C-130JやA400Mを退けての導入だそう。

韓国は7か国目の採用

ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルは2023年12月4日、同社が開発・生産するC-390ジェット輸送機が韓国に採用されたと発表しました。

韓国防衛事業庁によると、今回の採用結果は、LTA(Large Transport Aircraft:大型輸送機)IIプログラムの選定によるものとのこと。LTAIIプログラムには、アメリカのロッキード・マーチンC-130Jと、ヨーロッパのエアバスA400Mトライアルに参加しており、エンブラエル製C-390はこの2機種と競り合い、勝った形です。

C-390は最大離陸重量81.0t、最大積載量26tの双発ジェット輸送機です。初飛行は2015年2月で、母国ブラジル以外にポルトガルハンガリーオランダオーストリアチェコも採用を決めています。

なお、導入機数は不明ですが、契約内容には要員への教育訓練や地上支援機器、スペアパーツなどの各種支援が含まれているほか、韓国企業が製造する大量のC-390用部品や、同じく韓国が独自に行うMRO(保守・修理・オーバーホール)支援体制の確立なども入っているとしています。

韓国の国籍標識を描いたC-390ジェット輸送機のイメージCG(画像:エンブラエル)。