アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、リーグ4連勝での首位固めを狙うルートン・タウン戦の展望を語った。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。

先週末に行われたウォルバーハンプトン戦を2-1で勝利し、今シーズンのリーグ戦で初の3連勝を飾ったアーセナル。混戦模様のリーグタイトル争いにおいて現時点でリーグテーブルの頂に立つチームは、17位のルートン相手のアウェイゲームで首位固めの4連勝を狙う。

昨シーズンの昇格プレーオフを制し、クラブ史上初のプレミアリーグ昇格を果たした昇格組との一戦に向け、スペイン指揮官は個人的に親交があるロブ・エドワーズ監督との関係性を踏まえ、初対戦の相手の印象について語っている。

「(敵地ケニルワース・ロードは)インスピレーションを与えてくれる場所だと言える。ロブが昨年チームに対して行ったこと、やり方、そしてチームとして何を伝えたかという点で、彼らが成し遂げたことは注目に値するものだ。我々は隣人であり、いつもここのすぐ近くにいるので、これは本当に素晴らしい話だ。彼らは昨年から、そして今季のプレーを通して、彼らが得ているすべての功績に十分に値する。彼らが得た結果のいくつかと、彼らがプレーした試合では非常に接戦だったので、明日は本当に激しくて難しい試合になるはずだ」

「ロブは素晴らしい指導者であり、本当に特別な人物でもある。彼がチームをどのように指導し、チームがどのように振る舞うかを見れば分かるが、私は彼と彼のやっていることをとても嬉しく思っている。彼が少し前にワトフォードを率いていたが、我々は連絡を取り合っており、とても親しい関係にある」

「彼らは本当に良いチームだと思うし、おそらく順位表には彼らが多くの試合でやってきたことは反映されていないと思う。試合終盤の5分間で負けたり引き分けたりすることもある。私が言ったように、おそらくそれは反映されていないし、難しいゲームであることは確かだ」

「そんなこと(優勝争い)は考えず、どうすれば明日より良いプレーができるか、より安定して負けにくくなるかを考えている。調整する必要がある点と、勝つために可能な限り最善の方法でプレーヤーをどのように活用できるか。我々の前にはまだ大きなマラソンが待っている」

また、この会見の前日に行われたマンチェスター・シティvsトッテナムの試合後会見では主審の物議を醸す判定に憤りを示したジョゼップ・グアルディオラ監督の発言が大きな話題を集めた。

グアルディオラ監督は判定に不満があったものの、審判批判で処分を科されたくない意図から「ミケル・アルテタのコメントはしない。次の質問へ」と、アルテタ監督のニューカッスル戦後の執拗なジャッジ批判を揶揄する形で言及を避けていた。

今回の会見でそのグアルディオラ監督の発言に関する感想を求められた元シティコーチは、苦笑いを浮かべながらも「次の質問へ。私には答えるべき質問がたくさんあるんだ」と師匠の前述のコメントをやや引用する粋な返しを見せた。

続いてのシティの取りこぼしがチームにとって励みになるかとの意地の悪い質問に対しても、「私の励みはチームの日々の振る舞い、試合への意欲、トレーニングへの姿勢。他人が何をするかはコントロールできないこと」と、全く取り合わず。

一方で、このルートン戦で200試合出場達成の可能性があるイングランド代表FWブカヨ・サカに関する質問に対しては、可愛い教え子について饒舌に語っている。

「彼の年齢では悪くないね! 本当にあっという間だったが、ここ数年彼の一貫性と対応力が改めて示された。それは素晴らしく、彼がチームに与えた影響は本当にポジティブなものだった」

「子供が育ち、成長し、成熟し、進化するのを見るようなものだ。そして、彼は今でも同じ謙虚さと、より良くなり、自分の人生で身近な人々、そして彼らが彼に与える影響を知りたいという意欲を持っている。彼を今日のプレーヤーにするために何年にもわたって彼と協力してきたアカデミー関係者全員が、今日のブカヨを大いに称賛するに違いない」

「彼には限界がなく、彼自身がより多くを望んでいるし、彼の周りの人々もより多くを望んでいる。彼には監督、スタッフ、そして彼をより良くするよう後押ししてくれるクラブがある。彼が成長し続けるには良い環境だと思うよ」