現在はレンヌに所属している元セルビア代表MFネマニャ・マティッチが、古巣マンチェスター・ユナイテッドでは規律面で問題点があったことを明かした。5日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在35歳のマティッチは母国クラブを渡り歩いた後、2009年8月にチェルシーに完全移籍で加入。同年出場機会はあまりなかったものの、プレミアリーグ優勝を経験すると、2010年8月にフィテッセへの期限付き移籍や2011年7月にベンフィカへの完全移籍もありながら、2014年1月にチェルシーに復帰を果たし、その後2度のプレミアリーグ優勝を経験するなど、中心選手として活躍した。

 2017年7月にマンチェスター・ユナイテッドへと完全移籍を果たすと、5シーズン在籍した後、2022年7月にローマへと移籍。今夏にレンヌへと完全移籍を果たし、ここまで公式戦17試合に出場している。

 チェルシーでは公式戦154試合、マンチェスター・ユナイテッドでは189試合に出場したマティッチはYouTubeチャンネル『YU Planet』で両クラブの違いについて言及。「チェルシーでは選手たちがプロとして行動していた。時間を厳守し、練習に遅刻することもなかったが、ユナイテッドではそれがほぼ毎日起きていた」と規律面で大きな違いがあったと語った。

 続けて、「いつも遅刻をする選手の中にはポール・ポグバジェイドン・サンチョ、他にも数名の選手がいた」と暴露したマティッチは、練習に遅刻した選手たちから罰金を集める規律委員会を作成していたことも明かした。

「いつも時間を厳守していた残りのメンバーは怒っていたから、規律委員会のようなものを設立して、僕がその委員長を務めていた。壁に紙を貼って、遅刻した選手たちの名前を記録して、あるシーズンには約7万5000ポンド(約1400万円)の罰金を徴収した。そのお金を使ってロンドンでパーティーを開く予定だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となってしまったけどね」

 現在サンチョは規律問題の影響からトップチームから外れる処分が下されているほか、2022年6月にマンチェスター・ユナイテッドを退団し、現在ユヴェントスに所属しているポグバドーピング違反の疑惑が浮上していることから、暫定的な資格停止処分となっているが、マティッチが所属していた時代から両選手は規律面で問題を抱えていたことが明らかになった。

マンチェスター・ユナイテッド在籍時の問題点を明かしたマティッチ(写真は2022年5月のもの) [写真]=Getty Images