2023年12月2日、ベルサール秋葉原にて17LIVEが『イチナナライバーEXPO 2023』を開催した。本イベントでは17LIVEで活動するライバーや、配信中の人気コンテンツを紹介。また、特設ステージでは手越祐也やREAL AKIBA BOYZ & REAL AKIBA JUNIORZによる公開ライブ配信や、大人気格闘ゲームストリートファイター6』とコラボレーションしたスペシャルプログラム『17LIVE × STREET FIGHTER 6』の配信も行われた。エンタメ、ゲーム、歌を中心とした熱いステージが観客を盛り上げた。本記事は、今回のイベントの様子をレポートしたい。

参考:【写真】「モダン春麗」と「ケン」の対決で盛り上がる『ストリートファイター6』

 最初に向かったのはゲーム配信ブース。ここでは『17LIVE × STREET FIGHTER 6』として、「ゲームライバーに挑戦!飛び込みCHALLENGER 第1部(マヨ、くろにゃん)」、「ゲームライバーに挑戦!飛び込みCHALLENGER 第2部(みみにゃんみるく)」、「スペシャルトーク&エキシビジョンマッチ」の3つの企画を配信した。

 第1部にはeスポーツキャスターの平岩康佑、格闘ゲーマーのハイタニ、同じく格闘ゲーマーのこく兄が参加。17LIVEのゲームライバー「マヨ」、「くろにゃん」と一緒に『ストリートファイター6』を楽しんだ。「マヨ」対「くろにゃん」の戦いのほかにも、「飛び込みCHALLENGER」として会場からの挑戦者を募集。ブースの様子を見たことで初めて興味を持ったプレイヤーから、アーケードゲーム仕様のコントローラー通称・アケコンを使用する猛者まで様々な人が『ストリートファイター6』に触れ、ゲームを楽しんだ。

 さらに第2部では平岩、ハイタニ、こく兄に加え、17LIVEのゲームライバー「みみにゃん」、「みるく」が登場。こちらも「飛び込みCHALLENGER」を募集し、様々な人と対戦しながら『ストリートファイター6』を楽しんだ。ここで大きく場を盛り上げたのが、「みるく」の思わぬ強さ。ほとんど練習してこなかったと言いつつ、初っ端から「みみにゃん」をねじ伏せた。この結果にこく兄らは「絶対裏で練習してるはず!」と言い、「コソ練のみるく」の異名を与えた。「みるく」は「飛び込みCHALLENGER」との対戦でも、自身のリスナーだという男性に勝利し、思わぬ実力を見せつけた。

 大きく盛り上がった第1部、第2部の後には「スペシャルトーク&エキシビジョンマッチ」のコーナーが開催。これまでのイベントを盛り上げてくれた平岩、ハイタニ、こく兄に加え、『ストリートファイター6』でルーク役を務める前野智昭エドモンド本田役を務める永野善一ダルシム役を務める江川大輔が登場。これには『ストリートファイター』ファンも大盛り上がり。スペシャルトークでは『ストリートファイター6』でのオーディション秘話から、収録の裏話までを、和気藹々と語りあってくれた。ダルシム役の江川は、ダルシムの声を演じるときに「(台本には)ヨガーヨガー、ヨガッヨガッとしか書いていない。それを自分で色をつけて(演じている)」と明かす。さらに江川は、『ストリートファイターIV』のころからダルシムを演じているため、キャラクターの加齢に合わせて声の雰囲気も変えていたというエピソードを披露した。「(ダルシムは)リュウとか若い人たちを導く人。意識しすぎかもしれないけれど、ちょっと落ち着いてやらせていただきました」と語った。

 トークの後には、最強の格闘ゲーマー・ハイタニとこく兄による『ストリートファイター6』のエキシビジョンマッチも。3戦中、最後の試合ではハイタニが「EVO2023」で5位に輝いたときの「モダン春麗」を使用し、こく兄のほうは「ケン」を使用。この夢の試合に会場のボルテージは最高潮に。熱い試合の結果はハイタニの勝利となった。

 その後、筆者は漫画家・佃煮のりおプロデュースのVTuber事務所「のりプロ」のメンバーによるトーク番組『のりナナ』の公開ライブ配信へ。ここでは、人気VTuberの犬山たまきを中心に、レグルシュ・ライオンハート、稲荷いろはがパーソナリティを務める。今回のゲストはラバーガール。ときおり2人からキレのあるツッコミが飛び出し、会場は笑いに包まれた。メールコーナーでは、「私の中ではバズっています」というテーマのお便りを募集。するとラバーガール飛永は「健康診断で肝臓の悪玉コレストロールの数値がバズってた。万バズ」と衝撃の告白。これにはVtuber陣も「万バズは終わってる」と驚いた様子だった。その後も、「クイズ大水」など、ラバーガールならではの企画で盛り上がり、会場はさらに熱気を帯びた。

 最後に訪れた、B1階特設ステージでは「超ライブ配信祭」のグランプリライバーの表彰式も行われた。本イベントでは2023年の「ライバー日本No.1」が決まる。見事グランプリを受賞したのは、「葉月」さんだ。受賞のコメントでは「17LIVEを盛り上げていきたいし、まだまだ17LIVEの可能性を広げていきたいと思います」と意気込みを語ってくれた。最後は「1位、とても嬉しいです」と締めくくり、リスナーをはじめ応援してくれた人々への感謝の言葉も。惜しくも2位となってしまったのは「KANA」、そして3位は「みちゅ」だ。「KANA」は悔しさも滲ませる。ライバーたちのイベントにかける熱い想いが伝わる表彰式となった。

 大盛況のなか、『イチナナライバーEXPO 2023』は幕を閉じた。普段の配信のワクワク感がたっぷり詰まった熱気にあふれるステージを見て、ライバー、リスナーともに忘れられない一日になったことだろう。

(文=Nana Numoto)

イチナナライバーEXPO 2023