問題児として知られるオランダ人MFモハメド・イハッターレ(21)チェコのスラビア・プラハに加入した。

スラビア・プラハは4日、イハッターレンが3年間の延長オプション付きの1年契約で加入したことを発表した。

2020年9月にオランダ代表招集歴もあるイハッターレンは2021年夏にPSVからユベントスに4年契約で加入。ただ、ユベントスプレーすることはなく、サンプドリアアヤックスレンタル移籍した。

しかし、10代の頃に最愛の父を亡くし、それ以降メンタルに問題を抱えていた問題児サンプドリアで無断帰国、行方不明騒動を起こし、昨年11月には元ガールフレンドへの脅迫容疑で逮捕。さらに2月には同じ女性への暴行容疑により、オランダ国内で再逮捕されていた。

その後、ユベントスとの契約を解除し、フリーとなっていたかつての神童は今年8月にトルコサムスンスポルに加入。しかし、加入から数時間後には「合意した条件の変更など受け入れ難い要求」との理由でクラブから契約解除を言い渡されていた。

こういった数々の素行問題が確認されたなか、イハッターレンの獲得に踏み切ったスラビア・プラハは、「スラビアは彼に2度目のチャンスを与えたいと考えています。彼は自分自身の練習に取り組んでおり、プロフットボールに戻りたいと考えています。彼には家族的な背景があり、成功への大きな動機があります」と、獲得の経緯を説明した。

ただ、クラブとして問題児との契約のリスクは考慮しており、契約は主にパフォーマンスベースとなり、ファーストチームでの出場数などに応じて給与の金額や延長オプション行使の有無が決定されるという。

21歳という若さではあるものの、さすがにスラビア・プラハでも問題を起こすようなことがあれば、今後プロキャリアを継続していくことはかなり困難となるだけに、リスク承知で受け入れてくれたプラハの名門でのイハッターレンの更生、再起を心から願いたい。