高齢者でもギャルでも昭和オヤジが乗ってもサマになる! 老若男女問わず乗り手まで「オシャレ」に見える輸入車5台

この記事をまとめると

■時代や性別を超えて愛される欧州車の名車をいくつか紹介

■ヨーロッパの街並みのように普遍的なデザインを纏ったクルマが挙がった

■そして長年の歴史を積み重ねたことで万人に愛される魅力を兼ね備えるようになった

流行に左右されない普遍的なデザインがそこにある!

 築200年以上の建物がそこらじゅうにあったり、1882年に着工して未だ建設中のサグラダ・ファミリアがあるなど、時間のスケールが日本とは違いすぎるヨーロッパ。デザインに関しても、使い捨てや一過性の流行を追い求めるのではなく、長く愛されるものを目指していることが多いと感じます。

 そんなヨーロッパで生まれたクルマもまた、時代やジェンダーを超えて愛される名車がたくさんあります。今回は、流行に左右されず老若男女どなたが乗ってもイケてる、カッコかわいいクルマたちをご紹介します。

 まずは、小さくてもパリの美意識が詰まったデザインが素敵な、ルノー・トゥインゴ。初代は1992年にデビューし、まるいヘッドライトがちょこんとくっついたキュートなフロントマスクと、コロンとしたモノフォルムが魅力的でした。

ルノー・トゥインゴ(初代)のフロントスタイリング

 2代目は一変してスポーティな2ボックススタイルとなり、走りもドイツ車かと思うほどガッシリとし、3代目となる現行モデルは、その両方の魅力を取り入れたような独自のフォルムがカッコかわいいデザインとなっています。2023年限りで日本向けモデルの生産終了がアナウンスされてしまいましたが、カブリオレもあるトゥインゴは男女問わず、乗る人をオシャレに見せてくれる希少なコンパクトモデルとして、これからも愛され続けることでしょう。

ルノー・トゥインゴ(3代目)のフロントスタイリング

 2台目は、日本ではルパンの愛車として知られているフィアット500。これも普遍的なデザインを手に入れ、世界中で年代・性別を問わず愛されているコンパクトカーです。初代は1936年に誕生し、当時は世界最小の量産車であり国民のアシとして大活躍していました。その初代500の通称は、イタリア語で小さなネズミを意味するトッポリーノ。それは、イタリアでのミッキーマウスの呼び名でもあるということで、ディズニー100周年となった2023年に、ミッキーマウスが描かれた特別なトッポリーノ5台が発表されています。

フィアット500(初代)のフロントスタイリング

 現行モデルは2008年から日本で販売され続けており、限定カラーや仕様で自分らしい個性が表現できるところや、元気いっぱいで頼もしい走りがツウな人にも支持されているモデルです。

フィアット500(3代目)のフロントスタイリング

 3台目は、あのフェルディナントポルシェ博士が設計したドイツの国民車が元になって1938年に誕生したフォルクスワーゲン TYPE1ことビートル。そのTYPE1は2003年までの長きにわたって世界中で販売され、その後ニュービートルとして現代に合わせたメカニズムに生まれ変わりました。駆動方式がRRからFFになり、空冷エンジンから水冷エンジンへ。室内空間も広がり、より多くの人に使いやすく、快適なクルマへと進化したのです。

フォルクスワーゲン TYPE1の複数台並び

 残念ながら、2019年でその歴史に幕を閉じることとなりましたが、今も唯一無二のデザインにはファンも多く、後世に受け継がれる名車となっています。

歴代モデルのどれを選んでも間違いなし

 4台目は、タイヤとホイール以外はすべて直線で構成されているといってもいい、初代フィアットパンダ。かの有名なデザイナー、ジウジアーロの手によるもので、日本には1982年に上陸しています。インパネにはがっぽりと穴が空いた収納スペースがあったり、後席も大人が十分にリラックスできる空間があったりと、見た目よりも使い勝手の良いクルマであるとともに、初代パンダ4WDシステムはメルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンを手がけたオーストリアの軍用車メーカー、シュタイヤープフ社が手がけたもので、小さいパンダでもその4WDは優秀な走破性を持っていたことも、一目置かれる存在となっていた理由です。

フィアット・パンダ(初代)のフロントスタイリング

 その後、20年以上経ってから2003年に2代目パンダが登場。デザインは少し曲線が多くなったものの、なんと2007年にはパリダカに参戦するほどの実力の持ち主。2代目となっても、かわいいだけじゃないデキるクルマとして、「わかってる人」が選ぶクルマの1つとなっています。

フィアット・パンダ(3代目)のフロントスタイリング

 5台目は、少しずつ名前が変わってもブランドに流れる血統が受け継がれている、プジョー208。日本では1983年登場の205から、一気にクルマファンの心をつかんだと言われていますが、とくにコンパクトカーなのに大排気量車をカモれる速さが注目され、「ホットハッチ」という言葉が流行するきっかけともなった、高性能バージョンの205GTIが記憶に残る人も多いことでしょう。

プジョー205GTIのフロントスタイリング

 その後、206も大ヒットし、207、現在の208と、プジョーらしい走りと猛獣をイメージしたデザインで、ブレない世界観を表現しているところがプジョーの魅力。208に乗っていると、誰でもスポーティで若々しく見えるのも素敵なところです。

プジョー208(2代目)のフロントスタイリング

 というわけで、ヨーロッパ車にはかわいいだけでもかっこいいだけでもなく、ストーリーや歴史が詰まったクルマが多いことから、若い世代だけでなく熟年世代にも似合うコンパクトカーがたくさんあるのではないでしょうか。

高齢者でもギャルでも昭和オヤジが乗ってもサマになる! 老若男女問わず乗り手まで「オシャレ」に見える輸入車5台