ニューカッスルが、無所属の状態が続くスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの獲得を検討しているようだ。4日、イギリス紙『デイリーメール』やスペイン紙『アス』が伝えている。

 現地時間2日に行われたプレミアリーグ第14節で、マンチェスター・ユナイテッドを本拠地『セント・ジェームズ・パーク』に迎えたニューカッスル。試合は序盤から主導権を握り続けたホームチームが55分にイングランド人FWアンソニーゴードンのゴールで先制すると、その後も反撃を許さず1-0の完封勝利を収めた。

 しかし、この試合ではアクシデントも発生。正Gkを務めるイングランド代表GKニック・ポープが左肩を痛めてピッチ座り込み、86分にスロバキア代表GKマルティン・ドゥブラフカとの途中交代を余儀なくされた。試合後にエディ・ハウ監督は「手術が必要なのかも含めて、彼がこれからどうなるのかは分からないが、良くはなさそうだ」とコメント。現時点でクラブからの公式発表は行われておらず、その後の状態には注目が集まっている。

 今回の報道によると、ポープは左肩を脱臼したと見られており、近日中の手術も検討されているとのこと。今後数日以内に専門医による精密検査を受ける予定だが、4カ月から5カ月程度に渡って戦線を離脱する可能性も浮上しているという。なお、同選手はバーンリー時代にも肩を負傷し、約5カ月間の離脱を余儀なくされた経験がある。

 正守護神の負傷を受け、ニューカッスルはGKの緊急補強を検討しているという。獲得候補として名前が浮上したのが、プレミアリーグでの実績も豊富なデ・ヘア。今夏にマンチェスター・ユナイテッドを契約満了で退団して以降は無所属の状態が続いており、移籍金なしでの獲得が可能となっている。しかし、『デイリーメール』は懸念点として同選手の給与面を指摘。退団前のマンチェスター・ユナイテッドでは週給37万5000ポンド(約7000万円)を受け取っていたとされる同選手だが、ニューカッスル加入を実現させるためには、より低い賃金を受け入れる必要があると伝えている。

 また、イギリスメディア『90min』によると、ニューカッスルアーセナルで出場機会を減らすイングランド代表GKアーロンラムズデールのレンタルも検討しているとのこと。しかし、アーセナルが1月の移籍市場で同選手を手放す可能性は限りなく低いとも報じられている。

無所属の状態が続いているデ・ヘア [写真]=Getty Images