ディズニーピクサーの「インサイド・ヘッド2」が来年の夏に日本公開することが決定し、日本語吹替版の特別映像とティザーポスターが解禁された。同作は、誰の中にもあるのに誰も見たことがない“感情”が主人公であり、無限に広がる“頭の中”を舞台にした物語。

【動画】「インサイド・ヘッド2」日本語吹替版特報

■US版特報は史上最高の再生回数を記録

本作は、ピクサー20周年記念作品として公開され、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作「インサイド・ヘッド」の続編。先日全世界で解禁されたUS版特報は、24時間で再生回数1億5700万回を突破し、「アナと雪の女王2」(2019年)を超えて、全てのピクサーディズニー・アニメーション作品の史上最高の再生回数を記録した。

チーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、ピクサー作品を世に送り出しているピート・ドクターは、「多くの人々が本作の特報をたくさん見てくれてとても嬉しく思っています」と感謝のコメント。

さらに「前作が公開された時、頭の中の感情たちを描くストーリーは、1つの映画には収まりきらないほど描くべきことがたくさんあると思っていました」と、前作公開当時から彼の頭の中には続編の構想があったことを語った。あれから9年、ついに全世界の期待を背負い新たな感動の物語が紡がれる。

思春期になったライリーの頭の中に新たな感情「シンパイ」が現れる

主人公は思春期を迎えちょっぴり大人になった少女、ライリー。転校した学校にも慣れ、ライリーの頭の中の感情たちヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリは、ライリーが幸せに暮らせるように奮闘する毎日を送っていた。

しかしある時、突然大きな“謎の警報”が頭の中に鳴り響く。感情たちが暮らす司令部が壊されてしまうが、そこで新たに現れたのがオレンジ色の感情“シンパイ”だった。さらに新たな感情はシンパイだけではない。ティザーポスターには“シンパイ”の他に、青緑色や青紫色、ピンク色の3つの感情のキャラクターも少しだけ顔を覗かせている。

■日本版声優は前作に引き続き大竹しのぶらが続投

前作に続き日本版声優には、カナシミ役を大竹しのぶ、ムカムカ役を小松由佳、ビビリ役を落合弘治、イカリ役を浦山迅が務め、ヨロコビ役は小清水亜美に決定した。

約8年ぶりにカナシミを演じることについて大竹は「またカナシミちゃんに出会えた喜びが大きいです。前作から8年、今回の収録のために観直して改めて『いい映画だな、キャラクター、世界観、全てが可愛いな』って思いました」と喜びを語った。

続けて、「今、人の感情が薄れていってるのか、ヨロコビもカナシミも他の感情たちも、出しにくい世の中になっていると感じるので、特に日本では、感情を出すということはやはり大事だと、改めて教えてくれる映画です。また今度の作品は、新しい感情のキャラクターも増えるということで、さらに子供も大人も楽しめる作品に、作り上げられたらいいなと思います」と意気込みを明かした。

前作でも脚本を務めたメグ・レフォヴが本作でも脚本を担当し、監督は「モンスターズ・ユニバーシティ」などでストーリースーパーバイザーとして実力を磨いてきたケルシー・マンが務める。

監督は本作について「新しいキャラクターのシンパイは、今までいた感情たちと初めて出会います。でもそれは私たちの頭の中で何が起こっているのかを考えてみると、とても理にかなっていると思います」と語った。

なお前作「インサイド・ヘッド」などピクサー過去作はディズニープラスで配信中。

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