
日本では普及して久しい温水洗浄便座(海外ではスマートトイレと呼ぶ)だが、海外から初めて日本に来た外国人観光客が必ず驚くことの1つ、といえるのではないだろうか。
スマートトイレは暖房便座が心地よく、自動でお尻を洗ってくれるだけでなく、乾燥機能があったり、最近のものは蓋が自動で開閉したり、使用後は自動で水を流してくれたりと多機能だ。
最近では、中国でもスマートトイレが続々と開発されているという。だが、それにまつわる火災事故が頻繁に発生しているようだ。
11月10日、中国・福建省アモイ市に住むある男性は、自宅のトイレで危機一髪の火災に見舞われた。
突然、使用中のスマートトイレの便器から煙が出始めたのだ。
中国のメディアが伝えたところによると、男性がトイレに座っていると何やら煙の臭いがしてきたという。
次に便器から白い煙が立ち昇り、最後に男性がトイレから立ち上がった瞬間、トイレが燃え上がった。
ショックを受けた男性が撮影した写真を見ると、トイレがかなり火を噴いているのがわかる。
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男性は、燃え始める前にショーツを履く時間さえなかったようだが、真っ先にその光景をカメラに撮ってSNSでシェアした。
相次ぐスマートトイレの火災事故
福建省で発生したスマートトイレの火災原因は明らかにされていないが、所有者はショート回路が火種になったのではと推測しているそうだ。
最近、中国ではスマートトイレの普及とともに同様の事件が起こっている。
昨年8月には、浙江省麗水市に住む男性が強い煙の臭いで目を覚ますと、浴室でスマートトイレが燃えているのを発見した。
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また今年8月は、貴州省石屏県で男性宅のスマートトイレが理由もわからず炎上する事件があった。
驚魂!免治馬桶突自燃 網喊「險成火燒屁股」|華視新聞 20230417
温水洗浄便座として知られるスマートトイレは1964年にアメリカで発明されたが、日本は世界最大のスマートトイレ市場として知られてきた。
日本でも現在、火災や感電、漏水などの事故がごく稀に起こっているようだが、これは長年使用していることによる老朽化が一因とされるものが多いという。

温水洗浄便座は電化製品の一つだ。
よって日本では、メーカーおよび業界団体では10年以上使用している製品については、点検や取替えを勧める告知をしているということだ。
References:Smart Toilet Bursts into Flames as Someone Is Using It/ written by Scarlet / edited by parumo

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