に多くの観客が涙を流し、上映後は樽谷大助・増山麗奈監督に「この作品を作ってくれてありがとう」と感動が伝えられた。



今回のフォーラムに参加した樽谷大助監督は「唯一の被爆国である日本は本来、核兵器廃絶のリーダーシップを取るべきです。このような会議に参加できて光栄でした。様々な立場でそれぞれの特技を活かす形で平和構築を行うことが重要だと再認識いたしました。今後も映画「サダコの鶴」の上映を通じて核兵器廃止を訴え、映画制作を通じて平和を実現していきたいと考えています」

同行した増山麗奈は「スペインの主催者の方々が、自分たちの国が占領していたコスタリカの方々や、現在自治について様々な緊張感をはらむカタルーニャ地方の方を尊重して開催している姿が印象に残りました。「サダコの鶴」を見て涙を流してくれた人々の姿を見て、核兵器使用が懸念される今だからこそ、樽谷監督がいうようにこの映画を世界に伝えて行かなければと感じました」。

ワールドピースフォーラムでの出会いをきっかけに、海を守る国際団体“ユニオンオーシャンズ”の日本大使に樽谷大助氏が推挙され、開幕中にバルセロナで一緒に映画「愛のフロッピーディスク」(樽谷大助・増山麗奈監督作品)を撮影する一幕もあった。



配信元企業:一般社団法人ユーラシア国際映画祭

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