苦戦が続く鎌田。どこかでキッカケをつかみたいが…(C)Getty Images

 またも、パフォーマンスには厳しい言葉が寄せられている。

 鎌田大地が所属するラツィオは現地時間12月5日(日本時間6日)、コッパ・イタリアラウンド16でジェノアと対戦し、1-0で勝利しベスト8進出を決めた。公式戦3試合ぶりの先発出場となった鎌田は後半36分までプレー、交代間際にはスルーパスでチャンスを演出したものの、この試合でも現地メディアから高い評価を得られなかった。

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 ラツィオは前半5分、相手のパスをカットしたDFルカ・ペレグリーニがそのまま左サイドをドリブルで上がり、中央へ折り返したボールをMFマテオ・グエンドゥージがダイレクトで押し込んで先制点を挙げる。この開始早々に奪った1点のリードを最後まで守り切り、公式戦3連勝を飾った。

 リーグ戦第13節のサレルニターナ戦以来でスタメンに名を連ねた鎌田は、この日も序盤から主にフィールドの中央でプレー。後半にはサイドでボールを受け、味方とのワンツーで前線に飛び出す場面もあり、また後半35分にも自陣でボールを受けドリブルで上がり、FWチーロ・インモービレの足下へラストパスを通すなど、追加点を狙う姿勢をみせていた。

 しかし、ラツィオが勝利したこのゲームでも、背番号6に対してはイタリア国内メディアからのシビアな見解が並んだ。

 サッカーサイト『OAcalcio』はこのゲームの鎌田のプレーに、チーム最低点となる「5」の評価を与えており、「インパクトに乏しい一夜。ビアンコチェレステ(ラツィオの愛称)の中盤のテクニシャンであるべきなのに、中盤の役割に苦戦し続けている。恥ずかしがり屋」と消極的な動きだったと印象を綴っている。

 また、欧州スポーツメディア『Eurosportイタリア版でも、鎌田の採点ではチーム内で最も低い「5.5」(2人)となっており、「主体性のないシンプルなプレーに終始。彼の夜ではなかった」と指摘。

 さらに、ラツィオ専門メディア『LaLazioSiamoNoi.it』では、「スローモーションのカマダ」「まだ、溶け込むのに苦労している異物のようだ」と連携面を含めたフィールド上の動きを評し、終盤のスルーパスには「このゲームで唯一のプレーを見せた」と説明している。

 この試合でも日本人MFには辛辣とも言える言葉が突き付けられることとなった。連戦が続く中、鎌田は今後、与えられるプレータイムの中で評価を覆していけるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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