スイフトはいつだってファーストカーなんです!

新型スイフト 「走りのスイフト」という壁

スズキは2023年12月6日、新型コンパクトカースイフト」を12月13日から発売すると発表しました。フルモデルチェンジは7年ぶり、5代目となります。

新型は歴代スイフトのデザイン性や走行性を追求しつつ、安全装備などを充実させたことをアピールしています。

外観は大きめのフロントグリルを踏襲しつつ、その形状やエンブレムの位置、ヘッドランプの変更により印象を変えています。インテリアでは、インパネとドアトリムをつなげたスタイリングにより、ドライバーとクルマの一体感を表現したといいます。車体色は全9色、13パターンと豊富です。

電動パーキングブレーキ、停止保持機能を追加したアダプティクルーズコントロール(全車速追従)、ブレーキホールド、車線維持支援機能、アダプティブハイビームシステムといった安全装備などは一通り網羅し、日常運転の負担を軽減するといいます。また、ドライバーの表情を認識し、眠気や脇見をカメラで検知してドライバーに注意を促すドライバーモニタリングシステムは、スズキ初採用だそうです。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合せたデュアルセンサーブレーキサポートは、先代よりも画角・検知エリアを拡大し、検知対象に自転車やバイクを追加、交差点での検知にも対応したそうです。

パワートレインは新開発CVTの1.2Lエンジンで、燃費はガソリンモデルで23.4km/L、マイルドハイブリッドで24.5km/hLを実現(いずれも2WD)。税込み価格は172万7000円~です。別途、5MTモデルも1月17日に発売されます。

スイフトは従来から、他社の競合コンパクトカーの購買層より約10歳若く、若者がそのスタイルや外観を重視して購入するケースも多かったそうですが。安全装備などを重視して購入に至る人は少なかったといいます。

また「走りのスイフト」というイメージも、一部の人には購入の壁になっていたそうです。今回のスイフトは安全装備などをてこ入れし、「Z世代」を購入の中心に据えています。とはいえ、マイルドハイブリッドを国内のスズキ車で初めて5MT車に採用するほか、デザイン形状の見直しで先代のスイフトより空気抵抗を約4.6%低減し、コンパクトカークラストップレベルの空力性能を実現するなど、走りの面も抜かりありません。

新型スイフト(画像:スズキ)。