桐谷健太が主演を務める2024年1月12日スタートのドラマ『院内警察』(フジテレビ系/毎週金曜21時)の追加キャストとして、さとうほなみ、馬場ふみか工藤美桜、玄理、西村元貴、神尾佑、でんでんの出演が発表された。

【写真】『院内警察』桐谷健太、瀬戸康史らのキャラクタービジュアル

 本作は青年漫画誌・ヤングチャンピオン秋田書店)で連載中の「院内警察 アスクレピオスの蛇」が原作。“院内交番”を舞台に元警視庁捜査一課刑事の主人公と天才外科医の“正義”がぶつかり合う“刑事モノ×医療モノ”が融合した医療エンターテインメントだ。

 フジテレビ連続ドラマ初主演の桐谷のほか、瀬戸康史長濱ねる市村正親が出演。さらにこのたび、追加キャストとして、さとうほなみ、馬場ふみか工藤美桜、玄理、西村元貴、神尾佑、でんでんなど多彩なキャストが番組を盛り上げていく。

 今回発表されたキャストたちが演じるのは、舞台となる阿栖暮(あすくれ)総合病院で働く医師や看護師、そして患者たち。主人公の院内刑事・武良井治(むらい・おさむ/桐谷)とはどのように関わっていくのか。天才外科医榊原俊介(瀬戸康史)と同じくバッチバチな敵対関係か、それとも院内刑事の協力者か…?

 さとうほなみが演じるのは腫瘍内科医・尼子唯織(あまこ・いおり)。医師ながら院内交番に頻繁に出入りしながらサボっており、当直室よりも交番内のソファで寝るのがお気に入り。武良井のことは「治ちゃん」と呼び、武良井の過去についても何やら知っているようで…。榊原とは同級生。俳優業に加えて、ほな・いこか名義でゲスの極み乙女のドラマーとしても活動中のさとうは、今作で初の医師役を演じる。

 玄理が演じる上條萌子は榊原と同じ外科医師。優秀な外科医ながら、自身の担当患者の手術を榊原に変更させられてしまう。上昇志向が強く言いたいことはハッキリと言う性格で、手術変更の不満も外科部長に直訴する。武良井の院内での破天荒な立ち回りに関しては、快く思っていない。フジテレビ作品としては『きみはペット』(2017年、フジテレビ系)以来約7年ぶりの出演となる玄理。桐谷、瀬戸とは初共演となる(※NHK連続ドラマ『まんぷく』では桐谷、瀬戸とクレジット共演のみ)。

 麻酔科医の白石葵を演じるのは馬場ふみか。同居する妹の日向が、上司からのパワハラに悩んでいる可能性があると院内交番に相談に訪れる。妹思いの役柄となる馬場は、さとうほなみと同じく、今作が初の医師役となる。

 工藤美桜が演じる白石日向は、整形外科の看護師で葵の妹。心優しい人物で、学生時代から母親と同じ職業の看護師を目指してきた。患者の間ではオアシスと言われるほどの人気者。しかし何か悩みを抱えているようで…。工藤は今作で桐谷、瀬戸とは初共演、連ドラでの看護師役は初となる。

 西村元貴演じる伊藤智は榊原、萌子と同じく外科医師。正義感が強く心優しい医師ながら、医者として自信が持てずに悩んでいる。西村のフジテレビ連続ドラマ作品への出演は『カインアベル』(2016年)以来、約7年ぶりとなる。実家が農園だった影響で学生時代は農学部に通っていた過去を持ち、現在でも農作業を趣味としている。

 神尾佑は外科部長・倉田雄二役に決定。倉田は外科部長という立場を利用し、信頼する榊原に難易度が高い手術の便宣を図る。院内交番は邪魔な存在と考えている。神尾は、桐谷、瀬戸、長濱と初共演。

 入院患者の清宮松雄は、でんでんが務める。入院生活の長い清宮は院内のことに詳しいため、武良井の院内捜査の情報源になることも。武良井とは交番内で隠れてお酒を飲む仲。でんでんのフジテレビ連続ドラマ作品出演は『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師処方箋』(2020年)以来、約3年半ぶりとなる。

 ドラマ『院内警察』は、フジテレビ系にて2024年1月12日より毎週金曜21時放送(初回15分拡大)。

 追加キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

さとうほなみ

「病院内で起こっていることが次々と暴かれていく。原作を拝見して、とても面白いと感じました。ミステリアスでありながらポップである。すてきな作品です。原作での尼子は、登場からなんというか…衝撃的で(笑)。彼女もまたミステリアスでありながら、愛らしさを兼ね備えている女性。そして何故かなんでも知っている。しれっと空気をかき乱すような尼子が演じられたらと思っております」

