マンチェスター・ユナイテッドが複数のメディアに対して、エリック・テン・ハフ監督の前日会見への出席を禁止にしたようだ。5日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドプレミアリーグ第14節終了時点で8勝6敗の7位に位置し、チャンピオンズリーグ(CL)でもグループAで最下位に沈むなど、好成績を収めることができていない。

 このような状況も影響して就任2シーズン目を迎えたテン・ハフ監督には批判の声も上がっており、イギリスメディア『スカイスポーツ』では選手たちが同監督のトレーニングスタイルやマネジメントの仕方に不満を抱えているほか、トップチームから外されているイングランド代表FWジェイドン・サンチョの扱いにも多くの選手が疑問を感じていることから、テン・ハフ監督はドレッシングルームの50パーセントから信頼を失っていることなどが伝えられていた。

 そんななか、6日に控えたプレミアリーグ第15節のチェルシー戦に向けた前日会見が5日に実施されたが、マンチェスター・ユナイテッドはクラブに対するネガティブなニュースを報道した『スカイスポーツ』、『ESPN』、『マンチェスター・イブニング・ニュース』、『ミラー』に所属している記者を会見出禁にしたことを明らかにした。

 マンチェスター・ユナイテッドは声明で「私たちはいくつかの報道機関に対して対抗措置を講じた。私たちが気に入らない記事を公開したことが理由ではなく、コメントや異議申し立てをしたり、文脈を説明する機会を与えるために私たちに最初に連絡をせずに公開したことに対するものだ。私たちはこれが守るべき重要な原則だと信じており、これが私たちが一緒に働く上での協力関係の再設定につながることを願っている」と理由を説明している。

 また、テン・ハフ監督も会見で「彼らは私たちのところに最初に来るべきであり、私たちの裏側を探りまわるべきではなかった。それは正しいことではない」と語りながら、次のように続けた。

「もちろん、選手たちが異なる意見を持っているのなら、私は耳を傾けるつもりだが、彼らは私に何も言ってきていない。もしかしたら、1人か2人はそういう人がいるかもしれないけど、大多数はこのようなプレー、つまり積極的でダイナミックで、勇敢なプレーを望んでいる」

マンチェスター・ユナイテッドを率いるテン・ハフ監督 [写真]=Getty Images