■玄理

「台本を読み、父の危篤の知らせを受けて病院に駆け込んだ時を思い出しました。五分前に息を引き取った父の遺体の隣の部屋では看護師さんたちがいつもと変わらない夕食休憩を取っていました。あの日の不思議な感嘆が忘れられません。当時全身で受け止めても敵わなかった死の存在。それが毎日のように訪れる彼らの仕事にずっと尊敬と興味を抱いています。この作品に出てくる人物の多くは、人を救うことで自分を救ったり許したりしているのかもしれません。そんな阿栖暮病院の一員になれたことがうれしいです。今の自分に必要な作品かもしれないと思いました。最初の顔合わせのとき、監督が“萌子は上昇思考が強い人”と言っていたのが印象的で、きっとそれは裏を返せば、上條萌子は実は誰よりも誠実で真面目な医師。そう生きるしかなかった彼女の内面と葛藤に誰よりも寄り添いたいです」

馬場ふみか

「小さな頃から医療ドラマが大好きで、その中でも特に麻酔科医の役柄に引かれることが多く、憧れていたので今回麻酔科医の役を演じることができるのがうれしかったです。たくさんの方が登場される作品なのでみなさんと現場でご一緒できるのが楽しみです。医療ドラマでもなく、刑事ドラマでもなく、どちらの面白さももつこの作品はとても新鮮に感じました。白石葵は麻酔科医で、看護師である白石日向の姉です。愛情深く、とても日向を大事に思っている印象です」

工藤美桜

「医療ドラマで看護師を演じることに憧れがあったので、出演することが決まってすごくうれしかったです。原作を読ませていただいて初めて院内警察、院内交番というシステムがあるのを知りました。病院内で起こった事件を解決するにあたり思わず涙してしまうお話があったり、ハラハラするようなお話があったり…面白くて一気に読んでしまいました! 病院内での様々なことが謎に包まれているのでそれをどうドラマで描いていくのか、視聴者の方と同じく私自身もすごく楽しみです! 私が演じる白石日向は患者さん1人1人にしっかり向き合い、責任感が強く、心優しい看護師です。繊細に揺れ動く感情をしっかり演じられるように頑張ります!」

■西村元貴

「実は、医師役をやってみたいと周りに話していた矢先にオファーをいただき、驚きとうれしさでひとり興奮していたことを今でも鮮明に覚えています。それぞれの人間模様が丁寧に描かれており、スタッフ、キャストの皆様と形にしていくことがとても楽しみです。まず、“院内交番”という院内の"駆け込み寺"的な組織が実在することに驚きました。そしてそこで繰り広げられる、患者さんと院内スタッフの物語がとても魅力的で、それぞれのキャラクターの抱えている思いだったり、弱さだったりもすてきに描いている作品です。僕が演じる伊藤という役は、心優しい愛されキャラ。少し臆病な一面もありますが、重厚なミステリーの中のほっこり癒し担当として皆さまにかわいがっていただけるように演じたいと思います!」

■神尾佑

桐谷さんをはじめ、初めて共演の方がたくさんいらっしゃるのでとてもワクワクしています。院内交番という今までにない切り口の物語で自分がどう関わっていくのか楽しみです。考えてみると医者の役をいただくのは久しぶりなんです。以前は医者と刑事の役を交互にやっていたような時期もありましたが(笑)。倉田という医師は、正直最初のセリフで“あぁこいつ何かやってんな”とわかりました(笑)。何をやってんのか楽しみです!」

でんでん

「患者役ということで、自分の入院歴を思い出してみました。ダイナミックな履歴ではないですが、この役には少々自信があります。喉のポリープ、鼠径(そけい)ヘルニア(いわゆる脱腸)、白内障(水晶体がガラスになったので私の目はたまにキラリと光ります)。ついでに入歯も2個入れました。年齢的に通院はよくします。お医者さん、看護師さんへの感謝の気持ちは忘れません。今回のドラマに通じるものがあります。ただ、私の役の病名はまだわかっていません。今の芝居の作りでいいのでしょうか? そして、主役の桐谷健太さんはなぜか森の匂いがして落ち着きます。皆さん、コタツに入ってほんわかしながら見てください。面白いですよ」

ドラマ『院内警察』に出演する(上段左から)馬場ふみか、さとうほなみ、玄理、工藤美桜、(下段左から)西村元貴、神尾佑、でんでん (C)フジテレビ